こっこ
こっこ
こっこ
💎
🐇
僕がしょーちゃんに泣きつく。 そしてしょーちゃんはそれを笑って受け入れてくれる。 そんないつものようなことを、今日もしていた。 …しかし今日は、相談内容が違うのだ。
💎
🐇
しょーちゃんが心底驚いたようにして僕を見る。 まぁそりゃそうだ。僕はいつもビジネス不仲としていふくんに接しているのだから。
🐇
💎
🐇
当たり前。あんなビジネス不仲なんて嘘に決まってる。 いふくんは口下手だけど優しくて、かっこよくて…。恋愛抜きにしてもしょーちゃんより好きかもしれない相手。
💎
🐇
💎
うん、そんなの絶対に無理。 だっていつも嫌い嫌いって言ってるのに急に好きなんて言ったら引かれるかもだし!
…でもまぁ告白したいならストレートに言えってことかもなぁ…覚悟決めるしかないのか…。
🐇
💎
しょーちゃんが何かを思いついたように言葉を発する。 僕は自分でもびっくりするくらい大声を出して、しょーちゃんに迫ってしまった。
🐇
そんな僕に対して、しょーちゃんは少し体を反らして説明を始める。
🐇
💎
🐇
💎
…ちょっと待って。てことは。 どストレートに伝えなくてもいいってこと…!?遠回しに告白できるってことだよね!? そ、そうと決まったら今は夜だし早く行かなきゃ…!
🐇
💎
🐇
🐇
それから僕は全速力で走り、いふくんの家まで向かった。
こっこ
💎
着いた頃には息切れがひどく、いふくんの家の前でゼーゼーと息を整えた。なんかその間に他の人に白い目で見られた気がするけど…まぁいいや。
💎
まだ少し息が乱れるが、さっきよりは大分マシになった。 そしてインターホンのボタンを押す。ピンポーンと、音が響いた。しかし何故かいふくんが出てこない。
💎
ピンポンピンポンピンポン。
🤪
すると、少し怒ったような、気だるそうないふくんが出てきた。 まぁ僕はそんなことなんて気にせずに。
💎
明るくそう言った。 いふくんが「は?」とか言ったようだけど、そんなのもまた気にせずに。
💎
🤪
それからいふくんはなんか嫌そうな感じだったけど、僕はいふくんに想いを伝えなきゃいけない。 無理矢理引きずって連れてきた。
💎
🤪
💎
🤪
うん、全く会話が弾まない。気まずい。 でも、僕は僕の想いを伝えなきゃだから。 ……もう、言っちゃえ。
💎
🤪
💎
🤪
言っちゃった。言ってしまった。 今頃になって恥ずかしくなるが、言った言葉を取り消すことなんてできなくて。 ただ、静かに時間が過ぎていった。
🤪
💎
心臓が破裂しそうなほどドキドキしている僕に告げられたのは、そんな言葉。
…もしかしていふくん、この言葉の意味知らない?いやまぁ僕も最初知らなかったから人のこと言えないけど!
💎
🤪
少し心配そうに言い、僕の顔を覗き込んだいふくん。 …ほんとに分かんないんだ。僕、勇気出して言ったのに。 そんな考えが頭に浮かんだ瞬間、僕は無意識に言葉を紡いでいた。
💎
🤪
💎
🤪
💎
目を見開いたいふくんを残して、僕は走った。何も考えずに。ただただしょーちゃんの元へ。 慰めてもらいたくて。でも、それだけじゃなくて。
何も考えていなかったはずなのに、僕の頭には…。 明日はちゃんと好きって伝えよう。そんな考えが浮かんでいた。
🤪
走っていったほとけが見えなくなる。それでも俺は、そこから目を逸らすことができなかった。
🤪
ここには俺しかいないのに、言い訳のように必死に言葉を紡ぐ。 勇気を出して言ったということは、やっぱりそういうことなのだろう。
🤪
罪悪感が溢れ出てくる。ほとけはここには居ないのに、必死に、必死に謝った。
…俺だって、ほとけのことが好きなのに。俺の変な早とちりでほとけのことを傷つけてしまった。 明日本人に直接謝ろう。そして、好きだって…言おう。
罪悪感やほとけへの反省に駆られ暗くなる俺に対し、さっきほとけが綺麗だねと言った月は…。
🤪
そんな言葉が漏れてしまうほど変わらずに、むしろさっきよりも光が増して、輝き続けていた。
コメント
6件
続きありませんかね、?
続きください🙇