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コメント
1件
投稿ありがとうございます! ♡1672にさせて頂きました!!! こういう系好きなので投稿してくれて嬉しい……今回も楽しく読ませて頂きました!!!
natsu
ぼんやりと目を開ける と、薄暗い天井が見えた。
頭が重くて、体は鉛みたに動かない。
natsu
気絶してから、どれくらい眠ってたんだろう
natsu
起き上がろうとすると 全身にだるさが押し寄せてくる
ベッドの軋む音だけが、静かな部屋に響く
natsu
ふと、昨日見つけた“棚の下の扉”が、頭に浮かぶ。
natsu
かすれた声で呟いて、足を床に下ろす。
natsu
足を床につけた瞬間、全身に重みがのしかかる。
natsu
でも、ここで諦めたらきっと、一生ここから出れなくなってしまうだろう。 だから必死に足を踏み出す
natsu
一歩。二歩。 そこまでで、力が抜けて崩れ落ちた。
natsu
床に手をついても、腕が震えて支えきれない。
立ち上がることすら、できない
natsu
ガチャ
illma
natsu
低い声が、俺の耳に入る
illma
natsu
illma
次の瞬間
俺の目線が急に高くなった
natsu
驚く間もなく、宙に浮かされる。
お姫様抱っこ、なんて甘いもんじゃない
がっしりとした腕の中で、俺は抵抗する気力さえなく、胸に顔を押し付けるような格好になってしまう。
illma
ぽすっ
natsu
そのままベッドに横たえられる。
冷たいシーツの感触が戻ってきて、息が少し整う
natsu
illma
ベッド脇にしゃがみ込み、俺の顔を見る。
illma
natsu
natsu
illma
ガチャ
illma
しばらくして彼が帰ってきた
手にはトレイを持っていて、湯気の立つスープや柔らかそうなパンが並んでいた。
illma
淡々とした声。ベッド脇のテーブルにそれを置き、俺の顔をじっと見下ろす
natsu
illma
natsu
illma
立て続けに問いかけられて、俺はそれに返す
まるで看病するみたいな口ぶりだ。
illma
natsu
突然、懐から紙を取り出す
illma
natsu
natsu
illma
natsu
淡々と告げるいるまの視線に、息が詰まる。
illma
illma
natsu
illma
natsu
illma
natsu
illma
俺は、スプーンで温かいスープを飲んだ