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律華🗝️
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#にじさんじ
アテル
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このシリーズ大好きなので、また続きを出してくれると嬉しくて飛びます🎈次は叶さんが嫉妬する話も読んでみたいなぁ…🫶葛葉が社内でまたモブから好かれて、それをみた叶が葛葉にお仕置的なことして、その後に社内に、僕の恋人ですよアピールをしてほしいなぁ🤤🫶それに対して葛葉はめちゃくちゃ恥ずかしがってほしい…!!!!!もちろん私はpipiさんが書く話が1番好きなので…!✨なんだって最高なので!!!!!

本ッッッッッッッッ当に 最高でした😭👏✨ まずはありがとうございます!🙇♀️ 会社パロ?大好物なので続き出してくれてめちゃめちゃ嬉しいです!!!!! あと、受けの愛が重めでがヘラっちゃって、嫉妬しちゃうけど、攻めは余裕でもっと重めの愛もってて、甘やかすし、少し束縛気味なことするっていうシチュが大好きなので、めちゃくちゃ刺さりました💕︎︎➳ Σ(´□`=͟͟͞͞)♡
pipi (作者)
pipi (作者)
pipi (作者)
pipi (作者)
pipi (作者)
pipi (作者)
pipi (作者)
『 社長と俺の関係は 2 』 攻:kn / 受:kz パロ / 社会人 / 社長×一般社員 / 甘々 / 嫉妬 🔞 『 社長と俺の関係は 』の続編です。 地雷の方はここでお引き取りください。 ※実在の人物・団体とは一切無関係です。
pipi (作者)
pipi (作者)
pipi (作者)
pipi (作者)
ベテラン社員
ベテラン社員
葛葉
秘書課のデスクで、葛葉は先輩社員から 差し出されたファイルを受け取った。
総務課から秘書課へと異動になって数ヶ月。
葛葉は必死に業務を叩き込み、 今では殆どの仕事を独りでこなせるようになった。
「社長のお気に入りだから」なんて、 絶対言わせないために。
書類に不備がないか最終確認をしていると、 先程の先輩がコソコソと手招きをしてきた。
ベテラン社員
葛葉
顔を寄せると、 先輩は耳元でニヤニヤと囁く。
ベテラン社員
葛葉
葛葉
狼狽える葛葉を見て、先輩はケラケラと笑う。
秘書課に勤めて長いこの先輩は、 叶とも古い付き合いらしい。
叶と葛葉の関係にも薄々勘付いているようで、 度々こうして揶揄ってくるのだ。
葛葉
葛葉
ベテラン社員
ベテラン社員
コン、コン、コン
重厚なドアをノックする。
葛葉
葛葉
叶
叶
ドアの向こうから聞こえるのは、 低く澄んだ上品な声。
静かにドアを開ける。
叶
叶
広々とした執務机の奥で、 高級スーツを着こなす男 ── 叶が顔を上げた。
眉目秀麗、頭脳明晰。
世間から「王子様」と称えられる 我が社の若きトップ。
葛葉の幼馴染であり......
