1年前
小学六年生の春
一人親で育ててくれた私のお父さんは常に忙しかった
私の行事なんて一度も来たことがない
そんな父が初めて授業参観に来てくれた日に
事件は起こった
友達1
桜ちゃん!!
桜
あ!おはよう!!
友達1
おはよぉー!
友達1
今日授業参観だねぇ
友達1
緊張するなあ〜
桜
ニヤ
桜
じゃ教室にどっちが早く着くか勝負ね!
桜
GO〜!
友達1
えっ?!ちょっと〜!!
本当に幸せだった
毎日が楽しくて
何よりやっと親らしいことをしてもらえるから
普通の子になれた気がした
桜
よっしゃ〜勝ったぁ!!
友達1
はぁっはぁっ、
友達1
桜ちゃん早い〜!
先生
早く席に付けー
桜
はーい
友達1
はあい
先生
ーーーーでこれがこうなってーー
桜
(暇だなあ)
友達1
桜ちゃん、桜ちゃん(コソッ)
友達1
外見て外
桜
?
友達1
皆のお母さん来てるよ
桜
!!
先生
お!そろそろ保護者が来る頃かぁ
桜
(お父さんいないな)
一時間目の間にクラスみんなの親は教室に居たけど
私のお父さんは来なかった
2時間目
桜
(遅いな〜)
桜
(チラッ)
不意に窓の下を見た時
校庭に見えた人影に
私は固まった
桜
え、、、
友達1
桜ちゃんどうしたの?(コソッ)
友達1
?!!
友達1
きゃあああ!!
ザワッ
先生
!?
先生
どうした?!
友達1
ほ、、包丁!!
友達1
不審者!!
友達1
校庭に
校庭に不審者がいます!!!