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青緑 翠
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コメント
4件
ああああ第7話、読み終わった……😭💦 らだおの過呼吸のシーン、息苦しさがリアルで胸がぎゅーってなったよ…。 成瀬の「逆だったらどうする?」って問いかけ、めっちゃ刺さる…。 自分を責めるらだおに、みんなが「助けたかった」って言ってくれて、やっと涙こぼすところ、涙腺崩壊した…😭💕 ひとりで抱え込まないでほしいって思うけど、それでもらだおの強さと脆さが愛おしすぎる…。 作者さん、この感情の揺れを書いてくれてありがとうございます…!✨
らだおの異変を察したのか、その場空気が僅かに張りつめる。
成瀬 力二
返事はない。
俯いたまま、らだおの肩だけが小さく震えていた。
青井 らだお
熱を帯びた吐息が幾度も漏れる。
ゆっくりと上下していた肩は次第に速さを増し、乱れた呼吸が仮眠室の静寂を侵し始めた。
鳥野はその様子を見て表情を曇らせた。
鳥野 ぎん
周囲に緊張が走った。
ひの らん
ひのらんが恐る恐る声を掛ける。
だがらだおは顔をあげない。
震える左手がシーツをギュッと握りしめ、その指先が白くなるほど力が入っていた。
青井 らだお
青井 らだお
吸えない。
いや、吸っている。
肺の奥まで届いている感覚がない。
短く乱れた呼気だけが漏れる。
青井 らだお
そんな顔で見ないで欲しい。
心配なんてされたくない。
鳥野 ぎん
みんなが様子を伺う中、最初に声をかけたのは鳥野だった。
医者としてではなく、一人の友人として。
鳥野 ぎん
らだおの肩がピクリと揺れた。
鳥野 ぎん
鳥野 ぎん
鳥野 ぎん
ひとつひとつの言葉がらだおの心の奥底へ染み込んでいく。
鳥野 ぎん
鳥野 ぎん
らだおは諦めたように目を閉じた。
鳥野 ぎん
鳥野 ぎん
鳥野 ぎん
成瀬 力二
成瀬 力二
成瀬 力二
青井 らだお
成瀬はぎゅっと拳を握った。
成瀬 力二
声色の変わった成瀬に少々驚きつつ、らだおは小さく瞼を開いた。
成瀬 力二
成瀬 力二
成瀬 力二
答えは明確だ。
らだおは首を振った。
成瀬 力二
成瀬は笑った。
成瀬 力二
らだおが顔をあげた。
ひとりひとりと視線を交えていく。
誰一人として、軽蔑の目を向ていなかった。
ぽつりと一滴の涙がシーツを濡らした。
しばらくの間、誰も口を開かなかった。
成瀬 力二
その問い掛けに、らだおは首を横に振った。
けれど、その動きとは裏腹に、らだおの呼吸は一向に安定しない。
成瀬 力二
成瀬 力二
成瀬 力二
青井 らだお
らだおは頼るのが苦手だ。
だから、心配される。という行為にも抵抗があった。
成瀬 力二
鳥野 ぎん
鳥野は直ぐに立ち上がった。
鳥野 ぎん
鳥野 ぎん
そう言って布団を整えようとした、その時。
青井 らだお
掠れた音だけが漏れた。
らだおは左手を伸ばし、何かを訴えようとしていた。
成瀬 力二
らだおは口を開いた。
青井 らだお
喉がひくりと震えただけで声は出なかった。
成瀬 力二
らだおは悔しそうに眉を寄せた。
自分は大丈夫だ、迷惑は掛けない。
そう伝えたいのに、今の自分にはそんな当たり前のことすらままならない。
青井 らだお
呼吸がまた乱れ始めた。
左手が胸元を掴み、指先が小刻みに震えている。
成瀬 力二
らだおは反論しようとした。
だが、瞼が重い。
身体が鉛のように重く、思考までもが霞んでいく。
やがて、張り詰めていた身体から少しずつ力が抜けていった。
ベッドの上で、らだおは静かに眠っていた。
未だに癒えない全身の傷。
特に包帯の巻かれた右腕。
熱に浮かされた頬の赤み。
時折、苦しげに寄せられる眉は、普段のらだおからは想像もできないほど弱々しい。
今までどれ程ひとりで耐えてきたのだろうか。
どれだけ踏み荒らされても、どれだけ雨風に晒されても、それでもなお、散ることを拒むように咲いている花。
らだおの生き方はそれに似ていた。
誰かに頼られるために、誰かを守るために、自分が傷つくことなど厭わず、ただただ誰かの為に前に進む。
その姿は誰の目から見ても立派だ。
けれど、その華やかさの裏側で、らだおの身体や心は少しずつ蝕まれていた。
それでもらだおは笑う。
親指を立てながら「大丈夫だ」と。
「まだやれる」と立ち上がる。
───まるで、徒花のように。