先生
今日は皆に大事な話がある

先生
早く席に着いてくれ

琴音
(早く座ってくんないかな、)

先生
今日は転入生が来てる

先生
入ってきてくれ

先生
自己紹介をお願い

颯真
あー、はい

一織
分かりました

颯真
えっと、今日からお世話になります。松山颯真です。よろしくお願いします

一織
え〜、この高校に来たばっかりで何もわからないんで教えてください。名前は松山一織です

琴音
(松山?双子なのかな?)

琴音
(けど、双子同士同じクラスになることあるんだ?)

先生
この2人に色んなことを教えてあげてくれ

先生
それで、席は1番後ろの席の松下の隣だ

先生
おい、松下

琴音
・・・

琴音
あ、はい!

琴音
(ビックリした。いきなり名前呼ぶなよ。)

先生
松下を挟む感じに座ってくれ、隣が空いてるから

颯真
はい

一織
はい

クラスの男子
松下さんの隣めっちゃいいなー

颯真
(松下さんって子可愛いな。)

一織
(松下さん男に興味なさそ。)

颯真
松下さん

琴音
へ?

颯真
よろしくね!

琴音
あー、よろしく

颯真
(素っ気ないな)

一織
松下さん

琴音
ん?

一織
よろしく!

琴音
あー、はい、よろしく

一織
(素っ気なさすぎ)

颯真
(毎回俺が隣に座ると隣の女子はキャンキャンしてるのに)

一織
(こんな女の子は初めてだ)

琴音
(あ、双子なのかな?聞いてみよ)

琴音
あのー?

颯真
あ、俺?

琴音
はい

琴音
えっと双子なんですか?

颯真
俺らは双子じゃない

琴音
あ、そうなんだ

一織
こいつ双子認めたくないらしいんだ

琴音
え?じゃ双子ってこと?

一織
一応ね

琴音
そうなんだ。

琴音
(すげー似てる)

一織
あと、颯真は女に興味ないからさ

颯真
余計なことはいいから

一織
あのー

一織
さん付けなくてもいい?

琴音
あ、別にいいよ

颯真
じゃ、俺も呼ばしてもらうわ

琴音
どうぞ

一織
松下は兄弟いるの?

琴音
一応いる

一織
何人兄弟?

琴音
4人

一織
なんかここまで、俺の彼女に似てる

琴音
は?

颯真
こいつ女の子に構うくせに彼女いるんだよ

琴音
へー

琴音
いいじゃん

一織
兄弟とは何歳差なの?

琴音
兄とは、2歳差

琴音
弟とは、3歳差

一織
あと一人は?

琴音
同じ

颯真
どーいうこと?

琴音
同じ歳

一織
年子?

琴音
いや

一織
双子?

琴音
そうなのかな?

琴音
双子かも

一織
なんだよそれ

琴音
双子だけど認められない

琴音
私は双子じゃない方が嬉しかった

一織
ふ、颯真と同じこと言うじゃん

一織
俺の彼女も双子なんだ

一織
姉がよくそう言うって言ってた

琴音
へー、その双子さんも似てるね

一織
そうかもな

颯真
まさか、それが

琴音
それはないと思う

一織
そーだな

琴音
どっちが上なの?

颯真
・・・

一織
あいつ

琴音
へー、兄の方はあんまり話さないんだね

一織
そうだな

一織
双子の片割れとは学校違うの?

琴音
双子って言わないでよ

一織
ごめんごめん

琴音
違うよ、あいつは馬鹿だから

一織
俺の彼女も馬鹿

琴音
似てる

一織
あぁ

颯真
まさかね

一織
それはないってさっきも話した

颯真
ごめん

琴音
(颯真?だっけめっちゃ笑ってる)

琴音
(こいつか)

琴羽
もしもし?

琴音
なに?

琴羽
今大丈夫?

琴音
まぁ、今話してる途中だった

琴羽
それはごめんごめん!

琴羽
あのさ、今日私夜遅くなる

琴音
わかった

琴羽
ママに言っといて

琴音
自分で言いなよ?

琴羽
怒られそうだし

琴音
わかったよ、

琴音
じゃあね

琴羽
ありがとうー

颯真
なぁ、誰?

琴音
関係ないでしょ

一織
教えてよ

琴音
妹だよ

一織
片割れか

琴音
ウザイ

一織
ごめん!

琴音
あんた達見た目チャラいね

一織
よく言われる

颯真
あんた達って言うなよ、

琴音
ごめん

颯真
顔似てないだろ?俺ら

琴音
あーね

琴音
どこか似てるけど

一織
ありがとさん!

