恋愛という問題が難しいです

青 Side

あれから1週間

助けたい気持ち一心で桃達と計画を立ててきた…

中々難しい…

下見に行った時桃が見たって言った時よりも警備が強化されてた

運動神経は…まぁまぁの僕だから監視なんてどう扱うのかも正直分からない

ほんとは寝てない。何回もオールを繰り返してる。寢れないんだ…罪悪感で…

赤くんの言うとおりだ。最悪な場合は僕の命も…

そう考えればなるべく安全な道を選びたい…ｯ けど、黄くんは？

その間に何かがあったらどうしよう…また守れないよ

いや、アイツいつしたんだよ

最低だ、僕 大切な人を失って

家族に迷惑とか心配とか…ばっかりかけて

ほんと何がしたいんだって話

黄くんを助けたいだけなのに…

考えたら…余計苦しくなるｯ

もう、寝よ

ん…ここ、は？

僕…と？

誰だろう… 見た事無い

ん？誰か奥で泣いてる…

…ｯ！！

黄く、ん？

何してんだよ僕ｯ！ 黄くんが泣いてるだろｯ！

何だ？ 顔が険しい…

黄く…ｯ！

ガチャ

黄 Side

僕は今ずぅっと暗闇の中にいる

自分から睡眠薬を飲んで、何も考えない事にしたんだ

でもね、夢の中でも1人ぼっち

たまに、僕の手に違和感を感じる。 その後は目を覚まさないはずの

僕に沢山お話をしてくる

誰だか…思い出せない

睡眠薬の効果が切れたら、「ありがとう」って言いたいな

夢の中でも、大切な水色髪の彼が出てくる

助けてって手を伸ばしてみるも… 彼は遠くて届かない

どんだけ走ってもたどり着けない

日に日に…大切な水色髪の彼の名前も忘れかけてる

何だけっけぇ… こ、ろ…

こ…ろ、？ ほら、分からなくなってきた

忘れちゃいけない… 僕の大切な人

違う

大好きな人

僕にとって青くんは王子様なんだ

あ、れ？ 今名前…

青…くん

思い出せた… 青くんだ

青くんだけじゃない、赤も桃くんも

思い出せた

早く、会いたい…ｯ

お父さんの事なんか気にしないで

あの大きい優しい手で頭を撫でてほしい

「よく頑張ったね。偉いよ」 って、またあの日のように

青くん…必ず会いに行くからね

黄母 Side

黄が目を覚まさなくなったのは1週間前

お父様と言い争ってた日

私はその次の日から黄が睡眠薬を飲んでいたのを知っていた

けど、お父様には「お前は行くなよ」と言われている

きっと信用されてないからよね、 黄を逃してしまうかもと思うよのね

えぇ… 逃がすつもりだったわ

でも予定が変更したの。 黄が目覚めたら逃がすつもりよ

だから内緒で黄の部屋に来ている

いつでも目覚めてもいいように…

逃さなくてもきっと黄が話してた水色髪の彼が来てくれるはずよ

名前は確か…青

話を聞いた時は驚いたわよ、笑

でも、その後黄に聞いてみたらどうやらイメチェンしたみたい。

…お父様には伝えてないわ

いつも黄の手を握って話しかけるの

「体調はどう？」 「早く目覚めてちょうだい…」

色んな事を言っている。 聞こえない黄に

母親としてみっともないわ

でも、これからを願うわ

今の私にはこれしかできない

願って願って… 何度失敗してでも

彼を、青くんを 諦めてほしくないわ

黄…あなたは昔の私に似てるわ

私も似たような事があって、でも黄のような勇気は無かったから

強制結婚にしたのよ

黄にはそうなってほしくないわ

大好きで一生大切にしたいと思う人と人生を歩んでほしい

ごめん。睡眠薬の効果知らないから自己流 NEXT3000♡〜