テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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新！ゆねあま結成隊

第3話 - 新！ゆねあま結成隊　第2話

2023年11月09日

#JK

#高校生

Megumi 626

暖

やっと学校終わった〜

暖

彩月ー！

彩月

あ、暖

彩月

模擬試験どうだった？

暖

まじ最悪、全然出来なかったぁ

彩月

私もだよ。これから受験、やだな〜

暖

マジそれな！

彩月

私は末川彩月（さつき）、今年大学受験を控える17歳の高校生。まあ、いわゆるJKってやつだよね！

彩月

今話してるのは親友の暖（のん）、最近少しヤンチャしてるんだよね

彩月

私たちは次々にやらされる模擬試験でヘトヘトになってたの、、、

暖

あれ、彩月はどこ受けるんだっけ？

彩月

私は天城国立大学だよ

暖

え、あそこって超頭いい高校じゃん！

彩月

暖は？

暖

私は松野大学、彩月に比べれば全然

彩月

いやぁ、あはは

暖

ねぇ彩月、気晴らしにこれからカラオケ行かない？

彩月

行きたいけど、、今日は....

暖

もしかして充くんとデート？

彩月

いや、普通に勉強するんだけど、、

暖

いや、いいのいいの！

暖

でもいいなー彩月には彼氏がいてさ

彩月

本当に違うってば

暖

そんな隠さなくたっていいって〜

暖

じゃあね！

彩月

あ、ちょっと！

彩月

はぁ、最近暖変だなー

彩月

前はすぐにデートに結びつけることはなかったのに

彩月

暖は私に彼氏ができてから、何か断るたびにデートだと決めつける。最初は軽いからかいだと思っていたのだが、最近はやめてと言ってもやめずすぐにどこかへ行ってしまう始末だ。

彩月

そして最近、彼氏の久斗も少し私に冷たくなった。

彩月

はぁ〜

水々葉

彩月せんぱーい！

彩月

あ、すすちゃん！

水々葉

一緒に帰りません？

彩月

うん、いいよ

水々葉

聞いてくださいよぉ〜、夏菜に....

彩月

この子は私の所属してるバレーボール部の後輩である水々葉（すすは）、みんなからはすすちゃんと呼ばれている。

水々葉

酷くないですか？！

彩月

んー、今回ばかりは夏菜ちゃんが正しいような、、、

水々葉

彩月先輩もですか？！

彩月

だって委員会あるから帰れないって真っ当な理由じゃない？

水々葉

そうですけど、そうですけど〜！

彩月

まあ一緒に帰ってる人がいない時って寂しいよね笑

水々葉

そうなんです！

彩月

まあしゃーなし！

水々葉

か、軽いですな先輩は笑

彩月

とりあえず帰ろっか

水々葉

はい！

しばらくしたある日

NOn

ねね

SATSUKI

どしたの？

NOn

明日

NOn

報告したいことがあるから

NOn

教室で待ってて

SATSUKI

え、なにそれ

NOn

絶対待っててよ？

SATSUKI

わ、わかった

翌日の放課後

彩月

暖、話って何？

暖

あ、彩月！

暖

今日はね、彩月に報告があるのよ

彩月

え、なになに？

彩月

あ、もしかして彼氏できた？！

暖

実は、、、

暖

そうなんだよね！

彩月

え、おめでとう！

彩月

良かったじゃん！

彩月

これで暖も非リア脱却だね！

暖

んー、私はそうだけど

彩月

ん、どしたの？

暖

まあとりあえず今から紹介するね！

彩月

え、近くにいるの！

暖

そこのドアに隠れてるから笑

暖

入ってきていいよー

暖

どう、めっちゃかっこよくない？！

彩月

....

暖

え、どうしたの？

彩月

あのさ....ふざけてる？

暖

え、いやなんもふざけてないよ？

暖

この人が私の彼氏

彩月

いや、だ、だって、久斗じゃん

久斗

お前さ、こんな状態でまだわかってないのか？

久斗

俺は、暖の彼氏になったんだよ

彩月

いや、おかしいじゃない！

彩月

なんで暖と久斗が？！

暖

ごめんね、あなたには悪いけど欲しくなっちゃったからさ

久斗

俺もお前なんかより暖の方が可愛いって思えてきてな

久斗

まあ端的に言えば乗り換えたってことだ

彩月

ふざけないで！

久斗

は、てめえ暖になんて態度とってんだよ

バン

彩月

痛っ！

久斗

今度から暖様って呼べよ

久斗

次呼び捨てなんかで呼んだり変なこと言ったら、お前のこといじめてやるからな

彩月

な、なんでこんな....

