コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
心のどこかで、分かっていたんだ。
簡単に言うと、裏切られた。 期待し、信じた先に待っていたのは、あまりにも冷酷な現実だった。
『これ』を求めることは、ある意味必然だったのかもしれない。
???
???
???
……………
……………………………
………………………………………
ほら、見てごらん
これがキミの望んだものだよ
笠見彩人
笠見彩人
一応、自己紹介しておくと、俺の名前は笠見彩人(カサミ アヤト)
世間じゃ「天才プロゲーマー」なんて呼ばれてるが、大したことじゃない。
ただ、ゲームが少し他の奴らより得意なだけだ。
現実なんて、俺にとっちゃゲームの劣化版でしかない。 ルールも攻略法も曖昧で、勝っても何も得られない。
だから、俺はいつも画面の向こう側にいる。 それが、俺にとっての「現実」だ。
しかし、そんな俺でも無視できない一通の手紙が届いた。
手紙
手紙
希望ヶ峰学園。
それは、『超高校級』と呼ばれる卓越した才能を持つ連中だけが集まる学園。
世間や社会のことなんざ微塵も知らない俺でも、 多少は存在を認知はしていた。
どうやらその中で俺は、 「超高校級のゲーマー」として選ばれたらしい。
正直、行きたくもかったが、断る理由もなかった。
笠見彩人
俺は手にした入学通知書を適当に折り畳み、 ポケットに突っ込む。
昼過ぎの太陽は鬱陶しいくらいに明るい。 俺は伸びをしながら、深夜の静寂が恋しくなった。
正直、現実の学園生活なんてどうでもいい。
ゲームの世界こそが俺の居場所であり、 すべてなのだから。
だが、超高校級の肩書きを持つ連中が集まる その学園には、興味がないと言えば嘘になる。
俺がまだ見たことのない「天才の連中」がどんなものか、 確認するのも悪くはないだろう。
そして、学園の前に立った俺は、 立派すぎる校舎を見上げて小さく息を吐いた。
笠見彩人
一歩、足を踏み入れる。
が、その刹那。
笠見彩人
視界が暗転し、意識がどんどん遠のいていく。
笠見彩人
耳鳴りがする。頭が重い。
俺は何かを言おうとしたが、声が出ない。
ただ、崩れ落ちるように地面に倒れ込む 感覚だけが、そこにはあった。