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???

side律

ん…

チャポン…

水滴が落ちる音…

それ以外は全く音が無い…

ここは…何処…?

確か…私

あの黒い羽を見てたら…

??「私が話し掛けた。」

そう…って!?

??

やっと起きたか…

ここは…何処なの!?

そして…貴方誰!

レン

ここは人間界と地獄の境界、そして私は悪魔のレンだ。

貴方も…人間じゃないのね…

レン

あぁ、「絶望」と同じだよ。

レン

まあ最も、あいつのような馬鹿なことをしなくても人間体になれるのだがな。

「絶望」…?

レン

ふっ…貴様、知らないのか。

レン

まあいい、そのことについてはショウ本人に聞け。

なんでショウのこと知って…

レン

悪魔と天使が関わるのは当然だろう?

じゃあこの人は…

天界にいた時のショウのことを知っている…?

それに…「絶望」という呼び名も引っ掛かる…

レン

話はここまでだ…

レン

律…と言ったな。

レン

今からお前を惨殺する…

その瞬間…

レンの後ろに黒い翼が生えた

そして…

片眼が…

彼の左眼だけが漆黒に光った

その眼は光っているのに…光を宿していなかった

逃げなくちゃ…

脳内の危険信号が一斉に鳴り響いた

まだ半覚醒状態の身体を強制的に起こし、走り出した

人間界と地獄の境界

ひたすら走り続ける…

走り続けて…いるのに…

出口が…見えない…

レン

フハハハハッ…やっと気付いたか。

レン

ここは私の境界の中だ…

レン

逃げ切れることなど不可能だ。

嘘…

レン

後は貴様の体力消耗を待つのみ…

もうダメだ…

力が…抜けて…

ドサッ…

レン

………フッ…

レン

フハハハハッ…

レン

やった…やったぞ「絶望」!

レン

後は首を切るのみ…

その瞬間…

ボォッ…!

レン

なっ…!

レン

炎…?

レン

貴様…!

人間界と地獄の境界

sideレン

レン

貴様…!

何故だ…

何故貴様が…

レン

炎眼の…真眼を…

ボォッ…

残念だけど…あの身体のままじゃここには入り込めなかったみたいだよ。

レン

貴様…

レン

「絶望」か…

律(ショウ)

レン…どういう事…?

眼つきが厳しくなる…

律(ショウ)

散々私の番を可愛がってくれたようだな…

レン

それはっ…貴様がこの人間を番にする為に…

レン

堕天使に降格するなどありえないと思ったからだ…!

レン

こんなただの人間ごときに…

律(ショウ)

レン…私も今思ったが…

律(ショウ)

この娘はただの人間では無さそうだ

レン

ああ、わかってるよ

レン

堕天使がただの人間に憑依できるわけが無いもんな。

通常、堕天使や悪魔などが普通の人間に憑依することは不可能だ。

もし憑依できたとしても、人間にかかる負担は計り知れない程…

血を吐き…死に至る奴もいたか。

もともと私達悪魔や天使は魂のみの存在…

「絶望」の人間体は、あくまであいつ自身が作り出した幻想の姿。

その姿で人間界と地獄を行き来するのは悪魔しかできない。

ここへこの人間を攫ったときに勘付いていたが…

まさかこれほどの…「特異点」だったとは…

律(ショウ)

レン…どうする…

レン

は…?

律(ショウ)

私が貴様をここで焼き殺すか…

律(ショウ)

貴様も人間界に来るか…

レン

…………

なんの為に…?

レン

私は真眼では無いのだぞ。

レン

醜い…偽眼の所持者なのに…

レン

なぜ私を人間界へ連れて来ようとするのだ…

真眼とは…純系で生まれた者が持つ両眼がそれぞれの色で光る眼…

「絶望」の場合…紅に眼が光る…

偽眼とは…純系と非純系の間で生まれた者が持つ片眼だけがそれぞれの色で光る眼…

私の場合…左眼が漆黒に眼が光る…

レン

そう…私は…

レン

「出来損ない」に過ぎないのだよ。

天界の存在達は皆、偽眼の所持者を出来損ないと扱う

天界の存在達は…真眼…つまり純系の存在しか相手にしないのだ。

「絶望」はたいそう可愛がられたようだ。

真眼の所持者であり希少な「炎眼」の持ち主

私は…あの眼が憎い…

何度もこの醜い漆黒の眼を貫こうとした。

そうすれば…眼が嫌でも紅くなる…

だが…刺せなかった。

私達の家系にしかない「羽眼」を…

私の独断で滅ぼすなど出来無い…

律(ショウ)

さぁ…どうする…?

私の答えは…決まっている

レン

「絶望」よ…

レン

私と勝負をしよう。

レン

貴様が勝てば…大人しく人間界へついて行ってやろう。

レン

私が勝てば…

レン

貴様を惨殺する。

律(ショウ)

………………

律(ショウ)

面白い。その力…

律(ショウ)

見せてもらおうか。

バチィン!

私の羽で生成した剣と…

「絶望」の炎で生成した剣がぶつかり合う…

キィン!キン!

律(ショウ)

ふっ…甘い…

ブシュッ!

レン

っ…

左腕に血が滴った

レン

こんなものっ…!

咄嗟に羽休めで傷を治癒する

レン

死ねぇ!

ドンッ…

レン

うっ…

寸勁を華麗に食らってしまった

私はその場に倒れ込んだ

律(ショウ)

…………貴様

律(ショウ)

昔よりは強くなったな

レン

…………

レン

決まってるだろう…私がお前に勝つために

レン

血の滲むような努力をどれだけしたか…

律(ショウ)

ふっ…良くわかったよ

律(ショウ)

レン…約束通り来てもらおうか

レン

………あぁ

レン

約束は果たす…

フワッ…

市川家

side律

んっ…

目を覚ますと…自宅にいた。

私の顔を覗き込むショウと…

レン

……………

レン!?君

ショウ

律!おはよう♡

ショウ…お隣は…

レン

済まなかった。

え…?

レン

絶…ショウに言われて気付いた

レン

迷惑を掛けたな。

…………

まあ…いいよ。

今回だけだからね?

ショウ

だって!良かったねレン!

レン

あ…あぁ…

レン

それともう一つ…

なに?

レン

俺をここに住まわせてほしい…

は!?

また、ひょんなことから

ここの住人が増えましたとさ

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