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兎頭 無黒(うさがしら むくろ)<作者>
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カルマ
渚
兎頭 無黒(うさがしら むくろ)<作者>
兎頭 無黒(うさがしら むくろ)<作者>
朝 ~渚視点~
渚
目覚ましで起きる訳でもなく、 母さんに叩き起こされる訳でもなく、 僕はただ一人、自然に目を覚ます。
渚
いつもより早く目が覚めてしまった。 まぁ寝坊なんてしようものなら、 母さんが朝から叫び散らかす事になるから、 それよりかはマシだけど...
渚
起きて早々、下半身に違和感があった。 布団をめくりそこを見れば、 血の海状態のシーツが目に入る。
渚
生理不順である僕からすればよくある事。 でも、これを母さんが見たらなんと言うか... みっともない? 面倒事を起こすな? 自分でどうにかしろ? なんとなくどんな事を言ってくるのかは 予想がつくけど、どれにしろ怒られるのは確かだ。 母さんが起きて来る前に、早くなんとかしないと...
渚
ついため息が出る。 でも母さんが起きてからでは遅い。 自覚したからなのかだんだんしんどくなる体にムチを打ち、 ベッドのシーツを取り、汚れたズボンと下着と一緒に 手洗いして洗濯機に入れてスイッチを押す。
渚
トイレにも行き、 部屋に戻る前に母さんが寝ている寝室の様子を見に行く。
渚
母さんが寝ている事を確認し、少しホッとした。 そうこうしている内に洗濯物が終わった音が聞こえる。 急いで回収しに行かないと。
渚
頭も腰もお腹も、なんなら全身痛くて怠い。 でも早く洗濯物を回収しないと、母さんが起きてきたら大変だ。
渚は痛みに耐えながら、洗濯物を回収し、ベランダに干して 部屋に戻る。
渚
ベッドに寝転がり、背を曲げて丸くなる。
まだ時間は早いけど、どうせ学校に行かないとだし。 そういえば今日の体育の授業ペアで鳥間先生にナイフ当てるなんやつだよね... どうしよ、見学...は無理だなぁ。理由聞かれたら答えられないし。 カルマ君にペア頼んで生理だって言えば気を遣ってくれたり... いや、ダメだ。それはさすがに、我儘がすぎる。
渚