恋人だ。
葛葉
葛葉
叶
叶
叶は柔らかく微笑み、ファイルを受け取る。
完璧な「社長と秘書」のやり取り。
── しかし。
ファイルを離そうとした葛葉の手を、 叶が少し強引に引き寄せた。
葛葉
バランスを崩した身体は 叶の手に支えられ、着地する。
気が付けば、葛葉は叶の膝の上で 横抱きにされていた。
葛葉
葛葉
叶
叶
抗議の視線を送るが、 叶は愛おしそうな目で葛葉を見つめてくる。
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
膝から降りようと身を捩るが、
叶はさらに密着するように葛葉の腰を引き寄せた。
そして、吐息交じりに耳元で囁く。
叶
叶
葛葉
葛葉
柔らかな唇が、首筋に触れた。
葛葉
葛葉
叶
今度は濡れた舌先が、そこをなぞるように這う。
葛葉
葛葉
叶の舌は上へ上へと移動し、
それが一度離れたかと思えば、 耳たぶを柔らかな唇で挟み込まれた。
葛葉
ビク..ッ
葛葉
自らの口から出た甘い吐息にハッとし、 葛葉は慌てて叶の膝から飛び降りる。
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
叶
叶
叶
葛葉
叶
葛葉
葛葉は黙った。
叶と恋人同士となった今も、 葛葉は一社員としての態度を徹底している。
「仕事とプライベートは分けるべきだ」と 真面目な理由を付けてはいるが、
本当の理由は別にあった。
しかし、 それを葛葉は頑なに話そうとしない。
黙り込む葛葉を見て、叶は肩をすくめた。
叶
叶
叶
叶
葛葉
葛葉
叶
叶
そう言いながら、 叶は葛葉の額に触れるだけのキスを落とす。
葛葉
葛葉
叶
再び抗議しようと声を上げた葛葉の目の前に、 叶がスッと書類を差し出した。
葛葉
叶
葛葉
葛葉
叶
叶
叶
叶
叶
なんでもないことのように叶は言う。
葛葉
葛葉
葛葉
叶の仕事の早さには、日々驚かされてばかりだ。
葛葉
書類を受け取り、踵を返す。
叶
叶
葛葉
葛葉
叶
叶
葛葉
叶
葛葉
熱くなった耳を押さえながら、 勢いよく社長室を出る。
背後からは、 愉しそうな叶の笑い声が聞こえた。
葛葉
足早に廊下を歩く。
葛葉
葛葉
言い聞かせるように、ぽつりと呟いた。
いくら「公私混同するな」と抗議しても、
叶は隙あらば甘い言葉とスキンシップで 理性を溶かしにかかってくる。
以前からそうではあったが、
恋人同士になってからは 更にその頻度と過激さが増していた。
葛葉
葛葉
葛葉は未だに熱が冷めない耳元を、 ぎゅっと掌で押さえた。
その日の夕方。
社長室の応接スペースにて。
海外事業の共同パートナーとの 重要なミーティングが行われていた。
相手は世界で活躍する若手事業家だ。
葛葉と数名の秘書課メンバーも、 叶のサポートのために同席した。
事業パートナー
事業パートナー
事業パートナー
叶
叶
叶
叶
叶
事業パートナー
事業パートナー
事業パートナー
淀みなく飛び交う高度な専門用語と、 億単位の数字。
二人は洗練された笑顔を浮かべながら、 対等な立場でビジネスの未来を語り合っている。
事業パートナー
事業パートナー
事業パートナー
事業パートナー
興奮気味に話すこの女性が、 今回のプロジェクトにおけるビジネスパートナー。
母親が海外出身だという彼女は、
くっきりとした目鼻立ちを持つ、 まるでモデルのような女性だ。
黙っているとクールな印象を受けるが、 今は叶の話に熱心に目を輝かせている。
叶
叶
叶
叶
叶の表情も、いつになく活き活きとしていた。
葛葉
葛葉は会話を聞きながら、 手際よく仕事をこなしていく。
葛葉
しかし、胸の奥には小さな焦りがあった。
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
高度な経営論を笑顔で語り合うふたり。
それに引き換え、 自分は彼らの話を半分も理解できていない。
秘書として、叶の力になれるよう 必死に努力してきたつもりだった。
けれど、こうして 「本当の意味で叶の隣に立てる人間」 を目の当たりにしてしまうと、
己の無力さが浮き彫りになる。
