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少し風の強い日の事だった

綺麗な彼女と出会った日

いつものように家に連れて帰ろうとした

少し違ったのは、声をかけてくる人間が居た事だった

  

ねぇねぇ

吉良吉影

...(見られたか?いや、ありえない。証拠が残る訳がない)

  

おじさん殺人鬼でしょ?

  

吉良吉影

吉良吉影

...

吉良吉影

貴様。なぜ私の名前を知っている?

  

ふふ

ひらりと白いスカートをなびかせ、路地を曲がる

私は必死に追いかけた

だが、いくら追いかけようとも差が縮まる事は無かった

夢中で追いかけているうちに、いつの間にか暗くなっていた

  

ふふ

月明かりが少女を照らした

透き通るような美しい肌、それに映える黄金の瞳

吉良吉影

...

吉良吉影

観念して全て話せ。なぜ私の名前を知っている

少女はそっと微笑み、私に歩み寄った

ふわりと彼女の髪が潮風に揺れる

吉良吉影

...

不思議な少女だった

少女は私の事を殺人鬼と言っていた

なのに怖がる素振りひとつ見せず、むしろ私に歩み寄った

吉良吉影

質問を変えよう

吉良吉影

君は何者だ?

  

ふふ

吉良吉影

答えろ

  

私の事、別に殺してもいいわよ

  

けど、そうするとおじさんは負ける

吉良吉影

この私が負ける...?

吉良吉影

何を言っているんだ

  

私、貴方の事何でも知ってるわ

  

貴方を助ける方法も

  

もちろん殺す方法も、ね。

吉良吉影

貴様...何者だ?

  

そんなことはどうでもいいの

  

私は貴方を助けに来た

  

ただそれだけの事

吉良吉影

私を助けるだと?

吉良吉影

何をどう助けるというんだ?

  

そうね...言い方を変えましょう

  

吉良吉影

  

貴方はもう人を殺しちゃあいけないわ

吉良吉影

何?

少し月が雲に隠れ、辺りが真っ暗になった

だが少女は、間違いなく私の目の前に居た

  

それを守ってくれるのなら、私の両手を貴方にあげる

  

貴方綺麗な手が好きなんでしょ?

  

ほら、手入れしてるから綺麗なはずよ

瞬間、少女が再び姿を現した

少女は私の前に両手を差し出してきた

月明かりに照らされた少女の手は、特別美しく見えた

少々馬鹿げているが、私はそれを、少女を、天使だと思った

吉良吉影

...

  

どう?私の手、中々綺麗でしょ?

ネイルなどはしておらず、爪や手に一つも傷のない、白く美しい手だった

吉良吉影

美しい...

  

うふふ、ありがとう

  

どう?私の手

吉良吉影

今まで見たどんな手よりも...美しい

  

そうでしょう?

  

この手、貴方にあげるわ

吉良吉影

あげるって言っても...君は私を助けると言っていなかったか?

  

...そうね、じゃあこんなのはどう?

少女の手がそっと私の頬に触れた

吉良吉影

  

私は貴方とずっと一緒に過ごすわ、それでいいでしょ?

吉良吉影

(手以外に興味はなかったんだがな...)

吉良吉影

まぁ...良いだろう

  

うふふ、ありがとう

少女は数歩後ろに下がると、私の顔を見て言った

  

じゃあ、またね

そう言うと、少女は自ら海へと沈んでいった

吉良吉影

目の前で起こったことが信じられなくて、しばらくその場に立ち尽くしてしまった

正気に戻ってから、すぐ少女が落ちた池を確認した

だが、どこにも少女の姿はなかった

吉良吉影

...

ゆきみん

登場人物紹介!

吉良吉影

名前→吉良吉影
職業→サラリーマン
年齢→27歳(本編の6年前)
詳細→好みの手を持つ女性を次々に殺害する連続殺人犯

  

名前→不明
職業→不明
年齢→推定17歳(不明)
詳細→不明

ゆきみん

詳細不明が多すぎる

  

うふふ

ゆきみん

吉良いわくこの少女は天使(仮)らしいです

吉良吉影

いいだろ別に、例えただけだ

  

うふふ、嬉しいわ

ゆきみん

それじゃあ終わります!

ゆきみん

ばいみん♪

吉良吉影

...ばいばい

  

ばいばい!

ゆきみん

ゆきみん

アイコン変え忘れてた!

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