/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
これは俺が中学生の時の記憶
お父さん、入っていい？
お父さん
あぁ、しゃるろか
お父さん
いいぞ。
しゃるろ
お父さん
しゃるろ
俺、新しい歌が歌えるようになったんだ
しゃるろ
聴いてくれる？
お父さん
あぁ、聴かせてくれ。
しゃるろ
〜♪
数分後
お父さん
…しゃるろは
お父さん
歌が上手いんだな
お父さん
それならきっと
お父さん
人を救えるはずだ
しゃるろ
ありがとう
しゃるろ
頑張るね
お父さん
…あぁ。
この時、俺は何も知らなかった
しゃるろ
…俺、は
しゃるろ
救えてなかった、？
しゃるろ
…こんなの、
しゃるろ
…こんなのじゃ、（ﾎﾟﾛｯ
しゃるろ
…救えない、（ﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ
しゃるろ
…お父さんを、苦しめたんだ、俺が…（ﾎﾟﾛｯ
しゃるろ
…俺のせいで、っ（ﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ
しゃるろ
…もっと、
しゃるろ
…誰かを救えるような
しゃるろ
…歌声を、届けなくちゃ
しゃるろ
…どうやったらもっと上手くなるかな
しゃるろ
救えるような歌は…
しゃるろ
…どれも明るい、
しゃるろ
…でも俺の歌声には温もりがまだ足りない
しゃるろ
…もっと、
しゃるろ
…優しく、慰めるような歌声、そうしなきゃ
人を…
救いたい
だから
俺は
歌い続けなくちゃ
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
