コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
少し風の強い日の事だった
綺麗な彼女と出会った日
いつものように家に連れて帰ろうとした
少し違ったのは、声をかけてくる人間が居た事だった
吉良吉影
吉良吉影
吉良吉影
ひらりと白いスカートをなびかせ、路地を曲がる
私は必死に追いかけた
だが、いくら追いかけようとも差が縮まる事は無かった
夢中で追いかけているうちに、いつの間にか暗くなっていた
月明かりが少女を照らした
透き通るような美しい肌、それに映える黄金の瞳
吉良吉影
吉良吉影
少女はそっと微笑み、私に歩み寄った
ふわりと彼女の髪が潮風に揺れる
吉良吉影
不思議な少女だった
少女は私の事を殺人鬼と言っていた
なのに怖がる素振りひとつ見せず、むしろ私に歩み寄った
吉良吉影
吉良吉影
吉良吉影
吉良吉影
吉良吉影
吉良吉影
吉良吉影
吉良吉影
吉良吉影
少し月が雲に隠れ、辺りが真っ暗になった
だが少女は、間違いなく私の目の前に居た
瞬間、少女が再び姿を現した
少女は私の前に両手を差し出してきた
月明かりに照らされた少女の手は、特別美しく見えた
少々馬鹿げているが、私はそれを、少女を、天使だと思った
吉良吉影
ネイルなどはしておらず、爪や手に一つも傷のない、白く美しい手だった
吉良吉影
吉良吉影
吉良吉影
少女の手がそっと私の頬に触れた
吉良吉影
吉良吉影
吉良吉影
少女は数歩後ろに下がると、私の顔を見て言った
そう言うと、少女は自ら海へと沈んでいった
吉良吉影
目の前で起こったことが信じられなくて、しばらくその場に立ち尽くしてしまった
正気に戻ってから、すぐ少女が落ちた池を確認した
だが、どこにも少女の姿はなかった
吉良吉影
ゆきみん
吉良吉影
ゆきみん
ゆきみん
吉良吉影
ゆきみん
ゆきみん
吉良吉影
ゆきみん
ゆきみん