暖

目の前で楽しそうに過ごしてさ

暖

根暗なあんたが彼氏持ちなんて

暖

ムカつくにも程があるでしょ

暖

そもそもあなたのこと友達って思ったこと一回もないしね

久斗

笑笑笑笑、ざまあねぇな笑

久斗

また付き合いたての頃みたいに陰キャになんだろ

久斗

なんで俺こんなやつと付き合ってたんだろ

久斗

暖、早く帰ろうぜ

暖

そうだね、帰ろっか

暖

じゃあね彩月、もう関わらないでね〜

彩月

信じられない....

彩月

グス....グス

彩月

なんで、なんでこんな

彩月

もう何もかも嫌だ....

タッタッタッ

水々葉

せーんぱい！

彩月

あ、すすちゃん....

水々葉

え、なんで泣いてるんですか？！

彩月

ううん、なんでもないから....

彩月

大丈夫

水々葉

いやいや、そんな大粒の涙流して大丈夫なわけないじゃないですか！

彩月

いいからほっといて！！

水々葉

先輩....

水々葉

先輩、嘘つきですよ

彩月

は？私が嘘？

水々葉

先輩言いましたよね私に

水々葉

「もしも何かあったら、遠慮なく相談してきなさい。私も何かあったらあなたたちを頼る」って

彩月

あっ....

彩月

そ、それは

水々葉

私は先輩に色々助けられてきましたよ

水々葉

サーブの打ち方が分からなかった時とか、スパイクの打ち方とか

水々葉

分からなかった私に夕方までつきっきりで優しく教えてくれたのは先輩ですよ？

水々葉

私がテストの点数悪すぎて親に怒られてガン萎えしてた時も

水々葉

話聞いてくれてジュース奢ってくれたじゃないですか

彩月

（ああ....そんなこともあったな）

水々葉

こんだけ先輩にお世話になったのに

水々葉

ここで先輩の力になれないなんて私は嫌です！

彩月

....

水々葉

話すだけでも楽になるかもしれないですから

水々葉

私でよければ教えてください、何があったんですか？

彩月

....すすちゃん

水々葉

先輩....

彩月

我慢の限界が来ていた私は、すすちゃんの胸の中で思いっきり泣いてしまいました。すすちゃんもそんな私を優しく抱きしめてくれたんです

彩月

（私は....本当にいい後輩を持ったな）

彩月

実はね....

彩月

そこで私はすすちゃんに今までの事を全て話しました。本当は後輩にこんな話はするべきじゃないのかもしれないけど、もう私は....我慢の限界だったんだ

水々葉

なるほど

彩月

ごめんね、こんな話しちゃって

水々葉

いいんですよ全然！

水々葉

それじゃあそんな先輩に、私がある言葉をさずけましょう

水々葉

「人生に失敗はつきもの！クヨクヨするな、前を見て生きろ！」

彩月

人生に....失敗はつきもの....

