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学校に着き教室へ向かうと 廊下にクラス表が貼ってあった

あ、ほら楓〜!
クラス表だよ〜!

思わずはしゃいでしまう紬

はしゃぎすぎだろ

別にいいでしょ〜

えっと、あ!
私2組だ!

楓は?

紬はクラス名簿をじっくりと見る

クラス名簿には ''山下紬''と''吉原楓''の文字が 綺麗に並んでいた

あれ、楓も2組じゃない?

そうみたいだな

なーんだ
今年も一緒のクラスか〜

またお前と一緒かよ

ほんとにね…
これで3年連続だよ

まあでも、
楓が一緒だと勉強教えてもらえるしいいや!

俺、お前の家庭教師じゃないんだけど

家庭教師にみたいなもんでしょっ
聞いたらいつも教えてくれるし

お前なあ、、

キーンコーンカーンコーン

廊下で溜まっていた生徒達が 足早に教室に向かい始めた

ほら楓!
私達も行こう!

そう言うと紬は 楓の腕を掴んで歩き始めた

はいはい、

楓は紬に引っ張られながら 1年2組の教室へと向かった

教室に着くと既に多くの生徒がいた

教室に入るなり黒板に目をやると 席表が貼ってあった

ねえ、楓
私たち窓側の席だよ!

紬、すぐ寝そうだな

寝ないってば!

寝てたら起こしてやるよ

だから寝ないってば!!

わかったわかった、笑

楓は手を口元に当てて くすくす笑っている

なに笑ってんの、?

お前怒るとすぐその顔になるよな、笑

えどんな顔…?

頬膨らまして、ちょっと顔赤くなる、

なにそれ
そんな顔してないし、

拗ねた口調で話す紬

そんな紬の顔は 楓が話した通りの顔になっていた

ふ、笑

ねえ、私の話聞いてる?

聞いてる聞いてる

ほら、もう席座るぞ

絶対聞いてないでしょ、!

こう呟きながら 紬は楓に言われるがまま席に着いた

2人の席は窓側で前後 (紬が前で、楓が後ろ)

紬、髪切った?

楓がこう呟くと 紬は振り向いた

うん、昨日切ったよ

でも少ししか切ってないのに、、
よく気づいたね??

お前がやたら髪触るから、すぐ気づいた

えーそんなに?

ああ、ずっと触ってた

楓がそう言うと 紬は何かを思い出したかのように 話し始めた

あ、そうそう!

昨日さ、髪切ってくれた美容師さん、イケメンだし切るの上手だったんだよね〜

だから切った髪触りたくなっちゃうのかも

昨日の出来事を嬉しそうに話す紬

口角が上がりとても幸せそうだ

また切ってもらおうかな〜

紬が楓の方に目を向けると 楓はつまらなさそうな顔をして そっぽを向いていた

って、私の話聞いてる?!

ごめん聞いてなかったわ

もう、
ちゃんと聞いててよ!

はいはい、分かった
聞いとくって

あ、そうだ

椛(もみじ:楓の姉)
今週の日曜空いてるってよ

え、ほんと!?

やったー!

じゃあ、
日曜は11時ぐらいに家に行くって伝えて欲しい!

わかった、伝えとく

ありがとう〜

ふふ、椛ちゃんとケーキ作るの楽しみだな〜

10個ぐらい作っちゃおうかな〜

料理上手な椛とケーキを作れるのが 楽しみで仕方ない紬 思わず笑みがこぼれる

どんだけ作るんだよ

えーだって椛ちゃんと作れる機会あんまりないし、沢山食べたいし、、

食いすぎて倒れるなよ

さすがに倒れないってばー笑

どうだかな

倒れた時は楓が助けてくれる?笑

いいよ。助けてやる

約束ね〜

はいはい

こんな会話をしている間に 入学式の時間が少しづつ迫っている

そんなことも知らない 2人は夢中になって話し続けていた

いよいよ入学式が始まった

学校長が話をしている中 席が横のふたりは小声で話していた

ねえ、さっきの入場
ちゃんと出来てたでしょ?

いや、ロボットみたい動きしてた

え、!
嘘でしょ?

ほんとだって

最悪ー、、
ちゃんと出来てたつもりだったのに

紬が悔しそうに呟くと 楓が肩を震わせて小さく笑っている

ちょっと、なんで笑ってんの

お前、ほんとすぐ騙されるな、笑

え、じゃあさっきの嘘だったの、?

ああ、
ちゃんと出来てたよ笑

もうー、じゃあ最初からそう言ってよ!

ごめんごめん
お前がどんな反応するか見たくて、笑

私で遊ばないでよ!

ごめんってば笑

もう楓なんて知らない!

紬は拗ねたようにぷいと 前の方へ顔を向ける

楓も紬の様子を見ながら微笑み 顔を前へ向けた

少し時間が経ち学校長の話が終わり 在校生代表が話を始めた

皆が拍手をしている中 楓の肩に重いものがのしかかる

驚いた楓が横を見ると 紬が寄りかかっていた

まじかよ、

おい、紬起きろ

紬は眠りが深いのか 全く起きる気配がなかった

寝息をたてて気持ちよさそうに寝ている

なんでここで寝れるんだよ、、

楓は呆れていたが 寝ている紬をそのままにし 在校生代表の話に耳を傾けるのだった

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