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉は暗くなりかけた気持ちを立て直すように、 小さく息を吐き出した。
その時、会話の区切りで事業パートナーが 嬉しそうな声を上げた。
事業パートナー
事業パートナー
そう言って、叶に向けて掌を差し出す。
叶
叶
叶も、笑顔でその手を握った。
それを見ていた秘書課の社員の小声が耳に入る。
秘書課社員A
秘書課社員B
秘書課社員B
葛葉
胸の奥に、 ドロリとした昏く冷たい感覚が広がっていく。
喉が渇き、心臓がチリチリと痛む。
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
握りしめたマウスを持つ手が、 微かに震えた。
叶
葛葉
叶
葛葉
葛葉
叶の声にハッと正気に戻り、 慌てて画面を切り替える。
葛葉
葛葉は深く息を吐き出し、 必死に表情を消した。
叶
そんな葛葉の横顔と、微かに震える指先を見て、 叶は不思議そうに首を傾げた。
夜。
葛葉が帰宅すると、玄関の鍵は開いていた。
叶
叶
部屋着姿の叶が、 柔らかい笑みを浮かべて出迎える。
お互いに想いを確かめ合ってから数日後。
叶の半ば強引な提案で始まった同棲生活。
葛葉が落ち着けるようにとわざわざ借り直された この部屋での暮らしにも、
数ヶ月経った今ではすっかり馴染んでいた。
葛葉
いつも通り返す葛葉。
しかし、 叶はその声色にかすかな違和感を覚えた。
叶
叶
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉はネクタイを緩めながら、 叶の横をすり抜ける。
口調はいつも通り。
だが、叶の中の違和感は消えない。
叶
叶
叶
無理に理由を聞き出そうとしても、 今の葛葉はどうせ誤魔化すだろう。
叶はそれ以上の追及はせず、キッチンへと向かった。
葛葉が部屋着に着替えて戻ると、 叶がダイニングテーブルに夕食を並べていた。
葛葉
葛葉
叶
叶
叶
葛葉
葛葉
叶
やはり、葛葉の様子がおかしい。
玄関を開けた時点で漂っていたカレーの匂いに、 今の今まで気付かなかった。
そんなことにすら気が回らなくなるほど、 何かに心を奪われている証拠だ。
叶はそんな葛葉の変化に気付きながらも、 やはり問い詰めようとはしない。
叶
葛葉
葛葉
夕食後。 葛葉は自ら率先して食器を洗い始めた。
叶
葛葉
葛葉
葛葉
叶
叶
叶は甘えた声で、 葛葉の背後から腰にそっと手を回す。
葛葉
葛葉
叶
葛葉
葛葉
葛葉
叶
葛葉
葛葉
叶
叶
叶
叶の手が服の中にすっと侵入し、 葛葉の腹を撫でた。
葛葉
ビクッ
叶
叶
葛葉
洗剤の泡がついた手では抵抗もできず、 必死に身を捩る葛葉。
叶は楽しそうにクスクスと笑い、 葛葉の頬に優しく口づけた。
叶
叶
叶
叶
叶
叶
葛葉
葛葉
葛葉
叶
照れくさそうに小さく頷く葛葉に、 叶は嬉しそうに再びキスを落とす。
叶
叶
叶
葛葉
葛葉のささくれ立っていた心は、
叶とのやり取りの中で、 いつの間にか柔らかく溶かされていた。
数日後。
秘書課のフロア。
モニターとにらめっこしていた葛葉のデスクに、 バサッとクリアファイルが置かれた。
ベテラン社員
葛葉
葛葉
ベテラン社員
ベテラン社員
葛葉
葛葉
葛葉は先輩社員からファイルを受け取り、 何気なく中身に目を通す。
葛葉
葛葉
パラパラとめくっていた手が ピタリと止まった。
葛葉
葛葉
ベテラン社員
ベテラン社員
葛葉
葛葉は目を丸くしてファイルを二度見、 いや三度見した。
しかし、どう見ても同行メンバーの欄には 自分の名前しかない。
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
ベテラン社員
ベテラン社員
ベテラン社員
葛葉
先輩は面白がるように笑いながら、 葛葉の肩をポンポンと叩いた。
そしてまた、ニヤニヤと耳打ちする。
ベテラン社員
葛葉
葛葉
葛葉
ベテラン社員
ベテラン社員
ベテラン社員
葛葉
耳まで赤くした葛葉は ファイルをひったくるように持ち、
足早に秘書課を飛び出した。
大股で廊下を歩き、 社長室の重厚なドアを少し強めにノックする。
コンコンコン!
