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牛島若利
おい
牛島若利
及川、岩泉
及川徹
なにさ(怒)
岩泉一
クソ川、すぐ喧嘩腰になるな
岩泉一
んで牛島、どうした
牛島若利
ひとつ、聞きたいことがあるんだが
及川徹
（あのウシワカちゃんが？）
岩泉一
（こいつが？）
牛島若利
同棲している恋人と、喧嘩してしまった。どうすればいい
及川徹
えっ
岩泉一
えー…と
及川徹
（待って待って岩ちゃん、ウシワカちゃん恋人とか居たの？！てかどんな子だよ見たい見たい）
岩泉一
（クソ川今はそういうことじゃねえだろ！それよりコイツ恋人と喧嘩ってどんな内容だよ！）
及川徹
（えってかウシワカちゃん俺たちのこと知っててそれ聞いてくるってそういうことなの？！）
岩泉一
（いや待て、何も牛島がホモだときまった訳じゃない。牛島だぞ？絶対カップルってだけで相談してきただろ）
及川徹
…恋人って誰？
岩泉一
クソ川ァ！そういう事聞くより先になんで喧嘩したか聞く方が先だろーが！
及川徹
グェッ…大学生になっても暴力的なのは変わんないね岩ちゃん！
牛島若利
…どちらを先に答えればいい
岩泉一
じゃあなんで喧嘩したのか
及川徹
俺の意見完全無視☆
牛島若利
それはだな…
牛島若利
おい、天童
牛島若利
もう夜も遅い、寝ろ
天童覚
アッハハ、若利くんはもう寮じゃないってのに10時半にきっちり寝るねェ
牛島若利
睡眠は大事だからな
天童覚
ねえ若利くん
天童覚
…若利くんは、
天童覚
…やっぱりいいや
天童覚
ごめんネ
天童覚
ちょっと、外出てくるヨ
牛島若利
天童？
天童覚
ちゃんと帰ってくるから
天童覚
ごめん
牛島若利
おい、待て
牛島若利
天童！
牛島若利
何故か分からないが、天童は出て行ってしまってな…そのまま昨日は戻ってこなかった
及川徹
（ナチュラルに恋人が誰かもわかっちゃったよどうすんのこれ）
岩泉一
（隠す気がないのか、自分でバラしてることに気付いてないのか…）
及川徹
ふぅん…なんで出てったんだろうね？
岩泉一
というかそれは喧嘩に入るのか…？
岩泉一
かなり天童が一方的だが
牛島若利
前にもこのような事態になった時
牛島若利
白布が「痴話喧嘩」と評していたからな
牛島若利
これも喧嘩に入るのではないのか
及川徹
（高校の時からなんだ…）
岩泉一
（高校の時からなのか…）
及川徹
じゃあ失礼承知で聞くけどさー
及川徹
どこまでやった？
岩泉一
おい💢
牛島若利
…？どこまで、とは
及川徹
え？
岩泉一
え？
牛島若利
？
及川徹
恋人…なんだよね？
牛島若利
そうだが
岩泉一
同居…じゃなく同棲なんだよな？
牛島若利
あぁ
及川徹
あぁ、そうか、ウシワカちゃんはよくわかんなかっただけなんだよね、そうだよね！！
及川徹
聞き方が悪かっただけなんだよね？
及川徹
じゃあ少しずつ聞くんだけど
及川徹
キスはした？
牛島若利
ああ
及川徹
じゃあエッチ
牛島若利
セックスのことか？
牛島若利
男同士だろう
牛島若利
どうやってやるんだ
岩泉一
アーーー
及川徹
なるほどねー！
牛島若利
リアクション大きいぞお前ら
岩泉一
あぁ、うん、すまん
岩泉一
そうか…
及川徹
ウシワカちゃん、それはねぇ
及川徹
天童クン不安になってるんだよ
牛島若利
不安？
牛島若利
俺が一番愛しているのは天童で、何故それを天童が不安に思うんだ
岩泉一
だからよ、俺らは男同士じゃねえか
岩泉一
もしかしたら相手の愛想が尽きるかもしれないってなるんだよ
及川徹
その不安を払拭してあげるためには、行動で愛してるって理解させてあげなきゃね
及川徹
あと俺らも未だ若き学生だからね、性欲も…グァッ
岩泉一
直接的な言い方すんじゃねえボケ川！
牛島若利
ふむ、男同士ではどうやってすればいい
岩泉一
…それは、自分で調べてくれ
及川徹
ネット検索ですぐわかるからさ！
牛島若利
わかった
天童覚
ただいまァ
牛島若利
おかえり、天童
天童覚
…若利くん
牛島若利
及川達に相談したんだが、お前は俺と性行為がしたいのか？
天童覚
（ワァー直接的ー!!!）
天童覚
…ソウダヨ
牛島若利
それはすまなかった、俺は男同士でやれるとは知らなくてな
天童覚
へぇ…（いたたまれない…）
天童覚
ねェ、もしかして、だからベッドに座ってんの？
牛島若利
そうだが
天童覚
ン…ンーーーー…!!!
