テラーノベル
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そう言って、貴方は寂しそうに背を向け図書室を出て行った。
玖良麗(過去)
その場に、腰を落とし小さく震えながら、涙を流す。
言ってしまった言葉、行為、何もかもに絶望し、 大切な人まで傷つけてしまった、自分自身に幻滅する。
玖良麗(過去)
こんな事しか出来ないの...
あれから、貴方は私の目の前から一度も姿を見せる事無く、 消えた。
まるで、最初からその場に居なかったかのように。
あれから、何週間。何ヶ月経ったのだろう…
そうふと想いながら、残された物語の1つを手に取る。
玖良麗(過去)
私と同じひとりぼっちの、物語達
名前も無い、孤独な…何か
今まで嫌がって居たのに。今は、何故か寄り添っている…
バカみたい…
そう想いながら、触れている物語のページを、1枚づつ巡る。
玖良麗(過去)
ペラペラとページを巡りながら、なにか書かれていないかと、 じっと見つめている時、 膝の上に、小さく『海月さんへ』っと書かれた手紙が 落ちていくのが、視界に入った。
玖良麗(過去)
そっと、拾い上げ手紙を見る。
玖良麗(過去)
そこには、見られた文字が書かれていた。
玖良麗(過去)
海月さんへ このメモは、俺が居なくなった後に海月さんが、 寂しくないように残した。ちょっとした遺言です。 …海月さん元気ですか? 俺は、今頃、天国に行っていると想います。 俺の余命は、そう長くないから…笑 だから、姿を出さなくなったら、 天国に行ったと想ってください。 こんな形で、ちゃんと話す事になってしまって、申し訳ない。 けど、最後まで読んでほしい。 海月さん、君に名前をあげるって、何処かで言ったよね。 本当は自分の口から、言いたかったけど、気に入ってもらえるか、 怖くて言い出せなかったから。手紙で伝えさせてください。 君は、今日から『玖良麗』…くらりとして、生きていくんだよ。 素敵な名前だろ?笑考えるのに、時間がかかったんだ。 嫌だって想わないでくれ、むしろ気に入ってくれると、嬉しい… 『玖良麗』って、名前はね。俺の昔生きていた、 幼なじみの名前から連れて来てるんだ。 『クレハ』って子で、幼い頃に事故で無くなったんだ。 明るくて、物静かで、なんでも知ってる物知りで。 海月さんに、似てるなって想って、 クレハの名前を借りて、玖良麗と名ずけたんだ。 玖良麗は、海月のように、回り続け。 誰かを愛してあげられる。愛し続け、幸せへ導いて行く。 誰よりも素敵で、綺麗な人へなってほしいっと願いを込めて、 名ずけたんだ。 ねぇ、玖良麗さん。何度もしつこく言っているけど、 俺の代わりに『あの子達』を救ってあげて。 救えるのは、玖良麗さん。君しか居ないんだ。 挫けても良い。逃げ出しても良い。嫌になっても良い!! だけど、諦めないでくれ…。『あの子達』は、君を待っている。 君を待ち続け、今も探しているんだ。 あの9冊の物語は、きっと玖良麗さんを導いてくれる。 『あの子達』の元へ。 誰か1人でも、救えたのなら。それは、玖良麗さんの成長だよ。 …ずっと空から、見守ってるから。だから『あの子達』をよろしくね。 俺の大好きな、宝物だから。君達は────。 玖良麗さんに、出会えて良かった。ありがとう。 深海 輪廻より
玖良麗(過去)
言葉が出て来ない。なんて、感じでば良いのか、わからない
私は、私は…
これから、何をしたら…
玖良麗(過去)
1人残された、図書室で。 9冊の物語と共に『あの子達』を救う…?
意味がわからない
わからないはずなのに、頭の中でフラッシュバックする…
あの謎の2人の子達が…
玖良麗(過去)
玖良麗(過去)
玖良麗(過去)
救えない
私は、愚かな何も出来ない海月。 そう海月…だった、想いの子。
私の名前は、玖良麗。 海月として、1人の『想いの子』として、 やらないといけない事がある。
ギュッと、物語を抱き抱え、窓の外から見える空へ、 小さく呟く。
玖良麗(過去)
玖良麗(過去)
玖良麗(過去)
玖良麗(過去)
玖良麗(過去)
玖良麗
玖良麗
玖良麗
輪廻
そっと背中を押され、前へ1歩踏み出す。
輪廻
輪廻
輪廻
ふと聞こえた、微かの声に後ろを向く。
玖良麗
でもそこには、貴方の姿はもう無かった。
残されたのは、手元にある、9冊の物語と。 お供えした、2輪の花。
玖良麗
優しく笑みを浮かべながら、再び深くフードを被る。
明日、もし何が変化が起きるなら。 それは、希望に変わってほしい。
もし明日『あの子達』に、出会えるのなら。 救ってあげたい。
『あの子達』が、泣いているのなら。 側に居て、ギュッと抱きしめて…。
こう呟くだろう。
玖良麗
愛も友情も、何も知らない海月…。 いいえ、これは。 愛も友情も知らなかった海月の長くて短い、 終わりの無い。無名の物語─────。
玖良麗
いつか『貴方達』と出会える日を、心から願って。 心の底から、待ち続け。救おう。
待っててね…
今、救いに行くから
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