叶
葛葉
勢いよくドアを開けると、当の社長は デスクで優雅にコーヒーを飲んでいた。
叶
叶
叶
葛葉
葛葉
葛葉は叶のデスクにファイルをバンッと広げ、 詰め寄った。
葛葉
葛葉
葛葉
叶
叶
叶
叶は全く悪びれる様子もなく、 きょとんとした顔で小首を傾げる。
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
叶
叶
葛葉
葛葉
葛葉
真っ赤になって抗議する葛葉。
しかし、叶は余裕の笑みを崩さないまま、 ふっと意地悪な目を向けた。
叶
叶
叶
叶
葛葉
葛葉
叶
葛葉
叶はコーヒーカップをソーサーに置き、 立ち上がって葛葉の目の前まで歩み寄る。
叶
叶
叶
叶
耳元で、低く甘い声が囁かれた。
葛葉
葛葉の脳裏に、自分以外の社員と肩を並べて 親しげに笑い合う叶の顔がよぎる。
想像しただけで、胸の奥がチリッとした。
叶
叶
試すような叶の視線が、葛葉を射抜く。
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉は俯き、奥歯をギリッと噛み締めた。
葛葉
葛葉
叶
叶
葛葉
叶
叶
葛葉
葛葉が俯き加減でそう絞り出すと、 叶はパッと花が咲いたような笑顔を見せた。
叶
叶
叶
叶
叶はご機嫌な様子で、 葛葉の頭をくしゃっと撫でる。
葛葉
葛葉は自分が完全に叶の掌の上で 転がされていることを自覚し、
悔しそうに唇を噛んだ。
葛葉
葛葉
抗議の意を込めて、 目の前の整った顔を精一杯睨みつける。
叶
叶
葛葉
十数時間のフライトを経て、 二人は異国の地に降り立った。
案内されたのは、五つ星ホテルの最上階。
VIP専用の豪奢なスイートルームだった。
葛葉
葛葉
葛葉
手荷物もそこそこに、 葛葉は毛足の長い絨毯を踏みしめて 窓際へ駆け寄る。
大きな窓からは、 宝石箱をひっくり返したような 異国の美しい夜景が一望できた。
叶
なんだかんだ言って、 はしゃぎながら部屋を見て回る葛葉。
その無防備な後ろ姿を、 叶はキャリーケースに手を添えたまま、 目を細めて愛おしそうに見つめていた。
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
はしゃいでいた声が、ふと途切れる。
寝室の中央に鎮座する、 キングサイズのベッド。
それを見て、葛葉はハッと我に返った。
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
叶
叶
叶
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
叶
叶
葛葉
必死に抵抗を試みる葛葉に対し、 叶は余裕たっぷりの微笑みを崩さない。
叶
叶
叶が指差した先には、ハンガーに掛けられた ガーメントバッグがあった。
中には、出発前に半ば強引に採寸され、 仕立て上がったばかりの オーダースーツが入っている。
葛葉
葛葉
葛葉は反論を飲み込み、 渋々頷くしかなかった。
華やかな音楽と多国語の談笑が響く、 レセプションパーティーの会場。
眩いシャンデリアの光が降り注ぐ中、
葛葉は慣れない空気に居心地の悪さを覚え、 ネクタイを少しだけ緩めた。
しかし、行き交う人々の視線は、 明らかに葛葉へと集まっていた。
深いブラックの生地は上質な艶を放ち、
葛葉の細身で引き締まった身体に 恐ろしいほどフィットしている。
計算し尽くされたタイトな腰のラインと、 動くたびにチラリと覗くワインレッドの裏地が、
彼特有の色気をこれでもかと引き出していた。
叶
叶
隣を歩く叶が、満足げに目を細めて 葛葉を上から下まで舐め回すように見る。
葛葉
葛葉
叶
叶
叶
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
頬を染めてスッと目線を逸らす葛葉。
その肩を、 叶は引き寄せるように抱き寄せた。
叶
叶
葛葉
叶
叶
叶が自分の胸元のワインレッドのネクタイを、 長い指先でトンと弾く。
葛葉はここで初めて、 自分のスーツの裏地と叶のネクタイが 『ペア』であることに気がついた。
葛葉
葛葉
叶
叶
叶
葛葉
耳元で囁かれた低く甘い声に、 葛葉の背筋がゾクッと震える。
そこへ。
海外の支社長
( おお、叶社長! )
海外の支社長
( そして... )
海外の支社長
( こちらの美しい男性は? )
恰幅の良い海外支社の役員が、 シャンパングラスを片手に二人の元へ 歩み寄ってきた。
その視線は、 興味深げに葛葉へと向けられている。
叶
( 彼は私の優秀な秘書であり... )
叶
( 大切なパートナーです )
叶は流暢な英語で答えながら、
葛葉の腰にそっと手を回し、 自分のほうへと強く引き寄せた。
葛葉
葛葉
叶
叶
叶
葛葉
逃げ場のない叶の腕の中で、 葛葉は顔に熱を集めたまま、
引きつった笑顔で 役員に会釈を返すしかなかった。
葛葉
葛葉
