かぞくぱろ
ももあおメ イ ン
あ お.
も も.
あ お.
も も.
桃くんは苺瀬家の三男
僕だけが知っている
桃くんは女遊びが激しい
でも、遊んでくれているから黙っている
も も.
あ お.
ス テ ィ ッ ク や ボ タ ン を上手いこと使い分けながら
敵を倒していく
あ お.
も も.
桃兄とやるゲ ー ム が1番楽しい
桃兄は暇そうで実は、
部活の大会がある
僕はそれをこっそり応援している
あ お.
も も.
あ お.
明日は大会だった筈
しっかり休ませてあげなきゃ
あ お.
あ お.
棚に何か見つけた
あ お.
中をみてみると家族全員の写真があった
あ お.
あ お.
見間違え、?
あ お.
紫くんの写真の下にあった名前は
「紫瀬 紫」
あ お.
普段は笑ってる僕も
笑えないほどだった
焦り、疑惑、不安、
なんだこれは
誤字にしては酷すぎる
あ お.
橙くんの所だって
「透赤 橙」
あ お.
あ お.
あ お.
怖かった
居場所が無くなってしまう気がして
あ お.
僕がこの事を伝えたらどうなるだろう
家庭が崩壊したら
離婚が成立したら
皆に恨まれたら
避けられたら
あ お.
<青ちゃ~ん、ッご飯だよ~~ッ!?
あ お.
桃兄は明日大会なんだから
心配かけちゃ駄目だから、
僕が耐えていなきゃ
む ら さ き.
あ お.
考え事をしてしまっていた
よく見たら箸が床に落ちている
む ら さ き.
あ、心配かけちゃってる
あ お.
今日だけでも耐えなくちゃ
悪夢でも見た気になって
ね、
その夜、夢を見た
む ら さ き.
も も.
む ら さ き.
あ お.
聞き取れない
もっと近くに、近くへ、
む ら さ き.
ッへ、?
あ お.
なんだあれ、ッ
血の繋がってない家族、?
しかも全員、?
あ お.
時計を見ると、投稿時間をとっくに過ぎていた
あ お.
寝過ごした
あ お.
苺瀬とはかけ離れた名字
あ お.
笑えない
だるい
訳がわからない
あ お.
謎の強い使命感
僕は今日の夜になったら問い詰めることにした
あ お.
あ お.
学校の電話が部屋中に鳴り響く
きっと欠席についてだろう
あ お.
「青くん、ッお兄さんが、 桃留桃さんが、」
え、だれ、
あ お.
あ お.
「は?何言ってるの、ッ? あんたは桃留青でしょ、ッ?」
ッえ、
あ お.
誰の事だ
あ お.
汗が溢れ落ちる
僕の名字はなんなんだ
<ただいまー
あ お.
き .
あ お.
き .
あ お.
き .
苺瀬の筈
僕は事情を話した
き .
き .
明らかな動揺
無理もない
だって僕らは血の繋がってない赤の他人かもだから
き .
あ お.
そこから色々慌ただしくなって
む ら さ き.
む ら さ き.
訳がわからなかった
みんなが違う人の事をいっている
あ お.
周りの詰まった声
困惑
興奮
ぐるぐるぐるぐる
色んな感情が駆け巡る
あ お.
その一言で全体が静まり返った
後々気付いた事、
桃くんと僕は本物の兄だった事、
赤くんは孤児院から来た子だった事
紫くんと橙くんは幼馴染で 複雑な事情でこっちへ来た事、
黄くんは親の死体を目撃して ト ラ ウ マでここに来た事、
皆が皆辛いことがあって
他人同士だった
も も.
驚くのも無理はない
だって僕以外に血の繋がった人がいないのだから
涙を目にみんな部屋に戻っていった
呻き声、哀愁、
色んな感情や声を感じる
自分のせいなんだ
こんな事知らなければ良かった
そして僕は暗いくらい眠りに付いた
苺 瀬.
コメント
9件
凄い…⦿.⦿ブクマ失礼します🙇🏻♀️
凄い考えさせられるストーリーですね✨ 続きあったら見てみたいですッ✨
好きやぁ.....🥺