何も買わずに僕たちは
バーガーショップでひと休憩。
ハンバーガーとコーヒーのセット。
ふたり同じものを頼んで
席へと移る。
ふたり
たわいない話をした。
普段はろくに
話をしたことのないふたりで。
それに違和感もあり
幸福感もあり
おまけに彼女の
笑顔にも癒やされる僕はきっと
きっと彼女に惹かれてしまった
そんな気がした。
バーガーショップをでれば
もう真っ暗で
放課後という短い時間の
終わりを告げる。
彼女は
ありがとう、付き合ってくれて
また明日ね
そう言い残し
僕が言葉を伝える
時間さえ与えず
北へと走り去ってしまった。