ホソク
気付いたらそう口走っていて、あんなに好きなジミンの手をすり抜けていた。 多分理由は分かってる。
ジョングクがどうとかじゃない。 今日見た光景がフラッシュバックしてしまったからだ。 何でこのタイミングで、と思ったけれど意図せず思い出してしまったのだからどうしようもない。
ホソク
ジミンの顔を見ていられなくて、振り向きもせず家の中に戻った。 勝手で狡い俺。
部屋に入ってセリーヌのバッグと一緒にベッドに倒れ込んだ。 泣いたりはしないけど、何で思い出しちゃったんだろうってそればかりが繰り返し浮かんで消えた。
暫くして部屋のドアが開くと
グク
声がしてゆっくり上体を起こすと、ジョングクが入って来てベッドの上に身軽に乗ると胡座をかいて座った。
グク
グク
聞いてもないのに突然そんな事を言い出すから、そんな気分でもないのに小さく声を出して笑ってしまった。 そしたらジョングクの右腕が俺を引き寄せて
グク
グク
ホソク
そう言うと少し遠慮がちなキスをしてくるから許してしまうし、拒否出来るものも出来なくなる。 その繰り返しが今の俺とジョングクだ。
これからもきっとそう。
END.
作者
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コメント
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言い回しや言葉の使い方がとても上手で引き込まれました! 主様のペースでがんばってください👑🌈