彩月

なんかどっかで聞いたことあるような

水々葉

前を見て笑顔で生きていれば、自ずといいひとは現れますよ👍

水々葉

大丈夫、こんなに優しく人思いな先輩が非リアで終わるわけないですよ！

彩月

はは、ありがとう笑

彩月

あーでも話したら少しスッキリしたな

彩月

ありがとう😊

水々葉

いえいえ、どういたしまして

彩月

本当はあの人たちに一発お見舞いしたいところだけど、さすがにね

水々葉

ダメですよ先輩、暴力は！

彩月

わかってるよ、もちろんやらないけどね

彩月

今後はあの人たちとは関わらずに生きてくから

水々葉

そうしてください👍

水々葉

まあ、私にその禁止令は通じないけど（小声）

彩月

ん、なんか言った？

水々葉

なんでもないですよ、行きましょ先輩！

彩月

う、うん！笑

彩月

こうして私は、あの人たちとは関わらず幸せな高校生活を送りました！

彩月

で済めばよかったんだけど、実はあの後大変なことがあったんだ

2日後の朝

彩月

今日は休日だぁ〜

彩月

天気もいいし何しよっかな

ピンポーン

彩月

誰だろう、こんな早くに

彩月

はーい

ガチャ

久斗

彩月さん！

久斗

俺が悪かったです、すみませんでした！

暖

深く反省してますー！本当に申し訳ありませんでしたー！

彩月

え、え、ちょ、何？

暖

関わりたくないのはわかってます！

暖

でもせめて償わせてください！

久斗

そんじゃないと....あいつに殺される

彩月

あ、あいつ？

彩月

え、待って2人とも

彩月

なんで謝りに来たのよ

暖

じ、実はあの日の次の日....

久斗

なあなあ、最近このティックトッカーにハマってんだけどクソおもろいんだぜ

暖

えー、何それ面白そう！

暖

見して見してー！

パシッ

久斗

あ？

水々葉

ねえねえ、このスマホ

水々葉

こっから落としていい？

水々葉

あ、わろうと思えば割ることもできるけど

久斗

なんだお前

暖

てか何久斗のスマホとってんのよ

暖

返しなさい！

水々葉

あんたたちさぁ、私の彩月先輩に何してくれてんの？

久斗

は？彩月？

暖

あいつがどうしたってのよ

暖

もしかしてあいつの差し金？

久斗

だとしたらあいつもアホだな笑

久斗

こんな女子一人向かわせるとか

水々葉

はいカッチーン

水々葉

もういいや、これ捨てるわ

水々葉

おらよっと！

久斗

は、お前ガチで何してんだよ！

暖

久斗の携帯が！

水々葉

いやぁ、遠くに飛ばしといたから多分見えないと思うよ

久斗

てめぇ、こんなことしてタダで済むと思ってんのか！

暖

久斗、こいつ一髪お見舞させないと分からないよ絶対

暖

てかこんなことされたわけだし

暖

私も協力するわ

久斗

ついでに彩月もぶっ飛ばす

水々葉

この期に及んで反省なしか

水々葉

救えないんだね

久斗

黙れ、お前1年だろ

久斗

1年ごときに何ができんだよ

水々葉

いや、私一人じゃないけど？

暖

え、なに増援？

水々葉

来ていいよめぐみ

めぐみ

久斗

は、何お前だけ？

暖

うちらもナメられてるね

久斗

1年女子でこんな普通のやつらなんて

久斗

相手にしたところでぶっ飛ばされて終わりだろ笑

めぐみ

水々葉の言った通り

めぐみ

救いようがないねこの人達

水々葉

うん、でしょ

水々葉

終わってるんだよね頭が

久斗

はいもう許さねー

久斗

お前らまとめてぶっ潰す

暖

私もムカつくからやっちゃうわ

久斗

知ってるか、俺はプロキックボクサーなんだぜ

久斗

暖も空手やってたからな

暖

そういうこと

暖

謝っても許さないから

めぐみ

ふーん、大したことないね

水々葉

ね、私たちにかかればイチコロなのに

久斗

もういいや、暖

暖

うん、あんたら覚悟しなさい

水々葉

それはこっちのセリフ

めぐみ

あなたたちは絶対許さない

久斗

調子乗んじゃねぇぞ！

暖

おらぁ！

2分後

めぐみ

どうしたの、早く来なよ

水々葉

あれだけバカみたいにマウント取ってた時の勢いはどうした

久斗

な、、なんで、、、

暖

ゴホッ、つ、強すぎる

めぐみ

え、あのさあ水々葉

水々葉

何？

めぐみ

これ私来た意味あった？

水々葉

んー、思ってたより雑魚かった

水々葉

保険かけてめぐみ呼んどいたけど

水々葉

最悪私ひとりで行けたわ

めぐみ

だよね笑、まあムカついたから成敗できて良かったけど

久斗

てめ、この、クソがぁ

めぐみ

まだやる、いいよ、かかってきな

久斗

おらぁ！

めぐみ

遅い、何がキックボクサーよ

久斗

グハッ

久斗が最後の力で瞬足（自称）のキックを放ったが、めぐみは難なくかわしオマケに腹パンを一発食らわせた

めぐみ

ねぇ、あなたさ

久斗

な、なんだよ、ぐはぁ

めぐみ

その先輩に謝ってきなよ

久斗

は、はぁ？

水々葉

あ、言っとくけどあなたもだからね

暖

わ、私も....？

めぐみ

なんか文句ある？

久斗

なんで俺たちが....

