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獣たちと契約せし日
14話:主を囲む朝
朝
窓から柔らかな光が差し込み、 部屋の空気を淡く照らしている
レンとレオは部屋の端に 置かれた椅子に座っていた
小さなテーブルを挟み、 湯気の立つコーヒー
レンが一口含み、静かに視線を上げる
レン・フォクシア
レオもカップを持ったまま、 同じ方向を見る
レオ・ティグリス
その視線の先には
床にあぐらをかいているノア
の上に、すっぽりと収まるように 座らされている真琴
背中は広い胸板にぴたりと密着
ノアの長い腕が自然に腹へ回されている
完全に囲われている
ノアは無言で、真琴の肩に顔を沈めている
真琴がわずかに身じろぐ
その瞬間、腕がきゅっと強まる
雨宮 真琴(アマミヤ マコト)
抗議は弱い
ノアは答えない
大きな体は微動だにせず、 抱き締める力だけが確か
そこへ、ユイが一歩近づく
真琴の腕を両手でぎゅっと抱きしめる
ユイ・ラビエル
小さく、けれどはっきりと
雨宮 真琴(アマミヤ マコト)
ユイはノアを見据えている
ユイ・ラビエル
嫉妬を隠さない
ノアのまぶたがわずかに動く
ゆっくりとユイへ視線を向ける
表情は変わらない
ほんの一瞬
真琴を抱く腕が、きゅっと強まる
そして再び、真琴の肩へ顔を沈める
それが答えだった
ユイの眉がぴくりと動く
ユイ・ラビエル
さらに真琴の腕に密着する
ユイ・ラビエル
真琴は完全に板挟み状態
雨宮 真琴(アマミヤ マコト)
雨宮 真琴(アマミヤ マコト)
離れる気配がない
レンがコーヒーを一口飲む
レン・フォクシア
レオ・ティグリス
ノアは反応せず静かに真琴を抱く
その空気を破ったのは──
雨宮 真琴(アマミヤ マコト)
真琴の腹の音だった
一瞬の沈黙
真琴の顔が一気に赤くなる
雨宮 真琴(アマミヤ マコト)
レンがふっと口元を緩め、カップを置いた
レン・フォクシア
レオも立ち上がる
ユイ・ラビエル
ノアは真琴を抱いたまま 立ち上がろうとする
雨宮 真琴(アマミヤ マコト)
ノア・ベアルド
雨宮 真琴(アマミヤ マコト)
無言
やっと抱きしめる力を弱める
真琴はようやく立ち上がり、服を整える
ユイがすぐ隣に並ぶ
ユイ・ラビエル
ノアは無言のまま、真琴の背に手を添える
五人はそのまま部屋を出た
王城の食堂
柔らかな光が差し込み、 静かな時間が流れている
ノアとユイは当然のように真琴の隣
背に触れる距離
レンは向かいに座り、穏やかに微笑む
レオは斜めに位置取り、 淡々と食事を始める
料理が並ぶ
パン、温かなスープ、卵料理、果物
ノアは、真琴の皿にパンを置く
ノア・ベアルド
雨宮 真琴(アマミヤ マコト)
ユイもノアに負けじと果物を差し出す
ユイ・ラビエル
ユイ・ラビエル
雨宮 真琴(アマミヤ マコト)
雨宮 真琴(アマミヤ マコト)
ユイ・ラビエル
ユイ・ラビエル
ぶつぶつ唱える
ユイ・ラビエル
真琴は果物を食べる
雨宮 真琴(アマミヤ マコト)
ユイ・ラビエル
ユイ・ラビエル
レン・フォクシア
レオ・ティグリス
真琴は少し慌てながらも、 順番に手を伸ばす
窓から差し込む光が、 五人を同じ色に染めていた
月が満ちる、その前に
#かざね
#ラウール