テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
2件
最高すぎます、、😖😖💓💓 特に最後の満面の笑みの所、、、!! もうてぇてぇすぎる、、 2人のお話がもう可愛すぎる(?) りちょキャメてぇてぇ🫶💓💓 続き楽しみに待ってますっっ🍀*゜
⚠️りちょ×キャメBL注意⚠️
苦手な方はUターン
俺は人生で何度も後悔をしてきた。
あの時ああしていれば、こうしていれば なんて、誰もが1度や2度は 思ったことがあるだろう。
俺も例に漏れず何度も後悔してきた。
しかし、1度だけやり直せるとしたら 俺は間違いなく今日を選ぶだろう。
今日、これから犯す過ちを 止めるために。
それは、風が吹くだけで身体の芯から 凍りつくような寒さの 2月のことだった。
りいちょ
キャメロン
言葉を発する度に漏れる吐息が 白くにごって風に攫われていく。
りいちょ
強ばった筋肉でぎゅっと握りしめられない 両手を口元に寄せ、 まだ微かに生暖かい息を一滴も逃がさないように盾のようにした手を擦り合わせた。
すっかりピンクに染まった鼻先は ズビズビと鼻を啜る音を立て、
うっすらと青紫が滲むくちびるの奥では 歯が震えカチカチとカスタネットのように 音を鳴らしていた。
りいちょ
痺れを切らしたりいちょくんが 少しでもこの寒さを紛らわそうと 足をパタパタと動かしながら言った。
キャメロン
キャメロン
キャメロン
キャメロン
りいちょ
キャメロン
とにかく早くと急かすりいちょくんは 白く冷たい手で俺の腕を引っ張った。
りいちょ
キャメロン
強ばった筋肉が店内の暖かい空気に 解されていくのがわかる。
しばらくお店で体を温めてから やっと俺たちはコートやダウンを 脱ぎ始めた。
りいちょ
りいちょ
りいちょが焼き焦げたような茶色の テーブルに突っ伏して、 これまでの鬱憤を晴らすように 恨みのこもった声色で言った。
りいちょ
キャメロン
キャメロン
りいちょ
りいちょくんは心底羨ましそうに 呟いた。
キャメロン
キャメロン
りいちょ
下唇をめいっぱいとがらせて、 上目遣いでおどけてみせると
りいちょくんはキモイと言いながらも けらけらと笑ってくれた。
りいちょ
りいちょ
りいちょ
キャメロン
キャメロン
りいちょ
りいちょ
りいちょ
キャメロン
キャメロン
りいちょ
りいちょ
りいちょ
キャメロン
りいちょ
りいちょ
キャメロン
キャメロン
キャメロン
りいちょ
キャメロン
りいちょ
キャメロン
キャメロン
キャメロン
りいちょ
りいちょ
りいちょ
りいちょ
キャメロン
りいちょ
りいちょ
りいちょ
キャメロン
キャメロン
先程とはまた違う理由で真っ赤に染まった 鼻をふんふんと鳴らしながら 憤慨するりいちょくんはコロコロと秋の空 のように表情を変え、泣いたり怒ったり ととにかく忙しなかった。
りいちょ
りいちょ
キャメロン
キャメロン
キャメロン
りいちょ
キャメロン
キャメロン
りいちょ
キャメロン
りいちょ
キャメロン
キャメロン
りいちょ
りいちょ
キャメロン
めんどくさい度の上がった酔っ払いと 押し問答をしていると、 りいちょくんが取引を持ちかけてきた。
りいちょ
りいちょ
キャメロン
キャメロン
キャメロン
キャメロン
またどうせ酔っぱらいの戯れ言だと 俺はまともに取り合わず流して帰ろうと 軽く承諾してしまった。
これが、間違いだったのだ。
りいちょ
キャメロン
りいちょ
そう言うと立ち上がったりいちょくんは ずんずんとこちらへ近づいてきた。
キャメロン
キャメロン
キャメロン
頬に添えられた両手が逃げられないよう 俺の顔を捉えた。
白い顔が近づいてきて プルプルと瑞々しい唇が俺の唇に重なった。
唇で唇をこじあけられ、 柔らかくて暖かい舌が差し込まれた。 いつの間にか、舌を絡めとられ まるで食べられてしまうかのように りいちょくんは何度も口を動かした。
今まで嵐のように騒々しかった店が 一気に鎮まり変えるような幻想に陥った
音も、時さえも止まったような そんな気がした。
例えばこれがドラマや映画なら 雑音が止んで ラブソングなどが流れている所だろう。
チュパッという音と共に ようやく、店に喧騒が戻ると
口から鼻にかけて ほのかにアルコールの匂いが抜けていく。
キャメロン
キャメロン
俺は袖口でゴシゴシと 酔っぱらいの痕跡を拭いながら
ダラダラと寝転がっている りいちょくんの腕を引っ張りあげ、 肩に乗せてかつぎあげる。
キャメロン
りいちょ
キャメロン
キャメロン
あちらこちらでネオンの灯る 賑やかな街並みを よろめく足を踏ん張って奥へと歩いてゆく
キャメロン
りいちょ
キャメロン
りいちょ
りいちょ
キャメロン
りいちょ
りいちょ
キャメロン
キャメロン
りいちょ
りぃちょは先程食べたつまみや酒を 丸ごと全てキャメロンの服へぶちまけた。
キャメロン
とりあえず、持っていた袋を りいちょくんに渡しタオルで自分の服を 拭うも、その程度で匂いや汚れは 落ちるわけもなかった。
さて、あえてもう一度言おう。 ここは繁華街である。
汚れた2人の右側には、 城のような美しいホテルがあった。
キャメロン
瞬間、キャメロンの頭には様々な葛藤が 駆け巡った。
しかし、こんな吐瀉物まみれの服で 帰る訳にはいかず、結局 キャメロンはそこに泊まることに決めた。
キャメロン
悪態をつきながら、汚れた服を 洗濯機に入れ、 自分もシャワーで洗い流した。
タオルで髪を拭きながら そろそろ寝ようとベッドへ向かう。
キャメロン
俺よりも前にシャワーを浴びたはずの りいちょくんの姿が見当たらなかった。
また酔いつぶれてどこか変なところで 寝てるんじゃないかと心配になり、 部屋を探そうと振り返った途端
ぽふんっ
首に巻いていたタオルが宙を舞い 俺の身体は一気に柔らかいベッドの中に 沈みこんだ。
俺を押し倒してきたりいちょくんは 驚く俺の顔を見て満足そうに笑った。
りいちょ
りいちょ
りいちょ
これが、 俺の人生最大の間違いの話である。