叶の奇行に振り回され、 どっと疲労を感じて息を吐く葛葉。
── しかし、
葛葉の心が真に掻き乱されるのは、 この直後のことだった。
事業パートナー
ふいに、背後から華やかな香水の香りが漂い、 艶やかな女性の声が響いた。
声に反応して振り返った叶の顔が、 今まで葛葉に向けていた「意地悪な顔」から、
ビジネスパートナーに向ける 「大人の男の顔」へと一瞬で切り替わる。
事業パートナー
声を掛けてきたのは、 先日来社した共同パートナーの女性だった。
叶
叶
叶
事業パートナー
事業パートナー
ごく自然に、親しげに向かい合い、 互いを褒め合う二人。
葛葉
葛葉も女性に向き直ったが、 なんとも言えない居心地の悪さを感じた。
事業パートナー
事業パートナー
女性の視線が葛葉へと向けられる。
葛葉
叶
叶
固まる葛葉の腰を、叶が引き寄せた。
叶
叶
葛葉
事業パートナー
女性が興味深げに葛葉を見る。
事業パートナー
女性は華やかに笑い、 葛葉に向けてスッと手を差し出した。
葛葉
葛葉は戸惑いながらその手を握り返す。
事業パートナー
事業パートナー
事業パートナー
葛葉
葛葉
女性が悪気無く発した言葉に、 葛葉は胸がチクリと痛んだ。
なんだか、子ども扱いされているような、
自分だけがこの場違いな世界から 浮いているような気がしてしまう。
事業パートナー
事業パートナー
二人は再び話し込み始めた。
二人の間に流れる、 自分には絶対に入り込めない『大人の空気』。
そこへ、遠巻きに様子を眺めている 他の参加者たちの声が耳に入る。
参加者A
参加者A
参加者B
参加者B
参加者A
参加者A
参加者B
参加者B
参加者B
参加者B
葛葉
周囲の人間は、叶の隣には当然のように こういう女性が似合うと信じ込んでいる。
自分のような一般人の男が彼の恋人だなんて、 誰も夢にも思わない。
頭では分かっているのに、
胸の奥で、今まで感じたことのない 真っ黒でドロドロとした感情が渦を巻く。
二人は今も、微笑み合いながら スマートに会話を続けている。
その姿を見ているだけで、 呼吸が詰まりそうだった。
葛葉
葛葉
これ以上二人の横に並んでいるのが 耐えられなくなり、
葛葉は逃げるようにその場を離れた。
背後で叶が何かを言った気がしたが、 振り返る余裕はなかった。
バーカウンターの端。
葛葉は無言のまま、 先ほどから三杯目のシャンパンを煽っていた。
葛葉
深く息を吐き、グラスを置く。
アルコールが回っているせいか、 吐息がやけに熱かった。
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
情けなさに、 自分自身へ強烈に嫌気が差す。
グラスを持つ指に力が入り、爪が白くなった。
そして、もう一度ヤケクソ気味に グラスを傾けようとした、
その時。
背後から、ひんやりとした長い指先が グラスの飲み口をスッと押さえた。
葛葉
さらに、すぐ耳元に、 低く冷ややかな声が落とされる。
叶
葛葉
振り返ると、 いつの間にか女性と別れたらしい叶が、
どこか危うい光を湛えた瞳で 葛葉を見下ろしていた。
葛葉
叶
叶
叶
叶
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
叶
叶
葛葉の口から零れ落ちた、 自分でも止められなかったトゲのある言葉。
それに反応した叶の目が、 スッと危険に細められる。
葛葉
しまった、 と思った時にはすでに遅かった。
叶の手が、 葛葉の手首をガッチリと掴み取る。
抵抗する間もなく半ば強引に立たされ、
そのまま逃げ場を塞ぐように グッと腰を引き寄せられた。
叶
叶
葛葉
ホテルの部屋に入り、 重厚なドアが閉まるや否や、
叶は逃げ道を塞ぐように葛葉に詰め寄った。
叶
叶
葛葉
いつもの柔和な笑みはない。
有無を言わせぬ低い声。
葛葉は居心地の悪さに目を逸らしながら、 ジリジリと後ずさった。
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
叶
叶
叶
叶
葛葉
叶
叶
叶
叶
葛葉
葛葉
葛葉
叶
叶
葛葉を捕らえていた視線が、 ふっと外される。
叶は一度その場を離れた。
部屋のワインセラーからボルドーの赤ワインと、 グラスを一つだけ手に持って戻ってくる。
そのままゆったりとソファに腰掛け、 グラスに赤い液体を注いだ。
葛葉
葛葉
不思議そうに首を傾げる葛葉を見て 叶はニヤリと怪しく口角を上げる。
次の瞬間。
叶の空いた手が葛葉の手首を強く掴み、 力任せに引き寄せた。
葛葉
バランスを崩した葛葉の背中が、 ふかふかとしたソファに沈み込む。
気が付けば、真上には目を細めて見下ろす 叶の顔があった。
叶
葛葉
叶
叶
叶
叶は自らの口にワインを含むと、 葛葉の顎を固定し、そのまま唇を塞いだ。
葛葉
重なった唇の隙間から、 甘く濃厚な液体が強制的に流し込まれる。
葛葉
ゴク.. ゴク..
