蒼服のメイド長は、己の眼を紅き血の色に変えた。階段を降りたかと思えば今度は魔理沙に先程とは違う形相で飛び掛る
高まる鼓動… 激しく脈打つ身体… この瞬間、魔理沙は様々な事を考えた。
魔理沙
白黒の魔法使いの少女は己が抱えていた箒に跨り宙へと浮く
咲夜
咲夜がナイフを指の間に三本挟み魔理沙に向けてナイフを放った
ヒュンヒュンヒュン…
花雪……いや烈しい夕立の様に降り掛かるナイフの弾幕を魔理沙は箒に跨って軽々と避けてみせる
スペルカード発動ッ
紅き目を輝かやかせた瀟洒なメイドは再び宙に浮き叫ぶ。
咲夜
魔理沙
魔理沙
魔理沙が話しているのが途中で途切れたかと思えばそこに広がるのは
全てがモノクロで時が… いや、時空が止まった 咲夜の世界____
カチ… カチ… カチ…
咲夜
シュシュシュシュシュッ
咲夜
魔理沙
驚くも束の間、時が動き出した瞬間に魔理沙の周りを囲う宙に止められたナイフが逃げ場は無いと言わんばかりに魔理沙に降る
ヒュンヒュンヒュン…
魔理沙
くっ… マズイ…
何か打つ手は… そうだっ!!
魔理沙
魔理沙
白黒の魔法使いは不敵な笑みを見せてナイフが降るのにも関わらずミニ八卦炉を構えた
恋符ッッ
「 マスタースパーク 」
咲夜
ナイフの雨を突き抜け雷の様に真っ直ぐに虹色光り輝く光線…紅魔舘をも壊してしまいそうな勢い。そう、魔理沙が放ったのは彼女が持つ破城槌…… " マスタースパーク " その火力は恐ろしく甚大なものだ。ただし欠点がある、それは直線にしか飛ばない、
しかしながらこの光線はナイフを炭に変え、咲夜に向かって突き進んで行く
ドゴォォォン
一刻が過ぎ……
魔理沙
咲夜
魔理沙
咲夜
咲夜
瀟洒なメイドは身がボロボロになろうとでもナイフを三本、指に挟んで必死で応戦しようとするがそれでも報われず、タダ足を震わしてガクりとするだけだった
魔理沙
咲夜
殺人ドール/ファイナルスパーク!!
咲夜を囲うように蒼いナイフと紅いナイフが現れては魔法使いの攻撃を邪魔するかのようにそれぞれ全方向へと飛び散る
一方、魔理沙は先程のマスタースパークの上位互換、マスタースパークの改良型で恐らくどの魔法よりはバカ火力であろうファイナルスパークを放ち……
咲夜
魔理沙
辺りが静まり返る
魔理沙
魔理沙
魔理沙
咲夜
咲夜
次回に続く____
コメント
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おぉー、