皆さん、こんにちは。
輝くような笑顔を持ち、綺麗な赤髪の男の子に恋する男子のないこです。
もちろん、告る覚悟は出来てる。
でも、タイミングが無い。
彼は男女問わず人気者だから、1人の時が無い。
男女問わず人気っていうのはこういう事。
俺とりうらがまともに会話を始めたら必ず誰かがりうらに声をかける。
そして、いつも通り騒がしいメンバー。
なんて思っても無いことを考えてしまう。
生徒会の仕事をしていたらいつの間にか夕方になっていた。
誰も居ない静かな教室に俺がただ1人取り残されている。
叶いもしない現実をただひたすら口から出す。
どうせ帰りが遅くなるくらいなら暇だし、りうらに伝えたい言葉を手紙に書く事にした。
悩みながら書いては捨てるを繰り返して数十分_____
完成したと思ったら、生徒会の仕事の後でもあり、疲れて目をつぶってしまった。
あれから何分くらい経っただろう_____
目覚めて目の前の席にりうらが居た。
俺が起きるのを待っていたかのように後ろ向きで座っていた。
驚きすぎて俺は椅子から落ちようとした。
りうらはしっかりと掴んでくれた。
恥ずかしい。
好きな人が居る事に驚きすぎて目の前で落ちるなんて
赤い髪が太陽の反射でより鮮やかに見える。
こんなにも恥じらいの顔をするりうらは初めて見た。
嬉しすぎて言葉が出なかった。
でも、ふと気付いた。
手紙が無い!!!
りうらの手から出て来たのは告る為に用意したあの手紙。
思っていた以上にデカい声で言ってしまった。
でも、もう本人に向かって言ってしまったなら言うしかない。
大事な台詞をまんまと取られた。
本当にそういう所ズルい。
コメント
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お幸せにっ(泣