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あるところに少女と 友達の女の子と男の子がいました 少女は2人に"将来の夢"を聞きました 女の子は 『お花屋さん』 男の子は 『お巡りさん』 と答えました 少女は2人に聞かれました 『きみのゆめは?』 少女は考えました 「わたしのゆめは……なんだろう?」 将来というと漠然とし過ぎて 少女には分かりません 保育園の先生は言いました 『好きな物に関することに すればいいよ』 少女は花が好きだったので お花屋さんになりたいと思いました __それから数年___ 少女は将来の夢について もう一度考えました その頃少女にはハマっている物が 幾つかありました 例えば歌、 例えばアニメ、 例えばゲーム、 しかし どれも一時的なものでした そんな少女は ある物に出会いました それは 〘楽器〙と〘本〙 楽器は元々音楽が好きだった 少女を魅了させてやみません 本は運動が得意でない少女に 沢山の知識や夢を与えてくれます 少女はいつしかこう思うように なっていました 「プロの奏者や作家になりたい!」 と プロの奏者というのは 簡単になれるものではありません また 作家というのも簡単に やっていけるものではありません それでも 少女は夢を見ました いつしか世界が私に くれた物を 倍にして皆に与えられる事を__
しかし現実はそう甘くは無いのです 少女は作家を諦め 楽器に打ち込みました ただその事で [先輩なのに]や[あの人は上手いのに] など言われるようになりました 大好きな先輩にも 『こんな簡単ながに なんでできんが?!』 と言われてしまい 少女は自信を無くします
でも ・ ・ ・ それ以上に
楽しかったのです
仲間と共に音楽を奏でるのが それに出来なかった所が 出来るようになり先輩に 『そうそう!上手!』 と褒めてもらえました 少女は嬉しくなり もっともっと打ち込みました それが後悔を 生み出すとも知らず__
少女は生きる意味が 分からなくなりました 「なんで私が生きてるの?」 「どうして生まれてきたの?」 毎日そんな事を考えてしまい 大好きだった楽器にも 触れたくありません 「こんな事を言ったらみんな私を 嫌いになるだろうな」 少女はそう考えました 独りになるのが辛いから みんなに居て欲しいから 温もりが、欲しかったから 彼女は人を愛していました だからこそ罪を 重ねて欲しくなかった でも、 どれだけ願っても人は 罪を犯す やがて 彼女は諦めました 人がとても嫌いになりました 「人類というのはどうして こうも長生きをするのだろう」 早くシねばいいのに 滅んでくれたらいいのに 彼女はそこで気が付く 「私がシんだら私の中から 世界は消えるんじゃない?」 ___とっても素敵 そう笑う彼女の顔は 狂っていて 何処か寂しそうだった
そこからは簡単だろう 学校の屋上に行って 飛び降りればいい しかし彼女の学校は 屋上の鍵を常時施錠していた ロープで首を吊ればいい しかしロープは無いし 括り付ける柱もなかった 「他に方法はないのかなぁ」 友達が騒いでいた 「何してるん?」 『あいつ"リスカ"してんねんて!』 「リスカ?なにそれ」 『知らんの?』 『リストカット! 手首を自分で切ることやで!』 そう聞いて彼女は これだ と思いました
これは真実に 少しの嘘を混ぜたお話____