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第24話

スタート

八戒

人間が、いない…?

マイキー

た、確かに言われてみれば、此処に来るまで誰も周り歩いてたりしなかったけど…。

武道

ついでに言えば、人工的に飼育されてる生き物もいません。

武道

例えるなら、動物園とか水族館とかにいる生き物はいないです。

武道

海とか森とか自然の中で暮らしている野生生物はいるんですけどね。

ドラケン

ホント、とんでもねぇな。

ワカ

でも、武ちゃんのお陰で大分捕まえやすくなった。

ワカ

後は彼奴を連れて学園に戻るだけだ。

千冬

?でもさっき、彼奴はもう捕まえたって…。

武道

あぁ、あれ正確には逃げ道を塞いだだけだから、本当に捕まえるのはこっからなんだよね。

武道

絶対に逃げる事が出来ないのは変わらないけど。

八戒

じゃあさタケミッチ!早く彼奴をGPSで見つけて捕まえようよ!

武道

いや、残念だけどGPSはもう使えないね。

三ツ谷

え、何でだ?

武道

GPSが反応しなくなりました。多分彼奴が気付いて壊したんじゃ無いですかね?

マイキー

え!?じゃあ探せないじゃん!!

武道

問題無いですよ、此処までは想定内だったので。

一虎

でもどうやって探すんだよ。

武道

そりゃあ、俺のスキルを使ってですよ!

ワカ

じゃあそろそろ行く?

武道

そうですね、此処からですよ本番は。

武道

想像「魔力探知」

武道がそう言うと、波紋の様なものが武道を中心にどんどん広がって行く。

武道

…対象を確認しました。

武道

此処から西側の2キロ先にいますね。

ワカ

じゃあ武ちゃん、任せていい?

武道

はい!ワカ君は時間測ってて下さい!制限時間以内に戻る様にするんで!!

ワカ

因みに過去の最高記録は?

武道

んー、ちょっと前にライと鬼ごっこした時が14分だったので、それより早めに戻って来る様にします!

ワカ

ん、分かった。一応15分にセットしとく。

武道

分かりました!

ワカ

んじゃ、準備いい?

武道

大丈夫です!

ワカ

それじゃあ、スタート。

ワカが合図をしたと同時に、武道が凄いスピードで西側に向かった。

ドラケン

…あの、ワカ君。さっきタケミッチが言ってた「魔力探知」ってなんすか?

ワカ

さっき武ちゃんを中心に波紋が広がってったろ?あれは波紋が広がった範囲に存在する魔力を探知する、そういう技だ。

千冬

相棒どんくらい早く戻って来ますかね?

ワカ

さぁな、でもああ宣言したんだし、14分よりは早めに戻って来るだろ。

一方その頃、武道視点

(クソ!クソ!何なんだ彼奴は!?今までも魔法士とは比べ物にならない位レベルが違う!!)

(あんな奴俺一人で何とかできる相手じゃない!!)

数分前

回想

此処まで離れれば直ぐには追ってこないだろう。

(しかし、あそこまでの人数が一斉に向かって来ると考えると少々厄介だな。)

(記憶によると、一人指導者も居たしな。)

(どちらにしろこのままでは俺の分が悪い。)

さて、どうするか。

武道

何々?考え事でもしてたんですか?

!??

武道

何か驚いた顔してますね、まあでも、このままアンタを捕まえるのもつまんないし、タイムリミットまで時間はあるし

武道

一戦、俺とどうですか?

ハハっ、良いだろう。その誘いに乗ろう。

武道

(見た感じ相手は結構警戒してるっぽいし、それを利用しようかな。)

キィイイインッ!

男が大剣を武道に向かって振りかぶって来る。が、武道は難なく避ける。

武道

まあ、来ると思ってたよ、初めから本気で来るよな。

武道

いいよ、遊んであげる、遠慮なく来なよ。

武道が男の大剣を掴みながら言う。

お前、見下しているのも良い加減にしろよ。

武道

そっか、なら自力でどうにかすれば?

そう言うと武道は大剣ごと男を前へ吹っ飛ばした。

武道

ほ〜ら、俺は逃げる事も隠れる事もしないよ、早く来なよ。

(分かり易い挑発だな、恐らく俺を怒らせるのが目的なんだろう。)

でも乗ってやるよ!

もう一度男が大剣を振るが、武道は余裕で避ける。

(くそ!受け流しが上手いから何度攻撃しても避けられる!)

だが、連撃ならどうだ!

武道

楽しみですね、でも良いんですか?

武道

アンタの愛刀、此処にありますけど?

武道

流石にアンタが持ってる武器じゃあ俺に傷を付けることは出来ませんね。

武道は大剣の刃物の部分を持ち手部分から切断した様に、刃物部分を片手で掴んでいる。

武器破壊だと!?

(全くもって違和感が無かった、それにとんでもなく綺麗な断面…。)

良いだろう、やってやる、俺は誰体術も得意なんだよ。

ブンッ!((殴ろうとする

武道

どうしました?当たってませんよ?

武道

頑張って、良い調子です、ほら、俺まだ息も上がってないですよ。

男は連続で殴るが、武道には一撃も当たらない。

(何故当たらないんだ!相手は全然動いていないと言うのに!)

クソがーーーーー!!!

男が武道に火の球を当てようとする。

武道

っ!想像「完全削除」

武道が火の球を打ち消す。

武道

(あっぶな!ちょっと焦ったわ。)

火属性「火獄」

武道の周りに火の球が出現し、一斉に襲い掛かる。

(冷静になれ、相手は余裕を見せる事で俺を動揺させようとしてる!あからさまじゃないか!)

はあ!?

武道

覚えておくと良いですよ、どんなに戦闘が苦手な魔法士でも、基本として習った防御魔法である程度の攻撃は防ぐ事が可能なんです。

武道

さて、後はどんなものを見せてくれるんですかね?

(此奴…まさか本当に余裕なのか?)

(チッ、せめて最後の足掻きとして…。)

男は地面に向けて弾幕を放ち、周りに煙が起こった。

武道

この状況で逃亡か?でも頭悪いなぁ、この世界じゃお前に逃げ場なんて無いのに。

「花垣兄妹は魔法学園に転校する」

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