前回の続き
竜胆視点
蘭
竜胆
顔が引き攣る。 まさか記憶が戻ったのだろうか
竜胆
蘭
蘭
音を立てて扉が閉まる 俺はその場に座り込んだ。
竜胆
無意識に拳に力が入る。 小さく体を震わしながら俺は涙を流した。
蘭視点
あれ以来、俺は何度か身に覚えのない記憶が頭をよぎるようになった。
記憶の中には必ずあの病室の彼がいて、 俺はどんどん彼に惹かれていった。
蘭
何か少しでも思い出せるようなものは無いのか。 俺はじんわりと痛む頭を使い悩んだ。
蘭
蘭
鶴蝶
蘭
鶴蝶
鶴蝶
蘭
鶴蝶
蘭
鶴蝶は安心したような笑みを一瞬浮かべ、 引き出しの中から荒々しく割れたスマホを差し出してくれた。
あれからココに修理を頼んだところ、データは全て自動バックアップされていてたらしく、写真などは案外直ぐに見ることが出来た。
蘭
写真を1から眺めていくと、 殆どが業務連絡のスクショや、自身の私服の写真ばかりだった。
蘭
スクロールする指をピタリと止める。 目に入った写真はあの病室の男の写真だった。
横顔だけだが、すごく整った顔つきをしている。
それから写真をたどると幾つか彼の写真が出てきた。
蘭
下に行けば行くほど彼の写真はなくなり、竜胆との写真に変わっていった。
蘭
竜胆とは付き合っているはずなのに彼の写真の方が最近にあるということは、 きっと彼との間に何かあるんだろうと思った。
蘭
じんわりとまだ痛む頭を枕に沈め俺は目を閉じた。
気がつけばどんどん日がたってました😢 続きます。
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