れなみん
れなみん
れなみん
れなみん
れなみん
れなみん
第5話
聞こえないはずの声
登校中。
日向
日向
学校に行く前から
胸の奥がざわざわしてる
日向
日向
教室に入る
全然関係ない生徒たちが笑う
日向
生徒
生徒
日向
俺に向けてる言葉では無い
そう分かっている
日向
笑い声が全てささる気がする
床に座ると、
机に落ちる影がゆらっと揺れた
日向
日向
そう言い聞かせたのに
はずだったのに
耳の奥から聞こえた
『いらないって言われてんだよ』
日向
振り返る
日向
日向
鼓動がはやくなる
授業中、
先生の声も
黒板を引っ掻く音も
"全部遠くなる"
日向
代わりに
同じ言葉だけが
繰り返し響いた
『邪魔』
『お前なんかいらない』
『チビ』
もう誰が言ってたのかも言ってなかったのかも分からない
日向
ペンを持つ手が震える
隣のクラスメイトは心配そうに見つめてたけど
日向は下を向いたまま、
何も言えなかった、
日向
日向
日向
日向
怖さがジワっと背中に凍り付く
そして、気づいた。
日向
"現実の悪口"じゃなくて、
日向の頭の中に刻まれた、
"声"だった。
コメント
2件
もしかして、、幻聴、、?