???
side律
律
チャポン…
水滴が落ちる音…
それ以外は全く音が無い…
ここは…何処…?
律
律
??「私が話し掛けた。」
律
??
律
律
レン
律
レン
レン
律
レン
レン
律
レン
じゃあこの人は…
天界にいた時のショウのことを知っている…?
それに…「絶望」という呼び名も引っ掛かる…
レン
レン
レン
その瞬間…
レンの後ろに黒い翼が生えた
そして…
律
彼の左眼だけが漆黒に光った
その眼は光っているのに…光を宿していなかった
律
脳内の危険信号が一斉に鳴り響いた
まだ半覚醒状態の身体を強制的に起こし、走り出した
人間界と地獄の境界
ひたすら走り続ける…
走り続けて…いるのに…
律
レン
レン
レン
嘘…
レン
もうダメだ…
力が…抜けて…
ドサッ…
レン
レン
レン
レン
その瞬間…
ボォッ…!
レン
レン
レン
人間界と地獄の境界
sideレン
レン
何故だ…
何故貴様が…
レン
ボォッ…
律
レン
レン
律(ショウ)
眼つきが厳しくなる…
律(ショウ)
レン
レン
レン
律(ショウ)
律(ショウ)
レン
レン
通常、堕天使や悪魔などが普通の人間に憑依することは不可能だ。
もし憑依できたとしても、人間にかかる負担は計り知れない程…
血を吐き…死に至る奴もいたか。
もともと私達悪魔や天使は魂のみの存在…
「絶望」の人間体は、あくまであいつ自身が作り出した幻想の姿。
その姿で人間界と地獄を行き来するのは悪魔しかできない。
ここへこの人間を攫ったときに勘付いていたが…
まさかこれほどの…「特異点」だったとは…
律(ショウ)
レン
律(ショウ)
律(ショウ)
レン
なんの為に…?
レン
レン
レン
真眼とは…純系で生まれた者が持つ両眼がそれぞれの色で光る眼…
「絶望」の場合…紅に眼が光る…
偽眼とは…純系と非純系の間で生まれた者が持つ片眼だけがそれぞれの色で光る眼…
私の場合…左眼が漆黒に眼が光る…
レン
レン
天界の存在達は皆、偽眼の所持者を出来損ないと扱う
天界の存在達は…真眼…つまり純系の存在しか相手にしないのだ。
「絶望」はたいそう可愛がられたようだ。
真眼の所持者であり希少な「炎眼」の持ち主
私は…あの眼が憎い…
何度もこの醜い漆黒の眼を貫こうとした。
そうすれば…眼が嫌でも紅くなる…
だが…刺せなかった。
私達の家系にしかない「羽眼」を…
私の独断で滅ぼすなど出来無い…
律(ショウ)
私の答えは…決まっている
レン
レン
レン
レン
レン
律(ショウ)
律(ショウ)
律(ショウ)
バチィン!
私の羽で生成した剣と…
「絶望」の炎で生成した剣がぶつかり合う…
キィン!キン!
律(ショウ)
ブシュッ!
レン
左腕に血が滴った
レン
咄嗟に羽休めで傷を治癒する
レン
ドンッ…
レン
寸勁を華麗に食らってしまった
私はその場に倒れ込んだ
律(ショウ)
律(ショウ)
レン
レン
レン
律(ショウ)
律(ショウ)
レン
レン
フワッ…
市川家
side律
律
目を覚ますと…自宅にいた。
私の顔を覗き込むショウと…
レン
律
ショウ
律
レン
律
レン
レン
律
律
律
ショウ
レン
レン
律
レン
律
また、ひょんなことから
ここの住人が増えましたとさ
コメント
3件
今回もとてもおもしろかったです!次も楽しみにしてますね!