4人で隠れ鬼をすることになった。
亮太は逃げる側になり、走り出す。
水飲み場の青いタイル。
ペンキが少しハゲたサッカーボール。
大きなタブの木。
変わっていないものを見るたび、亮太はホッとした。
その後、一平の家に行った。
森田君もまた一緒だ。
一平の家では、おもちゃのラケットとテーブルを使って、卓球をして遊んだ。
亮太は卓球が好きだから、前と同じように張り切った。
お昼ご飯をごちそうになっている時、
一平
一平が思い出したようにいった。
一平
駿
駿が聞いた。
なんの話だろう。
亮太は一平と駿の顔を見た。
一平
駿
一平
亮太が分からない顔をしているのに気づいたのは、森田君だった。
森田君
先週、学校の中庭に、突然子猫が現れた。
首輪をしていない真っ白な猫で、休み時間になるたび、みんな見に行った。
家に連れて帰りたいという子も出て来たけど、4時間目が終わって見に行くと、消えていたという。
一平
一平の言葉に、駿と森田君が笑った。
亮太も一緒に笑いながら、
胸の中で冷たい風が吹いてるような気がした。
コメント
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微ミョーに気になるところで終わるから、続編が見たくなる!