めぐみ

いいから謝ってこいよ

めぐみ

謝ってこないなら今の数倍で行くけど

久斗

ひ、ひぇぇぇ

暖

い、行きます行きます！

水々葉

うわぁ、めぐみがガチギレしてる

めぐみ

明日の朝イチで行きなさい

めぐみ

謝りに行かなかったら、わかってるよね？

暖

ぜ、絶対行きますから！

久斗

本当です、本当です！

暖

ってことがあったんです....

彩月

ええ、そんなことになってたの？！

久斗

な、なんであんなに強いんだ

暖

そうよ、一見してみたらどこにでもいる普通のJKなのに

彩月

あれ、2人とも知らないの？

彩月

すすちゃんは空手黒帯で全国大会も1回制覇してるんだよ

暖

え、嘘....

久斗

つ、強すぎたぞあの2人

彩月

めぐみちゃん？って子はわからないけど....

水々葉

ちゃんと謝れてるみたいだね

久斗

そ、その声は....

暖

あー！すみませんすみません！

彩月

うわ、2人がこんなに謝るなんて....

彩月

よっぽどやられたのね

水々葉

先輩すみません、ちょっと内緒でシメちゃいました

彩月

あ、いや

彩月

私としてはスッキリしてよかったんだけど....

彩月

訴えられたら終わりな気がするんだけど

水々葉

あ、それは大丈夫です

水々葉

めぐみがキツーく言っておいてくれたので

彩月

ほ、ほんと、めぐみちゃん何者....

水々葉

ねぇあなたたち

水々葉

めぐみの強さにビビってるみたいだけど

水々葉

あんなのまだ優しいわよ

水々葉

めぐみは小さい頃からほぼ全てのスポーツを経験してきたんだから

水々葉

当然武道もほとんど経験済み

水々葉

なんならプロ級だよ？

久斗

お、俺たちはそんなヤツらを敵にしちまったのか....

水々葉

あ？奴らってなんだよ？

久斗

あ、いや違うんです！

彩月

うわぁビビり散らかしてるわね....

彩月

ていうかめぐみちゃん凄すぎでしょ....

めぐみ

ね、ねぇ

めぐみ

水々葉もういいでしょ？

めぐみ

帰ろうよ、カチコミみたいになってるって

久斗

や、やばい！

暖

殺されるー！

タッタッタッ

水々葉

あ、おいちょっと待て！

暖

二度と近づかないので勘弁してくださーい！

久斗

もう話しかけないのでー！

めぐみ

はぁ、本当に腑抜けた人たち

彩月

あの、もしかしてあなたがめぐみちゃん？

めぐみ

あ、はいそうです！

めぐみ

挨拶が遅くなってすみません

めぐみ

水々葉の友達の勝原めぐみです

彩月

めっちゃしっかりしてる....

水々葉

そんな改まらなくてもいいのに笑

水々葉

まあそんなわけなので、もう何もしてこないと思いますよ

彩月

そ、そっか笑

彩月

ありがとうね二人とも！笑

水々葉

いえいえ〜！

めぐみ

私たちにできることならなんでもしますよ👍

彩月

いい友達もったねすすちゃん

水々葉

私もそう思ってます笑

めぐみ

ちょ、水々葉〜

彩月

これ以降、本当にあの二人がちょっかいをかけてくることはなくなりました。それどころか私とすずちゃんたちを見ると逃げる始末、まあ当然の報いだよね。めぐみちゃんがよっぽどキツく何かしたんだろうね、あの2人訴えるつもりとかは全くないっぽい。まあ私はこれから後輩のすすちゃん達と高校生活を満喫していきたいと思います！