中島母
そんな声で目が覚める。
中島敦
思わず、ベッドから転げ落ちそうになるが、そこはセーフ。
中島母
中島敦
中島母
中島敦
中島敦
ぼうっとまだ寝ぼけている。
中島敦
ぼけっとしていると、また強く扉が開いて、
中島母
という母の怒号が耳を貫いた。
中島敦
中島母
中島敦
完全に冷めた眼を擦って、脱水所へ行き、顔を洗う。
そこには夢の中の少年と同じ顔が映る。
中島敦
内容はあまり覚えていないのに、最後に出てきた男の人の顔だけははっきりと覚えている。
僕の顔だと思ったからだろうか。
中島敦
敦はリビングへ向かった。
中島母
中島母
中島敦
お椀の中にほくほくの白米を入れて、机に置く。
そしてまた別のお椀にお味噌汁を注ぐ。
そしてそれをまた机に置く。
中島敦
初めて高校生としての朝を迎えた。
校門の前。
華々しく、入学おめでとうと書かれており、心が浮き立つ。
中島敦
中島母
息子より母の方が震えてしまっていることが、敦にとって愉快でたまらなかった。
泉鏡花
ふと、そんな声が聞こえて後ろを振り向くと、そこには幼馴染の泉鏡花がいた。
中島敦
泉鏡花
泉母
中島母
母たちは子供たちをぽっぽいて楽しそうに話し始めてしまった。
中島敦
泉鏡花
中島敦
谷崎潤一郎
泉鏡花
二人の一つ先輩である谷崎潤一郎が後ろからやってきた。
中島敦
谷崎潤一郎
谷崎ナオミ
中島敦
泉鏡花
谷崎ナオミ
谷崎潤一郎
中島敦
泉鏡花
芥川龍之介
中島敦
またもや幼馴染の芥川龍之介が後ろからやってきた。
中島敦
敦は芥川に抱きつく。
芥川龍之介
中島敦
実は二人は中学の頃から付き合っている。
初めは秘密にしていたのだが、とある人物のせいでそれがバレてしまった。
その人物といえば……
中原中也
谷崎潤一郎と同い年であり、芥川の従兄弟であるこの男によって。
中原中也
芥川龍之介
中原中也
中島敦
泉鏡花
中原中也
中島敦
中原中也
中原中也
中島敦
江戸川乱歩
国木田独歩
江戸川乱歩
国木田独歩
江戸川乱歩
国木田独歩
江戸川乱歩
江戸川乱歩
江戸川乱歩
江戸川乱歩
江戸川は深くため息を吐いた。
江戸川乱歩
江戸川乱歩
国木田独歩
国木田独歩
国木田独歩
国木田独歩
江戸川乱歩
国木田独歩
国木田独歩
江戸川乱歩
江戸川乱歩
国木田独歩
江戸川乱歩
ふと江戸川はすくっと立ち上がり、国木田の背中をたたく。
国木田独歩
江戸川乱歩
江戸川乱歩
国木田独歩
あの、長い長い日々はこうして終わりを告げた。
永遠にも思えるあの時間も、すべて終わりが来てしまった。
それを悲しむべきか喜ぶべきか。
まだわからないままだが、それでも、
それでも、きっと、あの日々は無駄じゃなかった。
異能というしがらみがあったせいで、上手い具合に生きていけなかった。
生きていたかったから、たくさんの犠牲を生み出してしまった。
悲しみと苦しみと痛みが葛藤と共に混ざり合って、胸の奥深くに刺さっていたから、誰もが苦しかった。
戦わなくてはいけなかった。
立ち向かわなくてはいけなかった。
……いまだに、彼のことがわからない。
どうしてそこまで生きていたかったのか、わからない。
でも、きっと我々と同じように過ごしていきたかったんだ。
ただ平凡な朝を迎えて、ただ平凡な夜を迎えて。
ただ単純なことでも、彼にとっては素晴らしいものに見えたのだろう。
だから、生きていたかった。
世界に散りばめられた美しさに触れていたかった。
それがたとえ神への冒涜だとしても。
シンデレラのように魔法の靴を履いて、
共に生きてくれる大切な人と笑っていたかったのだ。
それだけが、唯一の望みだったのだ。
これは、あまりにも壮大な、一人の少年の生きたいお話であった。
罪と罰の花嫁
および
罪とシンデレラ
これにて、終演。
コメント
16件
やば、凄すぎる✨がちの天才ですね、私は馬鹿すぎて理解がほぼ及んででないのですが、とりあえずさいこーっす︎︎👍
終わっちゃったよぉおおおおん゙ んふぇんふぇんふぇ… んふぐぇ…悲しい…んぐぇ…