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その日、私はトイレに行きたくなりトイレへと向かうと…
緑谷 出久(幼)
緑谷 引子
緑谷 累南
出久の部屋の扉に空いた微かな隙間
そこを除くと私の瞳に移ったのは
お母さんと出久がお互いに泣いて抱き合っている光景だった
当時の私は出久が羨ましくて仕方がなかった
羨ましく羨ましく羨ましく羨ましく羨ましく羨ましく
妬ましくて妬ましくて妬ましくて妬ましくて妬ましくて
だって私には
あんな事してくれなかった
過去にもあんな風に抱きついたりしてくれなかった
理由はわからない
出久、泣かないでよ…!
私だって我慢してるんだから
この時から私は出久が羨ましくてそして嫉妬してた
あぁ、本当に
ずるいよ
翌日の朝
私はお母さんに呼び出された
緑谷 引子
緑谷 引子
緑谷 累南
それを私は引き受けた
引き受けてしまった
この時私にとってとても嬉しかっただろう
頼られた、名前で呼ばれた、そんな当たり前の事でも嬉しかった
出久のことでも関係ない
ただ、私は嬉しかっただけなの
緑谷 引子
後にこの言葉が私にとっての呪いの言葉となるとはこの時の私は知らなかった