颯真
気持ち悪。早く双子やめたい、

琴音
私も

颯真
あ、授業始まる

琴音
あー、

先生
おい、松下

琴音
はい

先生
妹さんが来たぞ

琴音
はい?

琴羽
琴!

琴音
なに?

琴羽
鍵忘れた、

琴音
馬鹿なの?

琴羽
お願い!締め出されたらやばいから貸してー

琴音
はいはい、

琴音
もう学校来ないでくれる?

琴羽
はーい、

クラスの男子
あれ?めっちゃ松下さんに似てる

一織
は!?琴羽?

琴羽
え?いっくん?

一織
そうだけど、お前何しに来たの?

琴羽
琴音から、鍵をもらったの

一織
お前ら姉妹?

琴音
違う

琴羽
そう!双子〜

琴羽
いっくんには初めてだよね

一織
あぁ

一織
初めてだよ?

琴羽
(ニコ)

琴羽
私の姉

琴音
違うからそーいうのやめて

琴羽
もぉー

琴羽
って、一緒の学校だったんだ?

琴音
そーだよ、

琴音
早く帰ってくれる?

琴羽
ごめんごめん。

琴羽
帰るね!じゃーねいっくん!

一織
気をつけろよ?

琴羽
はーい!

一織
おい、お前?

琴音
なに?

一織
姉妹だったの?

琴音
違うって

一織
は?だって、顔似てるし

琴音
認めるよ、私の妹

一織
だよな、

一織
俺らの関係知りたいと思わないの?

琴音
思わない

一織
なんで?

琴音
そーいうの興味ないんで

琴音
あと、そろそろ私に構わないで?

一織
ごめん

颯真
一織お前嫌われたね

一織
っざけんな!

琴音
初日から馴れ馴れしいわ

一織
わりぃ

颯真
どんまい

一織
うぜーな、

先生
松下

琴音
はい

先生
親御さんから電話だぞ

琴音
(今日はすげー忙し、)

ママ
もしもし?

琴音
どうしたの?

ママ
今日ママ達夜レストラン行ってくるね、

琴音
あー、わかった

琴音
って、なんで私の電話にかけなかった?

ママ
何回も電話したのよ?

それを聞いてスマホを見たら、ママからの着信がめっちゃあった
琴音
ごめん

ママ
大丈夫!けど、帰り迎えに行けないから、お兄ちゃんが行ってくれるから、

ママ
もしかしたら、凜空もいるわ

琴音
わかった

琴音
じゃあね

ママ
じゃあね

颯真
なんの話し?

琴音
親が今日いないって話

颯真
そーか、

颯真
大丈夫なの?

琴音
うん、兄と弟が迎えに来てくれるらしいし、

颯真
いおりの彼女は?

琴音
あー、今日遅くなるって

颯真
松下は?

琴音
私は家に帰って勉強

颯真
偉いな

琴音
そうかな?

琴音
(なんか颯真めっちゃ話しやすい)

颯真
あ、心配だからアドレス交換しない?

琴音
あ、いーよ

琴音
家族以外の男で初めて交換した

颯真
ほんとに男が嫌いなんだな

琴音
嫌いではないよ

琴音
ただたんに興味がない

颯真
そーか、いつか、俺に

琴音
ん?なんか言った?

颯真
いやなんでもないよ

琴音
わかった

琴音
今日は疲れたな〜

琴音
色々あったし、

琴音
まだかな。

凛月
琴〜

琴音
お兄ちゃん!

凜空
俺もきた!

琴音
凜空〜

琴音
今日私達家で3人だね

凛月
だな、

凛月
いつになってもあの家で3人は寂しいよな

琴音
ここだけの話豪邸だよね

凜空
自慢の家

凛月
親父が一生懸命働いたお金で、

琴音
その前の家は

琴音
普通の一軒家で、住んでる場所も違ったもんね

凛月
言っちゃえば琴のおかげでこっちに来れたんだよな

凜空
琴が、ね

琴音
もうその話はやめよ。

凛月
ごめん。

凜空
思い出した?

琴音
少し、

颯真
あいつ、兄弟の前だと一気に変わるよな

一織
あぁ、居心地が良いんだろーな

颯真
楽しそうだもんな

一織
松下の過去って気になる

颯真
何があったんだろ。

颯真
(やっぱり可愛い。俺もしかして)

颯真
なわけないよな

一織
何がだよ?

颯真
なんでもない

一織
お前が松下を好き?ってこと?

颯真
ふ、勘が鋭いな

一織
好きなのか?

