先生
くじ引いて、同じ番号の人と隣だ。
生徒 「はーい!!」
先生
じゃ、次4番。4番の人は手あげて。
??
はい。
〇〇
はい。
先生
ミンハオくんと、〇〇さんね、はい。下ろして良いよ。
〇〇
(最悪だ。1番避けたいことが起きてしまった。)
〇〇
(隣になってしまった以上、先生の気分で席替えするまで耐えられなければならない。)
ミンハオ
よろしくな。
〇〇
ん。
まるで、別れたことなんて無かったことみたいに ’’友達と’’話すように話しかけてくる彼。 トントン
〇〇
!?
ミンギュ
俺、後ろだからよろしくな。
〇〇
よかった。救いですー!!
ミンギュ
笑笑
授業中
女子1
ハオくーん❤️ここ、わからないから教えて?❤️
ミンハオ
ん、良いよ。ここはね、こうやって、こうするんだよー
〇〇
(なんなのあの子。一生懸命教えてる人の顔だけ見て話聞いてない。)
〇〇
(ハオのこと好きなんだろうけど、ハオはそういう人好まないのー)
〇〇
(残念ね。)
もう、付き合ってないのに嫉妬してるの?私。 あーあ、こんなの早く直さないと。
ミンハオ
なんだ、さっきからこっちばっかジロジロ見て。
〇〇
え?はっ!?すんません‥
すると、にっこり笑う彼。勘違いしてしまう。 もっと好きになってしまう。やめてよ。これ以上恋に落とさせないで。
〇〇
まだ好きなんだー
〇〇
(しまった!何言ってんの!?頭狂った!?)
ミンハオ
そっか。俺も好きだよ。
〇〇
嘘つけ。
ミンハオ
あのさ、誤解すんな。
〇〇
え?
ミンハオ
ごめん。なんでもない。
気になる。とても。誤解?こんなに傷つけといてなんてこと言うの。 家に帰っても、ハオのあの言葉の意味が知りたくて、 ずっと考えていた。でも、答えは出なかった。
ミンギュ
通話
00:00
〇〇
もしもし
ミンギュ
起きてたんだな。
〇〇
うん、どうしたの?
ミンギュ
あのさ、ちゃんと寝てるか?
〇〇
え?
ミンギュ
お前、睡眠不足だろ。
〇〇
なんかね、辛いんだよね。単純に。
ミンギュ
そうか、きつかったよな。悲しかったよな。辛かったよな
なぜだろうか、いつも普通の幼馴染の彼の声が 今日はなぜか、やけに優しい気がする。
〇〇
ゴーサインが出ないんだよね。
ミンギュ
ゴーサイン?
〇〇
うん、未来がよく見えないの、ぼやけてて、真っ暗なんだよね。
〇〇
いつもは、ハオがここに行ったら良いって未来への道しるべになってくれてたの。
〇〇
ハオがいたから、未来が不安じゃなくて、むしろ明るかった。
〇〇
全部、ハオについていって、ハオが言う通りにすれば良いって思ってた。
〇〇
だから、すごく怖いんだよね。ここ最近はこの気持ちをどうやって忘れようか考えてたけど、
〇〇
忘れたのは寝ることだけだった。
ミンギュ
〇〇、大丈夫だ。
ミンギュ
もう、ハオなしで無理だと思った時でも、ゴーサインが出ない時でも、
ミンギュ
怖がらなくて大丈夫。お前がいるべき場所は絶対あるし、
ミンギュ
そばには、俺がいつもいるだろ?
ミンギュ
お前が、ハオからどんな言葉を求めてるのかはわからないけど、今言ったことだけは正しいと信じてる。
〇〇
うん(泣)
ミンギュ
もう泣くな。昔からほんとに泣き虫なんだから笑笑
ミンギュ
変わってないな。
ミンギュこそ昔から変わってない。私が助言を求めてる時に限って、そうやって優しく話してくれて。 変わってない。
〇〇
じゃあ、もう切るね。
ミンギュ
ん。おやすみ。元気出せよな。
ミンギュ
お前が暗いと、俺まで暗くなるだろ?
〇〇
もう、十分元気でた!
〇〇
ありがとう、おやすみ。
??
通話
00:00
〇〇
寝ようと思ってたのに、誰なの?
そこに表示されていたのは、まだハートついている 「ハオ❤️」の文字だった。 EP.2 END