もしも願いが叶うなら
「今」がずっとずっと続いて欲しい
「明日」なんて見たくない
残酷な景色、穴が空いた心なんかいやだ
でも現実は待ってくれない、か
そんなのは分かってるよ
ちゃんと笑っていなくちゃ
クロノア
家に帰り一息つく
一息ついたのは俺だけではない
しにがみ
ぺいんと
トラゾー
ぺいんと
トラゾー
しにがみ
しにがみ
クロノア
ぺいんと
トラゾー
クロノア
ぺいんと
トラゾー
しにがみ
クロノア
まさに「平和な日常」だった
みんなで馬鹿を言って笑い合う
これがどんなに幸せな事か
世の中で生きている大半の人は気付かないだろう
何故ならこの風景が壊れるなんて思わないからだ
クロノア
朝になり、みんなは自分達の家へ帰る支度をし、俺はコーヒーを口に運んでいた
みんなが支度をしている光景を俺はただ眺めながら昨日の事を思い返していた
みんなではしゃいで、みんなで笑って
その瞬間が幸せを感じた故に
『今日が来て欲しくない』
『明日なんて見たくない』
そう思ってしまう
クロノア
そんな事を考えていると口から言葉が零れた
すると俺の声を聞いたみんなが答える
しにがみ
ぺいんと
トラゾー
クロノア
しにがみ
ぺいんと
しにがみ
俺の一言だけでこんなに盛り上がる事ができる日常組はすごいな、と改めて思った
こんな生活がこれからも続けれるだなんて俺は幸せ者だなと
そう感じていたのだった
みんなの支度が終わり、玄関で見送りをする
本当はみんなの家まで行って見送りたかったが
「クロノアさんは寄り道するので大丈夫ですw」
と言われてしまったのでここで大人しく別れる事にする
クロノア
トラゾー
ぺいんと
しにがみ
クロノア
クロノア
みんな
クロノア
幸せな時間はあっという間に過ぎ、1人の時間になった
1人の時間も悪くないか、と思いながら玄関の鍵を閉め、部屋に戻る
部屋入る時、ふと頭に「ここら辺交差点多いけど大丈夫かな?」という心配が過ぎったが
あの3人の事だ
事故に遭っても生きてるだろう
そうやって色々な事を考えながら俺は部屋へ入った
3人が出てから数分が経った
俺は「楽しかったなぁ」なんて思いながらぼーっとしていた
いきなり携帯が鳴り、少し驚きながらも携帯を開く
ぺいんと
クロノア
ぺいんと
ぺいんと
クロノア
ぺいんと
心臓が痛くなるのを感じる
見間違いかもしれないのでもう一度確認する
しっかりと『しにがみ君が事故に遭いました』と、そう書かれている
何回見ても、結果は一緒
心臓が痛くなって
息が苦しくなって
涙が止まらなくて
とにかく
辛い
いや、辛いだけで表すのは違う
俺は今どんな気持ちなのか
これは夢なのか
考えても
考えても
答えは出ずに
ただ
ただ
色々な感情と共にいるだけだった
しにがみ
クロノア
あのやり取りの後、少し頭を冷やしてから、急いでしにがみ君のいる病院へ駆けつけた
しにがみ君の様子を見て分かる
離れてしまう寸前だった
せめて最期に『独り言』でも良いからしにがみ君と話したい
そう思い俺はしにがみ君に話しかけていた
クロノア
しにがみ
クロノア
しにがみ
クロノア
しにがみ
クロノア
しにがみ
クロノア
しにがみ
クロノア
しにがみ
クロノア
しにがみ
どういたしまして。クロノアさん
クロノア
クロノア
クロノア
クロノア
クロノア
クロノア
クロノア
クロノア
クロノア
正直言って泣きそうだ
大泣きしたい
だけど泣けないんだ
大人だから?リーダーだから?
いいや、違う
俺が涙を流さないのは
クロノア
俺はしにがみ君の分まで
笑って
笑って
笑い続けなきゃいけないんだ
クロノア
そう言葉を残して俺は立ち去った
しにがみ
しにがみ
しにがみ
人って、死と隣合わせなのだから
わかめんめん
わかめんめん
わかめんめん
わかめんめん
わかめんめん
わかめんめん
わかめんめん
わかめんめん
わかめんめん
わかめんめん
わかめんめん
わかめんめん
コメント
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うるうるって来た