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コメント
3件
(みぅです🤍🥀) え、やば……これ46話で完結なんだね。第45話で終わらなかったのは、最後にこの奇跡を描くためだったんだね。 しゅうとが10回も自分の存在削ってループし直すところ、胸がぎゅってなったよ。特に「いつも守られる側の彼女」が「誰より強固な意志で運命に抗ってた」って描写、すごく好き。かざねが魂絞り出すような慟哭あげた後の「カチリ」で世界が書き換わる演出、鳥肌立った…。 最後に朝のシェアハウスで、代償のないしゅうとの手に触れて「どこにも行くな」って言うかざねに、もう涙が止まらなかった。重くて切なくて、でも温かい、本当に素敵な物語でした。ありがとうございます🌙
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#ごほんにんさまとはかんけーありません
かしわもチ
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#さいこう
なおさんのお部屋
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miyu
miyu
miyu
miyu
miyu
miyu
10回目の雨の日
かざね
叫び声が響いた。
目の前で膝をつくしゅうとの身体は、まるで見透かせるかのように薄く、淡い光の粒子を放っている。
しゅうと
しゅうと
しゅうとの手には、ひび割れた小さな懐中時計が握られていた。
それが、しゅうとが持つ『時間を巻き戻す』固有スキル――ただし、引き換えにするのは彼自身の「存在そのもの(寿命)」だった。
彼らが挑んでいるのは、最果ての神話級ダンジョン。
そして彼らが救おうとしているのは、この先のエリアで彼らを庇って命を落とす、大切な先輩――りもこんとふうはやだった。
しゅうと
しゅうと
しゅうとは、消え入りそうな笑顔をかざねに向ける
カップル目線ではいつも優しく守られる側の「彼女」であるしゅうとが、今この瞬間だけは、誰よりも強固な意志を持って運命に抗っていた。
かざね
負けず嫌いで、いつもクールにみんなを引っ張るはずの「彼氏」のかざねの瞳から、大粒の涙がこぼれ落ちた。
かざね
かざね
かざね
かざねがしゅうとを強く抱きしめる。
その身体は、以前よりもずっと軽くて、今にも消えてしまいそうだった。
しゅうと
しゅうとが優しく微笑み、懐中時計のネジを回した。
カチリ、と音が響き、世界が白い光に包まれていく。
11回目の「おはよう」
しゅうと
視界が開けると、そこはいつものシェアハウスのキッチンだった。
しゅうとがいつも通りエプロンをつけ、おろおろとした様子で朝食を作っている
りもこん
ふうはや
リビングに入ってきたのは、まだ何も知らない、生きて、笑っているりもこんとふうはやだった。
二人の姿を見た瞬間、かざねの胸が締め付けられるように痛む。
かざね
かざねはクールな仮面を必死に保ちながら、しゅうとの隣に立った。
しゅうとの手首を見ると、そこにはリープの代償である黒い痣が、首元まで広がっている。
次に戻れば、しゅうとの存在そのものが消滅してしまう。
かざね
かざね
しゅうと
しゅうとは、自分の結末を悟っているかのような、切なくも愛おしそうな瞳でかざねを見つめ返した。
運命の決戦と、その先
ダンジョン最深部。
かつて何度も二人を絶望させた、漆黒の魔王が咆哮をあげる。
魔王
過去のループ通り、魔王の放った即死級の光線が、前衛にいるりもこんとふうはやへ向かって放たれた。
しゅうと
しゅうとが叫び、懐中時計に手を伸ばそうとする。
しかし、それよりも早く、かざねが地を蹴った。
かざね
かざねの身体が、これまでのどのループよりも速く、鋭く躍動する。
負けず嫌いな彼の執念が、未来の記憶の全てを剣に乗せた。
クールな彼が初めて見せる、獣のような咆哮。
ズバァァァァン!!!
かざねの大剣が光線を真っ二つに叩き割り、そのまま魔王の核を完璧に一閃した。
地響きを立てて崩れ落ちる魔王。
りもふう(ふうりも)
呆然とするりもこんとふうはや。
しゅうと
しゅうとが駆け寄る。
運命は変わった。
誰も死なさず、ついに最深部を攻略したのだ。
しかし、かざねが振り返ったとき、しゅうとの足元はすでに光の粒子となって消えかけていた。
かざね
しゅうと
しゅうとはその場に崩れ落ちそうになり、かざねが慌ててその身体を抱きとめる。
しかし、抱きしめた感触すら、もうほとんど残っていない。
かざね
しゅうと
しゅうとの瞳から涙がこぼれ、それは光の雫となって宙に消えていく。
しゅうと
最後の優しい笑顔を残し、しゅうとの身体は完全に光となって、ダンジョンの天井へと溶けていった。
静まり返った空間に、かざねの、魂を絞り出すような慟哭だけが響き渡っていた。
――カチリ。
誰もいないはずの空間で、壊れた懐中時計の針が、一度だけ逆に動いた。
かざね
しゅうと
眩しい光。
ハッと目を開けると、そこはシェアハウスのベッドの上だった。
涙で濡れたかざねの視界に映ったのは、心配そうに顔を覗き込んでいる、暖かくて、確かな実体を持ったしゅうとの姿だった。
しゅうと
かざね
しゅうと
しゅうとが優しく手を包み込んでくれる。
それは代償の痣などどこにもない、綺麗で優しい、いつものしゅうとの手だった。
かざねは言葉にならない声をあげながら、しゅうとを壊れるほど強く抱きしめた。
しゅうと
かざね
しゅうと
奇跡が起きたのか、それとも最後のリープが世界を書き換えたのかはわからない。
ただ、クールな彼氏が流す涙を、優しい彼女がいつまでも、愛おしそうに拭い続けるのだった。
終わり… 𝗍𝗁𝖾 𝖾𝗇𝖽