~ 𝕒𝕥𝕥𝕖𝕟𝕥𝕚𝕠𝕟 ~ ※ 実際の人物や団体などとは関係ありません ※ フィクションです ※ パクリではありません
また、今作品は、ヨルシカさんの「だから僕は音楽をやめた」という曲を元に書きました。
そのため、まだ聴いたことの無い方は、今作品を見る前、又は見た後に聴くことを推奨します。
「」→ ユンギ 『』→ ○○ ジ「」→ジン グ「」→グク
【 ユンギ 】 『 夏、音楽、それから、 』
それでは、いってらっしゃいませ。
ミンミンと鬱陶しい程鳴く蝉。
電気代が勿体なくて使えないクーラー。
───〈 本日は、今若者に大人気のグループ、Jjさんに来ていただきました~! 〉
垂れ流しのテレビ番組。
最近は何が流行ってるかも、最近の俺には何があったのかも、あまり把握出来ていない。
音楽を辞めて数年が経ち、俺は成人した。
上京もせずにダラダラと地元で一人暮らし。
仕事も上手くいかず、未だにピックも捨てられない。
音楽に未練が残りすぎてる。
こんな俺を見て、高校生の俺はどう感じるのだろうか。
何もしていない俺を見て。
俺は…、俺は、音楽を辞めてよかったのだろうか。
いや、良いんだ。もう決めたことなのだから。
自問自答を繰り返す。
…あいつが居たせいで、俺は音楽を辞めた。
あの時交換した連絡先。まだあいつの通知がたまに来る。
──『お久しぶりです。学校でしつこくしてた先輩です。覚えてますか?』
__『私は、まだ地元に離れられずにいます。』
──『ユンギくんも、まだいると聞きました。』
───『今日、あの土手で会いませんか。伝えたいことがあります。』
──『待ってます。』
しつこいのは自覚していたらしい。
現在進行形なのはまだ自覚していないのだろうか。
行く気は無い。全く。
ただ、もうそろそろで、あの時と同じ夕方。
昼はあんなに輝いていた太陽が、燃えながら沈んで行く。
ぼーっと夕日を眺めていた時、テレビから聞き慣れた声が聞こえた。
< Jjというグループが人気になった秘訣はなんですか? >
新人アナが、声を震わせながら質問をした。すると、懐かしく思わせる声で答えた人がいた。
ジ「んー…やっぱり相棒のグガがいるからですかね!」
ジ「さすが僕の相棒!」
そう言った瞬間にどっとテレビから笑い声が響く。
ジンヒョン…!?
グ「僕も、ジンヒョンがいないとここまでやって来れなかったと思います、!」
ジンヒョンがテレビに出るまで音楽で成功を成し遂げ、素晴らしい結果を残している。
本当は謙虚な自分を偽り、ニセモノのヒョンで。
それが、何故か憎かった。
俺が一番のギタリストだって言ってくれたのも、俺の知らない誰かを相棒と言ってるのも、俺を置いてここまで成長しているのも、全部全部。
…あぁ、そうだったのか
俺は間違っていた。
そう思った瞬間、全身の力が抜けて、足が勝手に動き、外出の支度をする。
ー ガチャッ!
全速力で走りながら、土手へと向かう。
俺は間違ってた。
音楽を辞めたって何も変わらなかった。
音楽とか儲からないし、いつかは違う職につかなきゃならないしという言い訳で俺は、音楽を避けていた。
音楽を辞める選択は間違っていたんだ。
俺から音楽が無くなれば、何も残っていなかったんだ。
ただ残ったのは、"あいつ"だけだったんだ。
"あいつしか頭にない俺"しかいなかったんだ。
土手に着いた時、見覚えのある後ろ姿が夕日を見ていた。
そうだ。こいつだ。
音楽を辞めたのも、頭からこいつが離れなくなったのも、そう思わせたのも全部…
『…ユンギくん、、?』
あんたのせいだ。
皆さまこんちわえむです!
いかがだったでしょうか!
改めてフォロワーさん100人突破、本当にありがとうございます!
これからもどうかよろしくお願いします🙇🏻♀️
ぜひ、コメントして貰えると嬉しいです❕
それでは、お暇致します。
コメント
4件
えぇぇぇぇぇ好きなんだけどどーしよ🥺🥺
最後のあんたのせいだって所が曲の歌詞の締めくくりと同じなの鳥肌立ちました...🐓🐓 結末が分からないのも最高です;;;;