颯真
決まったわけねぇーだろ

一織
ありえる話だぜ?可愛いし、あー見えて優しいし、ちょっと素っ気ないけどな

颯真
そして、お前の彼女の姉だしな

一織
そーだな、

一織
ここに松下いたら怒られてたな

颯真
あぁ

颯真
(聞いてみるか)

颯真
おい、松下

琴音
ん?

颯真
俺お前の過去知りたい

琴音
へ?

琴音
何言ってんの?

颯真
お前に暗い過去あったんだろ?

琴音
なんで?知ってる?

颯真
盗み聞きってやつ。

琴音
変態野郎

颯真
ごめん、けど、それぐらいしちゃうぐらい心配なんだ

琴音
それは嬉しいけど無理

颯真
話してくれ、

琴音
ごめん、私は言わない

颯真
わかった、いつか話してくれ

琴音
出来たらね

琴音
けど、心配してくれてありがとう

颯真
あぁ

琴音
ごめんなさい。

琴音
いつか、あなたを好きになれてると嬉しいです、けど、今は無理です、ごめんなさい

琴音
友達になら

クラスの男子
お前なんか死ねよ

クラスの男子とクラスの女子の言い合いでたまたま出てきた死ねという言葉
その瞬間私は、走り出し教室で1人ぽつんと泣いていた
誰か入ってきた、けど今の私には顔を上げることが出来なかった
颯真
お前には相当暗い過去があったんだな

琴音
(この声は?)

琴音
え?

颯真
お前相当苦しんでんだな

琴音
・・・

颯真
言えよ、

琴音
何を?!

颯真
お前は誰かに助けてもらいたいんだろ?

琴音
え。

颯真
分かってんぞ、言えよ、

颯真
俺に、助けてって

琴音
え。

颯真
俺はちゃんと助けることが出来ないかもしれない

颯真
けど、お前の話は聞ける

颯真
ほら言ってみろよ

琴音
颯真、助けて。

颯真
よく言えた、

颯真
助けるよ、出来る限り

颯真
まずは、話してくれ

颯真
今なら話せそうか?

琴音
うん。

颯真
じゃ、お願い

琴音
高一になる前私達一家はここら辺に引っ越してきたの

琴音
けど、引越してきたのは私がもう過去から乗り越えようとして、逃げちゃったの

琴音
中2のときから付き合ってた子がいるの。心響って言う子が彼氏でね

琴音
中三の卒業式、しおんが来なかったの

琴音
しおんが来なくてしおんのお母さんに聞いたら、しおんは病気だったらしくて

琴音
もう長くはなかったらしくて

琴音
卒業式を終え私は全然しおんに顔を出さなかったの、会うのが怖くて

琴音
会ったら私を見て息を引き取ってしまったら耐えられないから

琴音
けど、余命3日の夜心響のお母さんが、心響があなたに会いたいって

琴音
私はそれを聞いて、迷ったけど行くことにしたの、初恋の相手であって、私を支えてくれた人だから

琴音
次の日私は会いに行ったの

琴音
そしたら、私にまず、ごめんね琴って、その瞬間涙が出て、ことを幸せにすることが出来なかったといって私を抱きしめたの

琴音
そのあと耳元で、俺の事は忘れて、琴を幸せにしてくれる人を探してって

琴音
俺はことが大好き愛してる、俺と付き合ってくれてありがとうって、

琴音
私は心響を忘れられない、忘れたくないって言ったのそしたら、俺らは永遠の絆で結ばれてる

琴音
じゃ、約束、俺は琴を忘れない琴も俺を忘れない、お互い忘れなかったら俺は生きてるよ、

琴音
ことのそばにいる、ずっと見守ってる、ほんとに今までありがとう!俺の初カノ、初恋の相手

琴音
俺より琴が似合う人なんていっぱいいるから、安心して探して、俺はずっと生きてるよ、琴忘れんなよ、

琴音
あと、俺ずっと待ってるからな

琴音
琴のこと、来てくれたら俺はお前を幸せにするよ永遠に

琴音
本当にありがとう、愛してるっていってキスしたの、私のファーストキス、私の愛しの人、

琴音
そこから、なかなか男子を好きになれず興味がなくて、有名になったの、死という言葉を聞いたら心響を思い出すの

琴音
私には、大切な人がいるから、告られてもずっと振ってた、心響以外考えられなくて

琴音
実は、アドレス交換したの颯真は初めてじゃないの

颯真
それは、知ってたよ

颯真
分かってた

琴音
うん。心響に毎日キモイって言われるほど、送ってるの

琴音
けど、そんぐらい大好きで忘れられないの

琴音
これが私の過去の話

私は今気づいた、この話をする前は泣いてたのに、なぜかと自然に笑顔になって言えてた、
颯真
ありがとう、

颯真
俺じゃダメだよな

琴音
え?