牛島若利
どうした
天童覚
いや別にね、いいんだけどさ
牛島若利
コ●ドームもロー●ョンも買ってある
天童覚
あのさ、…どっちが上？
牛島若利
上…とは挿入する方のことか
天童覚
『挿入』
牛島若利
俺はどちらでもいいが
天童覚
いやだってもう…アーーー…
天童覚
うん、若利くんが上でいいよ
牛島若利
いや俺はどちらでも良いと
天童覚
あのネ、挿れられる方って負担大きいんだから、未来あるバレーボーラーの若利くんにそんな事させられないデショ
牛島若利
それなら尚更天童は大変に…
天童覚
…言いたくはなかったんだけど
天童覚
ほら、同棲始めてから3ヶ月は経つヨネ
天童覚
その間、俺が溜まるワケ
牛島若利
うむ、だからすまなかったと…
天童覚
待って若利くん、まだ話は終わってないから
天童覚
だからサ、まあ…自慰をするワケ
天童覚
んで、その、まあ、最近…
牛島若利
何を言い淀む
牛島若利
はっきり言えばいい
天童覚
（男らしーー！）
天童覚
後ろ、いじらなきゃイけなくなってきた…かも
牛島若利
…
天童覚
（引くよね知ってる！）
天童覚
（でも若利くんには秘密を持ちたくないんだヨ！）
牛島若利
ﾌｯ
天童覚
（…笑った？えーっ待ってこんな笑い方初めて見たんだケド！爽やかァ！）
牛島若利
それなら問題ないな
牛島若利
痛くしないよう、尽力しよう
天童覚
若利くん…
天童覚
ダイスキｯ
牛島若利
知っている
牛島若利
俺もだ
暗転
天童覚
若利くんって、ヤったこと…あるの
牛島若利
？ないぞ
牛島若利
天童、お前が初めてだ
天童覚
（嘘、すっごい気持ちよかった）
天童覚
（意識飛ぶかと…）
天童覚
…若利くんって、万能…
牛島若利
と、こうなった
岩泉一
あのな、別に結果報告しなくていいんだぞ…？
及川徹
へー、良かったじゃん！
及川徹
ところで、好きになったきっかけとかってあるの？
牛島若利
ああ。
牛島若利
高校の寮に移動した初めの頃にな
牛島若利
浴場で天童とぶつかってな
牛島若利
あいつ細いだろう
牛島若利
その頃はまだ天童がバレー部志望だとは知らなかったのもあるが
牛島若利
とにかく、天童はぶつかってコケた
牛島若利
そして俺は天童の手を取って立ち上がらせたんだが
牛島若利
肌が綺麗でサラサラしていてな
牛島若利
右手でこう…スっと頬を撫でたんだ
牛島若利
それがきっかけだ
及川徹
…？
岩泉一
…？
及川徹
肌フェチなの？
牛島若利
フェチではない
牛島若利
ただ、細くて肌が綺麗なところに惹かれたのは事実だ。
及川徹
へ、へぇ…
岩泉一
牛島ってそういう所あるよな…
佐藤（モブ）
天童クンって彼女と同棲してんでしょ？
天童覚
…そうダネ
佐藤（モブ）
彼女、好き？
天童覚
当たり前デショ〜
佐藤（モブ）
好きになったきっかけって何？天童クンが告白したんでしょ？
天童覚
ん〜
天童覚
ひ、み、つ！
天童覚
いつか会ってバラされちゃたまんないもんネ
佐藤（モブ）
あはは、ケチ笑
天童覚
（初めて会って浴場でぶつかった時若利くんが俺の頬に触れた手が、ザラザラごつごつしていて）
天童覚
（思わず挿ちそうになった、なんて…言えないヨネ）
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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