顧問
顧問
顧問の声で、部員たちは動きを止めた。
上瀬 直樹
直樹(なおき)はバスケットボールを片手に持ちながら歩く。
その時、ふと開いているドアから校庭の様子が見えた。
上瀬 直樹
校庭を走り回る多くのサッカー部員。
直樹にとって、友達の陽介(ようすけ)を見つけるのは簡単な事だった。
上瀬 直樹
上瀬 直樹
上瀬 直樹
我を忘れてサッカー部のゲームに夢中になっていると
ゴッ
上瀬 直樹
後頭部に強い衝撃が走った。
その後すぐ、バスケットボールを頭に投げられたのだと気づく。
上瀬 直樹
上瀬 直樹
直樹は怒鳴って後ろを振り向いた。
御門 美澄
御門 美澄
上瀬 直樹
俺、上瀬(かみせ)直樹には一つ下の後輩がいる。
御門 美澄
コイツ、御門美澄(みすみ)だ!
御門 美澄
御門 美澄
上瀬 直樹
上瀬 直樹
御門 美澄
御門 美澄
御門 美澄
上瀬 直樹
直樹の顔はカッと赤くなる。
上瀬 直樹
御門 美澄
御門 美澄
上瀬 直樹
上瀬 直樹
顧問
上瀬 直樹
御門 美澄
上瀬 直樹
カッコイイ。
佐久間 陽介
好き。
佐久間 陽介
佐久間 陽介
陽介に見惚れてた自分に気づき、ハッとする。
上瀬 直樹
上瀬 直樹
佐久間 陽介
呆れてる陽介も好きだ。
上瀬 直樹
俺は佐久間陽介に恋をしています。
上瀬 直樹
好きなものは好きなんだ。
きっと陽介は気づいてないと思うけど。
上瀬 直樹
上瀬 直樹
佐久間 陽介
陽介は優しく微笑む。
上瀬 直樹
上瀬 直樹
上瀬 直樹
佐久間 陽介
あー、ダメだ。
好きって気持ちが溢れて止まらない。
言ってしまってもいいんだろうか。
上瀬 直樹
夢でもいいから、陽介が俺のことを好きになってほしい。
佐久間 陽介
佐久間 陽介
上瀬 直樹
わかってる。
好きの種類が違うこと、誰よりも知ってる。
だけどもう___
ダメだ。
上瀬 直樹
上瀬 直樹
きっと陽介は俺を受け入れてくれる。
上瀬 直樹
上瀬 直樹
ガラララ
その時、2人きりだった教室のドアが開いた。
そこから1人の女の子が教室へと入ってくる。
???
上瀬 直樹
???
女の子は直樹を指さした。
上瀬 直樹
……てか、あれ?
"陽介"?
佐久間 陽介
佐久間 陽介
待って
佐久間 陽介
聞きたくない。
そんな、急に
佐久間 陽介
嫌だ。
上瀬 直樹
宮本 実乃梨
宮本 実乃梨
俺以外に陽介って呼ばないで。
そんな可愛い顔で陽介に笑いかけないでよ。
陽介の隣はずっと俺だったのに
上瀬 直樹
上瀬 直樹
上瀬 直樹
上瀬 直樹
宮本 実乃梨
逃げたい
佐久間 陽介
上瀬 直樹
死ぬほど可愛いよ
佐久間 陽介
上瀬 直樹
俺はお前に惚れてんだよ
上瀬 直樹
上瀬 直樹
佐久間 陽介
上瀬 直樹
上瀬 直樹
上瀬 直樹
佐久間 陽介
宮本 実乃梨
上瀬 直樹
直樹の目には涙が溜まっていた。
期待してこれかよ
てか、俺が勝手に期待してただけなんだけどさ
上瀬 直樹
可愛かった。
上瀬 直樹
かないっこない。
上瀬 直樹
上瀬 直樹
かないっこない……?
上瀬 直樹
上瀬 直樹
悔しいなぁ
上瀬 直樹
上瀬 直樹
もっと早く行動していれば、何か未来は変わっていたのだろうか。
上瀬 直樹
とぼとぼ歩いていると、トンッと肩に手を置かれた。
上瀬 直樹
上瀬 直樹
バッと後ろを振り返る。
御門 美澄
御門 美澄
御門 美澄
上瀬 直樹
上瀬 直樹
上瀬 直樹
御門 美澄
御門 美澄
美澄はバカにするように笑った。
上瀬 直樹
上瀬 直樹
上瀬 直樹
御門 美澄
すると美澄はグイッと直樹に近寄った。
上瀬 直樹
御門 美澄
上瀬 直樹
上瀬 直樹
上瀬 直樹
踵を返そうとすると、ガシッと腕を掴まれる。
御門 美澄
上瀬 直樹
上瀬 直樹
御門 美澄
上瀬 直樹
上瀬 直樹
上瀬 直樹
上瀬 直樹
御門 美澄
御門 美澄
美澄は手を離した。
御門 美澄
上瀬 直樹
上瀬 直樹
御門 美澄
御門 美澄
作者
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