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私達が初めて

喋った場所に

啓太

はい

苺華

ここ曲がります

啓太

はい

苺華

次の駅で降りるよ

啓太

分かりました

苺華

ここだよ

苺華

初めて喋ったの

啓太

へぇ~

苺華

啓太くんが

苺華

私の落とし物を拾ってくれたの

啓太

その時に初めて喋ったんだ

苺華

うん

遥輝

あれ?

遥輝

啓太?

遥輝

久しぶり!

啓太

?…

遥輝

覚えてない?

苺華

遥輝くん…

遥輝

ん?

苺華

久しぶり

遥輝

おう

遥輝

久しぶり

苺華

今ね色々とね…

遥輝

あ!…

遥輝

失礼しました…

苺華

ふぅ~

啓太

今の人は?

苺華

高校時代啓太くんが仲良かった子

啓太

そうなのか…

啓太

(悔しい…)

啓太

(昔の友達に合っても)

啓太

(話が出来ない…)

啓太

…(涙

苺華

啓太くん…

啓太

啓太くんに抱き着いてなぐさめた

苺華

大丈夫だよ…

啓太

え?…

苺華

絶対思い出させる!

苺華

(私のせいでこうなってしまったから)

啓太

ありがとう

苺華

でも

苺華

手がかり無しかな…

啓太

そうですね

苺華

ここでずっといるのもあれだし…

苺華

帰りますか

啓太

はい

苺華

(次はどこに行った方が良いのかな)

苺華

(啓太くんと行くなら…)

啓太

(頑張ってくれてるのに)

啓太

(何もなかった…)

啓太

はぁ~

苺華

次の来週良いかな?

啓太

はい

啓太

じゃあ僕はここで

苺華

ハァハァ

啓太

大丈夫?

啓太

(また過呼吸…)

苺華

(大丈夫って分かってるのに…)

苺華

ハァハァ

苺華

あっ…

体の重心がぐらついて

とっさに壁にしがみついた

啓太

苺華さん!

苺華

ハァハァ

啓太

(この道どうかしたのかな?…)

啓太

大丈夫ですか?…

啓太

家まで送って行きますよ

苺華

え、でも…

啓太

僕は大丈夫ですから

そう言うと啓太は

私の体を背中にのせた

瞳が綺麗なあなたへのラブレター

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