それは小学校初登校の日だった
ガヤガヤ…
心美
(うぅ…知らない子ばっかり…)
私は教室に入る勇気が出ず ドアの前で右往左往していた
心美
(…なんか緊張でお腹痛くなってきたかも…)
私はその場でしゃがみこんでしまった
彩月
ね〜ね、
彩月
だいじょーぶ?
その子の目がキラキラしていて 私は気づいたらじっと見つめていた
彩月
どーしたの?
彩月
んっ
私は手を捕まれ 教室に連れていかれる
彩月
名前なんて言うの?
心美
…ここみ
彩月
かわいいね!
私の顔をすごく覗き込んでくる
心美
(目が大きくてキラキラしてる…)
彩月
わたしはさつき!
彩月
よろしくね!ここみ
彩月は眩しい笑顔をこちらに向けてくる
心美
…うん
心美
あの…手…
教室に入る時から 手を繋がれたままだった
彩月
えへへ〜
彩月
仲良しの証!
親とは違った柔らかい手の感触と初めてできた友達に私の胸は少し高揚していた