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管理長

ばかばかしい、
泥棒の話を信じろと?

フェリックス

1か月前に泥棒が入った時に、
あなたは防犯のために
保管倉庫を移動しましたね

管理長

それがなんだ?

フェリックス

ジョセフの命令で再度、保管庫へ潜入し
貴金属を盗もうとした泥棒ですが

フェリックス

泥棒は保管倉庫の場所が移動していることを知らず、
管理室に迷い込みました

フェリックス

そこにあなたが来たのです。泥棒は隠れて、
あなたの動きを伺っていたんです。

管理長

泥棒の話など聞くに値しない、
私をおとしめようとしているのか!!

しかし、フェリックスは一つ一つの 事実を積み重ねていく。

フェリックス

ではお伺いします。以前キーホルダーが
盗まれたか聞いた時に、あなたは
『高価なキーホルダーは盗まれていない』
と言っていましたが

フェリックス

そのキーホルダーがなぜ高価な
キーホルダーだと分かったのですか?

管理長

そ、それは
...

管理長

それはあなたが貴金属が
盗まれたか聞いてきたからだ。

フェリックス

私はキーホルダーと
言っただけです。
キーホルダーは貴金属でしょうか?

その問いに管理長は顔色を変えた。 フェリックスは追い打ちをかける。

フェリックス

そのキーホルダーを見たからではないですか?
新月の夜はとても暗いです

フェリックス

その中できらりと
光る金のキーホルダーが
目印だったのでは?

管理長

!!

空気が重くなり、管理長の表情は言葉を失った

フェリックス

泥棒が語ったことと、金のキーホルダーを知っていた事、
これらは証拠となるでしょう

管理長

...

フェリックス

ちなみに、
その泥棒は何も盗まずに
逃げたそうです

フェリックス

盗んでこなかった事に腹を立てた
ジョセフが、牢屋にいれました

管理長

ど、泥棒がいた...だと...

フェリックスの目は鋭い光を宿し、 管理長の汗ばんだ額をじっと見つめた。

フェリックス

泥棒の証言はあなたがあの日に門を開けた証拠です。
なぜ時間厳守のあなたが門を開けたのですか?

フェリックス

誰かに頼まれたのではないですか?

管理長は明らかに動揺していた。 その瞳はフェリックスの問いに答えることを 迷っているようだった

管理長

...

管理長

そ、その手紙を送った猫は
誰なのか知っているんですか?

フェリックスは一瞬の沈黙の後

フェリックス

だいたい想像がつきます。優秀な猫を選び、
人間に興味がある事を知る事ができる猫は…

フェリックス

オリバー君のマネージャー
アレクですね

フェリックス

オリバー君の元には毎日沢山のメールや手紙が届きます。
マネージャーがオリバー君になりすまし、
少女たちと連絡を取っていたとすれば...

フェリックス

実際、その手紙を受け取った少女は
オリバー君とメールを交わしていたのです。

フェリックス

彼の温かみのある言葉に触れ、つい自分自身について、
そして人間のバイオリニストへの関心を打ち明けてしまったようです。

フェリックス

りりーちゃんはメールも
残してありました

管理長

それが何だというのかね?
いたずらかもしれんぞ

フェリックス

発信源を特定すれば、
事実は直ちに明らかになるでしょう。

フェリックス

ただ、あのマネージャーがが容易に
手の内を明かすとは思えません

フェリックス

誰かに責任をなすりつけて、
自分は逃げる可能性が高いです

管理長

...

フェリックス

このままだとあなたが疑われ
ジョセフに捕まることになりますよ

フェリックス

ご存じの通り、ジョセフは話の
通じる相手ではありません

フェリックスが忠告すると、その瞬間、 テラスに新たな声が響いた。

「パパ?」

管理長

エイミー

管理長は娘を見て、一瞬で父親の顔に戻った。 フェリックスはワトリーに合図を送る。 ワトリーはエイミーに向かって にっこりと微笑み

ワトリー

おねえちゃん、
新作のアイス一緒に食べよう

管理長

エイミー、
すまないが少しだけ席を外してくれないか

管理長が頼むと、エイミーは少し残念そうな 表情を見せつつも、「わかった」と答えた。

エイミー

君のお名前は?

ワトリー

ボク、ワトリー

二人は店内に入って行った。 フェリックスと管理長は残され、 重く沈んだ沈黙が二人を包み込んだ。 つづく

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