また、朝が来てしまった 寝たまま一生を過ごせる世界は ないのだろうか? はあ… 今日もまた、1日が始まる 最悪だ… 逃げたい けど、逃げたらいつか捕まる だから無理なんだよなぁ 僕が女子だったら どんな生活を してたんだろう こんな事思っても意味ないか
未来
はあ、今日も起きてしまった
未来
学校行かないといけないや
未来
行ってきます
未来
はあ
通行人
おい、兄ちゃん、信号渡るな、危ないぞ
未来
はあ、嫌だなぁ
未来には、通行人の声が聞こえてない
通行人
危なーい
未来
え?
うわーー
うわーー
キキーッ 運転手は急ブレーキをしたが 間に合わなかった
通行人2
お兄さん、聞こえますか?
すいません、誰か救急車を呼んでください
すいません、誰か救急車を呼んでください
通行人
はい
通行人
/s/[storyId]/_components/chat-script-render/op/end-call/assets/call-end.7ffbe621715a9ef9.png)
通話
00:00
通行人
〇〇市〇〇町の〇丁目です
ピーポーピーポー 救急車が来た
救急隊
人工呼吸器を始める
救急隊2
だめです
戻りません
戻りません
救急隊
そうか…
未来は車に轢かれた 命はもう、ないらしい
未来
ここは
どこ?
どこ?
意識を取り戻したと思えば どこか、知らないところに 未来は居た
さら
あなたの名前は真凛
未来
あなた誰?
真凛って誰?
女?僕、男だよ
真凛って誰?
女?僕、男だよ
さら
何を言ってるのですか?あなたはどう見ても女です
未来
僕が女…?
鏡を見てみると未来は女になっていた
真凛
ホントだ、女だ
さら
真凛、あなたは私の家族です
真凛
お母さんなの?
さら
そうよ
真凛
へー
さら
そんなことよりも真凛、ご飯食べなさい
真凛
はーい
男としての生活より女としての生活の方が楽だった、楽しかった あの日から僕はいえ、私は 幸せに暮しました。