葛葉
叶
叶
叶は悪びれる様子もなく、 再びグラスにワインを注いでは口に含んだ。
葛葉
葛葉
葛葉
言い終わる前に、再び唇を塞がれる。
葛葉
葛葉
ゴク.. ゴク..
何度も繰り返される、逃げ場のない口移し。
ただでさえシャンパンで火照っていた身体が、
強めのアルコールと叶の体温で さらに熱を帯びていく。
酸素すらまともに吸えず、 葛葉の思考する力はどんどん奪われていった。
叶
叶
酔いで潤み、とろんとしてきた葛葉の瞳を、 叶が至近距離から覗き込む。
葛葉
熱い息を吐きながら、葛葉はそれでも 意地を張って首を横に振った。
叶
叶
叶
叶
叶は空になったグラスを置き、 今度は何も含まずに深く唇を重ねる。
流れ込んでくるのはワインではなく、 叶の熱い舌だった。
叶
葛葉
ビクッ
叶
葛葉
ゾク.. ゾク...
叶の舌が葛葉の口内を甘く蹂躙する。
逃げる舌を絡めとられ、
敏感な上顎をなぞられる。
叶
葛葉
深く激しい口づけに、 葛葉の目尻から抗えない生理的な涙が滲む。
喉の奥から漏れる声が完全に甘く蕩けた頃、 ようやく唇が解放された。
葛葉
叶
肩で息をする葛葉の表情を確認し、 叶は満足気に微笑む。
そして、熱を持った葛葉の頬を 指の腹で優しく撫でながら、甘く囁いた。
叶
叶
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉の口からぽつりぽつりと 本音が零れ始める。
さらに引き出すように、 叶は優しい声で問いかけた。
叶
葛葉
葛葉
葛葉
叶
葛葉
葛葉
叶
叶
叶
叶
葛葉
叶
叶
叶
叶
叶は俯く葛葉の顔を両手で包み込み、 愛おしそうに目を細める。
叶
葛葉
何気ない叶の一言に、 葛葉は弾かれたように胸を押し返した。
葛葉
叶
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
叶
堰を切ったように捲し立てる葛葉。
叶はそれを止めようとはせず、 ただその震える手をそっと握りしめた。
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
叶
自己嫌悪に苛まれながら吐き出される言葉を、 叶は黙って受け止める。
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
ついに、 葛葉の目から大粒の涙が溢れ出した。
叶
たまらず、叶は葛葉の身体をきつく、 壊れるほど強く抱きしめた。
叶
叶
葛葉
葛葉
せき止めていたものが全て崩れ去り、
葛葉の止まらない涙が 叶のシャツを濡らしていく。
叶は葛葉の背中や髪を何度も優しく撫でる。
そして、しゃくりあげる呼吸が 落ち着くのを待ってから、
耳元で静かに語りかけた。
叶
叶
葛葉
叶
叶
叶
叶
叶
叶
葛葉
叶
叶
叶
叶
叶
叶
叶
叶
叶
葛葉
叶は身体を少し離し、 葛葉の目を真っ直ぐに見つめた。
叶
叶
叶
叶
叶
叶
叶
葛葉
叶
叶
叶
叶
叶
叶
葛葉
葛葉
叶
叶の親指が、葛葉の濡れた頬を撫でる。
叶
叶
叶
叶
叶
叶
葛葉
叶は額と額をくっつけて、 ゆっくりと言い聞かせるように続けた。
叶
叶
叶
叶
叶
叶
叶
叶
叶
深い執着と愛情が、 惜しみなく落とされる。
葛葉
葛葉の中で渦巻いていた ドロドロとした昏い感情は、
いつの間にか、 跡形もなく消え去っていた。
葛葉
葛葉はまた別の涙が 溢れてしまいそうになるのを必死に堪え、
目の前で優しく微笑む叶の首に、 ぎゅっと強く腕を回した。
夜景を見下ろす異国のスイートルーム。
葛葉は叶に抱きかかえられ、 キングサイズのベッドへと運ばれた。
柔らかなシーツの上で、 身に纏っていた衣服が丁寧に解かれていく。
シャツのボタンが少しずつ割り開かれ、
露わになった素肌に何度も熱い唇が落とされる。
葛葉
叶
叶は葛葉の体温を確かめるように、 腰や腹へとゆっくり掌を這わせた。
葛葉
ゾク.. ゾク..
