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皆さんどうも! 初めましての方は初めまして!
今回の物語(?)は1度やってみたかった曲パロです
簡単に説明すると
曲を主なりに‛‛自己解釈’’して それを物語にしていくって感じです (語彙力なくてすみません)
1つ1つ長くなってしまうと思うので そこら辺ご了承ください🙇
今回は例として カンザキイオリさんの「あの夏が飽和する」 で、やっていきます
登場人物はこの2人↓
楓
朱莉
年齢や誕生日等は 曲によって変化します...多分...
それでは早速
行ってらっしゃい
楓
ピンポーン
午後8時 いつも通りゲームをしてたら インターホンが鳴った
外は大雨。
こんな時に誰だろと思いながら 重い足を引きずりながら玄関へ向かう
楓
楓
玄関のドアを開けたら 幼馴染みの朱莉がずぶ濡れで座り込んでいた
朱莉
楓
楓
タオルを持ってこようと 家の中に入ろうとすると
朱莉に袖を掴まれて止められた
楓
朱莉
楓
急にそんなこと言い出すから 理解するのに手間取った
まだ夏が始まったばかりで 蒸し暑いというのに
朱莉は恐怖からか、それとも寒さからか ひどく震えていた
楓
楓
朱莉
楓
朱莉
部屋にしばらく沈黙が落ちる
朱莉
朱莉は勇気を出したように ポツポツと話してくれた
殺したのは隣の席のいつもいじめてくる「アイツ」
バシャーン
朱莉
アイツ
朱莉
もう嫌になって肩を突き飛ばして 打ち所が悪かったんだ
朱莉
朱莉
朱莉
朱莉がずっといじめられてたのは知ってた
朱莉がアイツに告白されて 断った日から逆恨みされて、いじめられた
先生に言ってもアイツはそんなことしないって 聞く耳を持ってくれなかった
朱莉は今もずっと1人で苦しんでる
何とかしてあげたい、今、朱莉を1人にしちゃいけないと 直感的に思った
そんな君に僕は言った
楓
朱莉
困惑する彼女を横目に 大きめの鞄を取り出して
財布やナイフ、携帯ゲームも詰め込んで
楓
朱莉
朱莉
楓
楓
朱莉
楓
そう言って朱莉の手を握ってズンズン歩きだす
部屋に飾ってある家族写真も 何故か書いてたあの日記も
今となっちゃもういらない
これは人殺しとダメ人間の...
楓
朱莉
そして僕らは逃げ出した この狭い狭いこの世界から
家族もクラスの奴らも何もかも全部捨てて君と2人で
楓
楓
人殺しなんてそこら中に沸いてる
君は何も悪くないよ
アイツはただ、自分の運命に従っただけだよ
現実から逃げ出して数ヶ月が経った
結局僕ら誰にも愛されたことなどなかったんだ
そんな嫌な共通点で 僕らは簡単に信じあってきた
朱莉
楓
朱莉
朱莉
楓
僕を起こそうと朱莉が手を伸ばす
僕はそれを掴んだが、数週間ほど前まで 僅かに震えていた手はすっかり落ち着きを取り戻していた
顔も性格も前よりずいぶん明るくなった
楓
朱莉
朝です
朱莉
楓
楓
朱莉
楓
僕らは誰にも縛られないで2人、線路の上を歩いた
mob
朱莉
楓
mob
金を盗んで、2人で逃げて どこにも行ける気がした
朱莉
楓
もうあの頃の僕たちとは違う
今さら怖いものなんて何もない
君と2人でいれば、どんなことだって乗り越えられる
朱莉
楓
朱莉
朱莉
そう言って朱莉は 眼鏡を投げ捨てた
その姿が眩しくて、綺麗で...
楓
楓
朱莉
朱莉
朱莉
朱莉
楓
楓
朱莉
楓
楓
朱莉
昔、亡くなった祖母から貰った 小さな戦隊ものの絵本
父も母も 僕より仕事って感じの人たちだったから 遅くなる日は近くの祖母の家に泊まることが多かった
寂しくて泣いてる時、いつも読みきかせてくれた絵本
街を荒らす怪獣をヒーローが 倒して、仲間にしてくれるというお話
楓
朱莉
楓
楓
楓
楓
朱莉
ヒーローは誰も見捨てない どんな人でも救ってくれるんだよ
それが祖母の口癖だった
なら...僕たちのことも救ってよ
この残酷な世界から...
朱莉
初めて聞くような冷たい声
朱莉
朱莉
朱莉
そうだ 僕らの人生にはシアワセなんてない
だからこんな「夢」を見ても 意味なんてないことはわかっている
朱莉
久しぶりに見た朱莉の この世界に何の希望も持っていないような目
楓
楓
朱莉
朱莉
朱莉
楓
楓
朱莉
楓
相変わらず気持ち良さそうな顔で寝るよね...
あれから何日経っただろう
ずっと私の側にいてくれて、楽しそうに笑って...
羨ましいな...なんて思ったりもして
ジユウ ずっと「死」を先伸ばしにして...
本当は分かってた
日を重ねるごとに君を...楓を苦しめてるって
日を重ねるごとに、楓は恐らく無意識に 救いを求めるようになった
あの本を読む回数もだんだん増えた
朱莉
朱莉
楓
近くからパトカーのサイレンが聞こえる
......早く逃げないと
でも、思うように足に力が入らない
あてもなくさ迷う蝉の群れが 夏の音色を奏でる
水や食料も底をついた
視界が揺れ出す
体力ももう限界だろう
後ろから鬼たちの怒号が迫り狂って来る
朱莉
楓
絶望的な状況とは対照的に 僕たちはバカみたいにはしゃぎあった
まるで幼い子供みたいに
しばらく走っていると 笑い声が聞こえなくなった
朱莉が急に立ち止まったのだ
楓
楓
朱莉
楓
ふと朱莉の手元を見ると 僕が持ち出したナイフを握っていた
楓
朱莉
朱莉
朱莉
楓
驚いて目を見張る
待って、行かないで 僕を...また1人にしないでくれ
楓
朱莉
静かにナイフを自分の首にあてる
楓
走り出す
朱莉
朱莉
そして君は首を切った
まるで何かの映画のワンシーンだ
白昼夢を見ている気がした
楓
何度叫んでも、何度君の名前を呼んでも ピクリとも動かない
朱莉の体から温もりが消えていく
どうして?君は何も悪くないのに
どうして君が死なないといけない?
......気づけば僕は捕まって
君がどこにも見つからなくって
君だけがどこにもいなくって──
そして時は過ぎていった
ただ暑い暑い日が過ぎてった
mob
楓
楓
家族もクラスの奴らもいるのに 何故か君だけはどこにもいない
あの夏の日を思い出す
僕はずっと君を探している
見つかるわけなんかないのに...
それでも、どうしても君に言いたいことがある
毎年やってくる夏
夏が来る度に君のことを思い出す
君の笑顔は 君の無邪気さは 僕の頭の中を飽和している
本当にあの選択が正しかったのだろうか
もしかしたら初めから間違っていたのかもしれない
でも、アレ以外の方法なんて思い付かない
あの笑顔を思い出す度に胸が苦しくなる
君は何も悪くないよ
君は何も悪くはないから...だから...
楓
そう言って欲しかったのだろう?
......なぁ?
問いかけても返事が帰ってくることはない
楓
「あの夏が飽和する」 Fin
...とまぁ、こんな感じですかね
こうして色んな曲で物語を書いていきます
リクエストの曲などがあれば ぜひコメントしてください!
お疲れ様でした、またお会いしましょう
Next...♡500