らだ男
絵斗
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らだ男
らだ男
人が紡ぎ上げた欠片達を窓の外から眺め続けた
らだ男
ドアを作る事も出来なかった
らだ男
それは幼い僕のプライド
らだ男
らだ男
絵斗
『隠し事をしてました 傷つくのがいやでした』
らだ男
らだ男
やっと築いた僕だけのお城は余りに空虚で満ちていました
らだ男
絵斗
ある日現れたあなたは僕が望む全てを持ってた
らだ男
絵斗
絵斗
絵斗
絵斗
らだ男
僕が積み上げたレンガを容易く飛び越え触って気付いた
らだ男
絵斗
らだ男
絵斗
絵斗
絵斗
らだ男
絵斗
らだ男
「悲しいくらいつめたいね ずっと寂しかったんだね」
らだ男
絵斗
絵斗
らだ男
らだ男
らだ男
らだ男
怯えて 離れて 飾って 測って 焦って 乱れて 貶して 逃げ出した
らだ男
らだ男
人が紡ぎ上げた欠片たちが折り重なるのを羨んでいた
らだ男
らだ男
孤独に作り上げた僕の城 ドアを閉ざした僕のプライド
絵斗
らだ男
らだ男
『隠し事をしてました 失うのが嫌でした』
らだ男
らだ男
らだ男
絵斗
やっと現れたお城の住人 初めての愛に戸惑いました
絵斗
絵斗
らだ男
らだ男
らだ男
らだ男
「同情なんかはよしてよ お前にわかってたまるかよ」 握って 齧って 零して 暴れて
絵斗
絵斗
それでもあなたはひろって掴んでた
絵斗
らだ男
絵斗
らだ男
行き交う群衆の愛を見つめ一番大切を避け続けた
母
父
らだ男
孤独に慣れ親しんだこの身が 日だまりで溶けるのを許さない
絵斗
らだ男
らだ男
『隠しごとをしてました それが愛と知っていました』
絵斗
らだ男
らだ男
らだ男
らだ男
そっと消えていった城の住人 恐れた感情が込み上げました
らだ男
『隠しごとをしてました 永遠の愛を望みました』
らだ男
らだ男
らだ男
らだ男
与えられたのは永遠だけ 初めて人のため吼えました
らだ男
らだ男
「扉を開いて 縋って 握って 笑って 紡いで 愛せばよかったなぁ…」
らだ男
らだ男
与えられた温もりの影が 僕の孤独の城を許さない
らだ男
らだ男
自分で枷をはめたこの身体 永遠に僕の終わりを許さない
らだ男
行き交う群衆に愛を蒔いて 永遠に涙を紡ぎ続けて
らだ男
らだ男
またあなたに会えるその日まで 何千年先も待ち続ける
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