テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
42
#夢主設定無し
鷸水yutisa
856
꒰ঌりお໒꒱ @STPR推し
841
コメント
1件
うわあ、痺れました…!音が出せないのに「エアバンド」でここまで魅せるとは。莉犬の「俺たちの音楽を聴けええ!」から始まる逆転の演出、三者の呼吸が完璧に合ってるのも熱いですね。赤い尻尾が揺れる描写も莉犬らしくて。観客が「音が聞こえる」と感じるあの感覚、すごく鮮やかに描けていて、読んでいて鳥肌が立ちました!最高にロックな回だった…莉ノ星さん、また痺れさせてくれましたね。
ステージ(本番)
ステージ中央に立つ三人。
観客から歓声が上がるが、すぐにざわめきに変わる。
アンプにシールド(コード)が刺さっていない。
莉犬の隣、唯の手にあるのは完全に折れているベース。
莉犬がマイクを両手で強く掴み、喉がちぎれんばかりの声で叫ぶ。
莉犬
カウントはない。
しかし、三人の呼吸は完璧に合っていた。一斉に動き出す。
音は一切、鳴らない。
体育館に響くのは、唯が弦をかき鳴らすペチペチという生音と、
タクが虚空を叩くスティックの風切り音だけ。
しかし、彼らのパフォーマンスは、これまでで一番激しく、泥臭く、圧倒的だった。
唯は折れたベースを狂ったように振り回し、指から血を流しながらフレットを押さえる。
タクは髪を振り乱し、魂を削るようにドラムを叩く仕草をする。
莉犬はマイクスタンドをなぎ倒し、地声で歌を叫び続ける。
赤色の尻尾が激しく揺れる。
それは、完璧な、そして最高に熱い
「エアバンド」
だった。
最初は唖然としていた観客たち。
だが、彼らの「狂気」とも言える熱量に、一人、また一人と肌が泡立ち始める。
観客
観客
地鳴りのような大歓声が巻き起こり、体育館全体が揺れる。
音が鳴っていないはずのステージから、確かに彼らの精神の爆音が聞こえていた。
全力でやりきり、三人が天を仰ぐ。
NEXT♡20