颯真
俺じゃ、お前を幸せにすることは無理だよな?

琴音
颯真?

颯真
俺お前の一途なところとか、あとあと笑顔になって自信を持って話してくれるとことか

颯真
ほんとに好きで、幸せにしたいって思う。

琴音
私の大切な人になってくれるの?

颯真
お前がそれを決めるんだ

琴音
私の大切な人になってください。

颯真
俺でよければ大切にする

私はまた心響に伝えないと!心響私に大切な人できたよって
琴音
ありがとう!

一織
お前らもついに俺たちの仲間入りだな

颯真
は?

琴音
一織?

一織
ごめん、聞かせてもらった

琴音
いいよ。それを知ってる上でこれからも付き合ってくれるんだよね?

一織
あぁもちろんだよ

一織
颯真大切にしてやれよ

颯真
あたりまえだろ

琴羽
やっと言えたんだね

琴音
え?

琴羽
琴が話したのって家族以外いなかったよね

琴音
うん。

琴羽
やっぱり、琴には颯真君かいないとじゃん、琴は最初から好きだったんじゃないの?

琴音
心響君が気づかしてくれたんだ

琴羽
ふーん、感謝しなきゃね

パパ
お前ら何してんだ

琴音
パパ!

琴羽
パパ!

颯真
こんにちわ

一織
こんちにわ

パパ
やぁ、帰るのが遅いから迎えに来ちゃった

ママ
早く帰るわよ

琴音
うん!

颯真
(可愛いお母さんだしイケメンお父さんその間には美男美女の兄弟か、そして、美少女の彼女の大切な人は相当イケメンだし、)

颯真
(ごめん、心響、今は俺のだ、言った方がいいよね、あとで)

ママ
ほら、みんな家で食べて行きなさい

一織
いいんですか?

颯真
本当ですか?

ママ
家は全然!ご家庭がよろしければ

颯真
家今親共働きでちょうど出張なんですよ

ママ
なら尚更ね

パパ
じゃ、みんなで帰るか

ママ
そうしましょ!

颯真
お邪魔します

一織
お邪魔します

凛月
おかえり

凜空
おかえりー

颯真
初めまして

凛月
あー、琴の大切な人?

颯真
はい

凛月
それもw琴の?

一織
そうです。

凜空
めっちゃイケメンやん!

凛月
確かにな、

ママ
ご飯出来たら呼ぶんで!

パパ
それまでリラックスしてろ

颯真
はい

一織
分かりました!

颯真
あ、琴?

琴音
ん!?

颯真
俺琴の部屋行きたい

琴音
あ、いいよ

琴音
汚いけど

颯真
あぁ

颯真
家広いな

琴音
よく言われる

颯真
あの、俺話したいことがある

琴音
(なんだろ?)

琴音
どうしたの?

颯真
暗い話かもしれないけど

琴音
うん。

颯真
俺心響知ってるよ

琴音
え?

琴音
(なんで?)

颯真
心響の苗字覚えてる?

琴音
松山?だったよ

颯真
俺の苗字は?

琴音
松山?

颯真
そう

琴音
まって!?え?

颯真
俺の兄弟なんだあいつ

琴音
そ、そうなの?!

颯真
中三の卒業式亡くなった俺の弟

琴音
ビックリ!?

琴音
3つ子?

颯真
そう、

琴音
(認めた)

颯真
俺はこれがあったから認めたくなかったんだ。

琴音
だからか、一織が一応って言ったのは

颯真
あぁ、

琴音
確かに顔似てると思った

颯真
俺の大切な弟はお前の大切な人

颯真
運命だよ

颯真
ごめん、心響お前の大切な人奪った

颯真
いつも自慢してきて、羨ましかったけど、これからは俺のだから

琴音
私泣いていいの?

颯真
泣け!

琴音
うん!

琴音
心響私、忘れないよ

颯真
お前が心響を忘れたら俺が許さねぇーよ

琴音
もちろんね!

琴音
私の大切な人

颯真
俺は琴が好きだよ、

琴音
それ、心響が言ってくれた言葉じゃん。

颯真
俺は心響が忘れられないように永遠に言うぞ

颯真
俺の大切な人!

心響は颯真になって帰ってきてくれた。大切な人愛してます