夢叶
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ──
夢叶
死んじゃ...だめ、
こんなに強く念じたのはいつぶりかな
夢叶
...けほっごほっ
夢叶
あ、血が....
強く念じてしまうと喉から血が出る
夢叶
悟...呪力とか、どうとか
夢叶
言ってたっけ
夢叶
愉...死なないでね
夢叶
ね、ねぇ愉
愉
んー?
夢叶
本当にヤるの?
愉
うん、
夢叶
...もう少し後ででも──
愉
僕は、いつ死ぬか分からない
夢叶
え、?
愉
呪術って言ってね
愉
呪霊と戦う仕事してるんだ
夢叶
な、何それ
愉
危な〜い仕事
夢叶
なんてそんな危ないことしてるの?
愉
家系、だからね
愉
五条家は代々続く名家だから
愉
僕もそこに生まれて恵まれた人間になったよ
夢叶
...だったら──
愉
君は──
ダメだよ
夢叶
なんで?
愉
狗巻家の延長線上にいる東雲家
愉
君も名家に生まれた子
夢叶
じゃ、私も──
愉
夢叶、君は落ちこぼれなんだ
夢叶
おち、こぼれ?
愉
呪力はひとつまみしか無い
愉
呪霊を見るのもやっとで
愉
術式を使えても呪力が足りない
夢叶
...そっか
だから
愉
───をしよう