誉(幼少期)
誉(幼少期)
そう見せびらかすと、女の子たちは悲鳴をあげて誉から逃げていった。
誉(幼少期)
誉(幼少期)
真紘(幼少期)
誉(幼少期)
すると、目の前には目を輝かせてこちらを見る真紘が立っていた。
誉(幼少期)
真紘(幼少期)
誉(幼少期)
真紘(幼少期)
真紘(幼少期)
誉(幼少期)
真紘(幼少期)
真紘(幼少期)
真紘(幼少期)
そうやって目を輝かす姿を見て、誉はほぼ無意識に
誉(幼少期)
そう思った。
天城 真紘
天城 真紘
1度、真紘の彼女を寝取ったことがあった。
美園 誉
これは、「見せしめ」だった。
お前は俺のものだ。俺以外のことを見ればこうなるんだ、という見せしめだ。
真紘は俺の物。他の物になるなんて想像は出来なかった。
最近は意味が不明だった。
アイツの笑顔が好きで仕方なくなってきた。
真紘は俺以外に笑いかけてほしくなかった。
美園 誉
美園 誉
その時、赤信号なのに横断歩道に歩いていく人影が見えた。
美園 誉
後ろ姿だけだったが、誉はすぐ真紘だと気づいた。
誉は急いで真紘の方へ走っていく。
美園 誉
そう呼んでも真紘は気づかない。
走ってくる自動車にも気づかないほどに__
美園 誉
誉は走り出した。
それは無意識に近かった。
誉は真紘の背中をドンッと押す。
天城 真紘
少し強く押しすぎたのか、真紘は道路に転がった。
美園 誉
その瞬間、誉の体は強く自動車にぶつかった。
………ん?
あれ?
真っ暗だし…これなんだ?
つーか、真紘は?
無事だよな?
無事ならいいわ
にしても俺バカすぎんか
一人の男のために体張るとか…いや、死ぬ理由としてはカッコイイな
でも……死ぬのか
真紘ともう会えないのか
真紘とは……ベロチューして終わったんだった
最悪の終わり方だけど、最高の終わり方だな
いやいや、最高って…男とキスして最高って!!
うわ、でも俺死んだら真紘は俺以外の奴とこれからキスしてくのか
キスだけじゃなくセックスも?
はぁ?無理無理有り得ねー
普通に許さねえ、祟ってやる
にしてもなんで俺にこんなムカついてんだ
うわ意味わかんねー
そういや、万里も慎之介も俺が真紘のこと好きって言ってたな
好きってそーいうことだろ?
真紘とキスしたいってことだろ?
いやいや!アイツとキスなんか……
……
……
俺、真紘とキスしたわ
え?待って
俺あいつのこと好きなの?
普通にヤバくない?
てか死ぬ間際にこんなこと考えてるのウケる
死ぬ間際って、こんなに苦しくないもんなんだなー
真紘のこと好きだって認めたのにそれを伝えられずに終わるのか
神様がいるなら俺のこと救ってくんねーかな
「…お……よ!」
ん。誰
「目を…したら……虫取り…こーよ!」
この声……
「友達に…ろうよ」
真紘じゃん
「また、色んなこと俺に教えてよ…!」
真紘、俺のこと呼んでんのか?
「誉…っ!!」
真紘が呼んでるなら……
起きなきゃな。
天城 真紘
その時、スゥッと誉の瞼が開いた。
天城 真紘
美園 誉
美園 誉
天城 真紘
天城 真紘
天城 真紘
天城 真紘
美園 誉
ボッと真紘の両目から涙が零れる。
天城 真紘
美園 誉
美園 誉
美園 誉
美園 誉
美園 誉
天城 真紘
美園 誉
天城 真紘
天城 真紘
誉は寝ながら立ち上がろうとした真紘の腕を掴んだ。
美園 誉
美園 誉
天城 真紘
1呼吸置いたあと、誉は声を出した。
美園 誉
作者
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