ディアナ
あぁ…人間っていいなぁ…
ディアナ
美しく生き、儚く死ぬ…
ディアナ
羨ましくて羨ましくてたまらないよ…!
ディアナ
私達化物共は死ぬのが当たり前とされているだろう?倒されるのが当たり前となっているだろう?
ディアナ
それに比べて人間は生きているのが当たり前であり死ぬのが駄目とされている…なんでだと思う?
ディアナ
それは『人間は死ぬときこそ一番きれいだからだよ』
ディアナ
私らの死は醜いさ…だって、豚のように叫び、血を撒き散らしながら無様のように死んでいく…
ディアナ
だからこそ人間を私のコレクションにしたいんだ…!
ディアナ
その美しい肌のままで!美しい目のままで!美しい顔のままで!
ディアナ
人間は無限の命じゃないからこそ輝くのさ!だからこそ僕はその輝きを手に入れたい…!
ディアナ
だから私は人を食らうんだよ!
ディアナ
美しくなるために!輝くために!
ディアナ
でも…どうしても…輝けない…
ディアナ
なぜかって?『醜い化物だから』さ、
ディアナ
でも…化物に化物のいいところがあるかもね、
ディアナ
でも…全然きれいじゃない、
ディアナ
だから私は人間を妬むんだ、恨むんだ、
ディアナ
その輝きがほしいのに全然くれないから…
ディアナ
私だって前世は人間さ…でも…悪魔、いや、神様のせいでこうなったのさ、
ディアナ
…まぁ…昔の話を振り返っても私はあの輝きを取り戻すことはできない…
ディアナ
だから僕は人間を…コレクションにするのさ、
ディアナ
蝶のように…花のように…
ディアナ
人は美しく死んでいくからこそ愛されるんだ、
ディアナ
僕らは醜いから愛されない、そうだろ?
ディアナ
…『お前らが他人を豚だのゴミなど言う価値がない』
ディアナ
『人間は生きているときにこそ価値があるのだ、だからそれを下級のものと同じにするな』
ディアナ
それだけだ、さぁ…今宵は花を咲かせようじゃないか、"1輪のきれいな花を、自分だけの花を"。