🦈×🙂つづき

Dom🦈×Sub🙂⑤

シャークんがスマイルに贈ったCollarは

銀色のネックレスだった

ネックレスをつけてやると

シャークんはニッと笑った

シャークんはソファの背もたれに もたれかかった

ゾクッ――♡

改めてそう言葉にされて

シャークんは胸の内がくすぐられた

シャークんが好きだと言った紫紺の瞳が

まっすぐにシャークんを見つめる

ニヤけ面が止まらなかった

案の定、その表情を見たスマイルは 顔を顰めた

スマイルは首を傾げる

よくわからなかったが 断る理由はない

シャークんはじっとスマイルを見つめる

シャークんとのPlayは こうして見つめあうことが多い

そう言いつつ シャークんはスマイルに近付いてくる

スマイルは少しだけ後ずさった

シャークんはスマイルに近付いて その顔に触れる

頬をさすり、顎を撫でて、耳に触れる

シャークんは視線を落として

スマイルが身に着けている Collarを見つめる

そして嬉しそうににまにまと笑って そのCollarに触れる

シャークんは両腕を広げた

スマイルがその腕の中に入ると

シャークんは嬉しそうに スマイルを抱きしめた

胸の内に広がる幸福感を噛み締め

スマイルはそれを表に出さないように 平静を装う

そうしてスマイルは素直に喜ばない

シャークんが無意識に出すコマンドで あからさまに喜んで

コマンドを出していたと 気付かれないようにするためだった

もう癖みたいなものだ

シャークんはお泊り会以来

こうして抱きしめ合う行為が お気に入りになったようだ

その高揚感が一定を超えると

シャークんはスマイルを嚙み始める

これがどういうことなのか

スマイルには まだよくわかっていなかった

案の定抱き合っていると シャークんはスマイルを噛み始めた

対するシャークんは困っていた

スマイルが全然喜んでくれない

先ほどから無表情で シャークんのコマンドに応えている

まったく嬉しそうに見えない

コマンドも使っているのに スマイルの本心が全く見えてこない

それはそれで恥ずかしい気がした

満足するまで抱き合って

その日もスマイルは シャークんの家に泊まった