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まだ恋愛したことない私。 あなたが今でも私の夢に、たまーーに。 たまにだけど出てきてくれるのは 祐ちゃんの優しさかな。
専門学生、春。 私は18歳を新しい環境で迎えた。 初めての一人暮らし。 初めて両親と離れて過ごすのはとても寂しくて 既にホームシックなりかけ!
まだ学校にも慣れないし 人見知りの私はうまく友達もつくれない。 既に輪になっておしゃべりしている子たちを見て いいなあって思いながらも 自分でその輪に入る勇気なんてなかった。
まりあ
無意識に出たため息と言葉を 聞き逃さなかった人がいた。
祐ちゃん
祐ちゃん
授業開始5分前の着席勉強モードの 私の顔を覗き込みながら 隣に座っていたクラスメイトが話しかけてきた。
まりあ
笑うしかなかった。
祐ちゃん
祐ちゃん
こんな軽率にかわいいって言えるなんて どんな女たらしだ、と思った。
これが祐ちゃんと話した最初の会話。 いまでもはっきり覚えている。
それからというもの どこに座ってもいいスタイルだったうちの学校では いつもいつも 祐ちゃんは隣の席に座ってきた。
隣に座れなかった時も 横を通り過ぎる時に頭ポンって 撫でてくれたり ボディランゲージを学ぶ授業では 不必要なくらいに手を握ってきた。
まりあ
祐ちゃん
祐ちゃん
まりあ
内心、ドキドキだったけど素直になれないのも またひとつ、私のかわいくないところ
この授業を境に ボディタッチが余計に増えた祐ちゃんだけど それを素直に喜べない理由があった。 「みんなにしてる」 これは一大事だ。 全く喜んでなんかいられない。 祐ちゃんってそういう人なんだ。 そう思うしかなかった。
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