叶
叶
耳元に、 艶っぽくクスリと笑う叶の声が落とされる。
葛葉
ビクッ
低く掠れた声と吐息だけで、 葛葉の背筋は甘く痺れた。
叶
葛葉
葛葉
ずっと引っかかっていた言葉に、 葛葉は小さく抗議の声を上げる。
叶
叶
叶
葛葉
叶
叶
叶
叶
葛葉
肌を滑る指先が。 耳奥に吹き込まれる掠れた声が。
葛葉の心と体を、芯から甘く溶かしていく。
葛葉
葛葉
叶
叶
葛葉
叶
叶
葛葉
甘く執拗な愛撫と共に幾度も愛を囁かれ、
嫌いだったその言葉も、
徐々に葛葉の理性を崩す単語へと 変わっていった。
叶
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
叶
叶
叶
ついに自ら叶の背中に腕を回し、 すり寄るように鳴く葛葉。
しかし、葛葉が完全に縋りつくまで、 叶の執拗な愛撫は終わらない。
全ての不安を溶かし切るように、 叶は深く、熱く、 愛しい恋人を抱き潰していった。
翌朝。
眩しい朝日が差し込むベッドの上で、 葛葉は目を覚ました。
葛葉
目を開けると、 すぐ目の前には叶の顔があった。
叶
葛葉
葛葉
叶
叶
葛葉
葛葉
現在時刻を聞いて、 弾かれるように上体を起こす。
その瞬間、腰の辺りに鈍い痛みが走った。
葛葉
叶
叶
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
慌てふためく葛葉に、 叶は余裕たっぷりに微笑む。
叶
叶
叶
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
驚愕と呆れで体の力が抜け、 葛葉は再びベッドに倒れ込む。
すると、すかさず叶に抱き寄せられた。
叶
叶
叶
叶
叶
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
予想外の事実に、葛葉は目を丸くする。
叶
叶
叶
叶はそう言って、 並んでかけられたスーツを指さした。
葛葉のスーツの裏地と叶のネクタイ。
深く艶やかなワインレッド。
葛葉
葛葉
叶
叶は嬉しそうに、満足気に微笑んだ。
叶
叶
葛葉
葛葉
叶
叶
叶
叶
叶
葛葉
葛葉
開いた口が塞がらなかった。
あの完璧で美しい女性の恋人が、 自分と同じ部下で、しかも同性だったなんて。
叶
叶
叶
葛葉
葛葉
葛葉
昨晩の自分の嫉妬が 見透かされていたことに赤面しつつも。
葛葉は衝撃と、心の底からの大きな安堵から、 深い溜め息をついた。
叶
叶
叶は葛葉の頬を優しく撫でながら、 ふと真剣な瞳になる。
叶
叶
叶
叶
その真っ直ぐな愛情に、 葛葉の胸がくすぐったく温かくなる。
葛葉
葛葉
葛葉
素直に受け入れた葛葉を見て、 叶はふっと悪戯な笑みを浮かべた。
叶
叶
叶
叶
葛葉
叶
叶
叶
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
叶
叶
葛葉
恥ずかしさで赤くなった顔を隠すように、 葛葉は勢いよく叶に背を向けた。
叶は楽しそうに笑いながら、 後ろから葛葉をすっぽりと抱きしめる。
その温かな腕に包まれながら。
葛葉は、 窓の先に広がる美しく晴れた異国の空を、
心からの幸福感とともに眺めていた。
pipi (作者)
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