普通の人間(？)の幻想入り

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20××年 〇月☆日

息子が産まれた。幸せな時間は短くても、愛する妻と二人の子供を大切に育てたい。 家族を大切にして生きたい。

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20××年 △月〇日

2人目の息子が産まれた。 また、医師が言うには長女の病気は近年の発展した医療のおかげか、治る可能性があるそうだ。 おめでたいことが立て続けに起こり、思考の整理がつかない。

ただ、よかった。それだけだ

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20××年 〇月%日

娘の病が急に悪化したそうだ いまから病院へいく。 あぁ…灯璃、無事でいてくれ…

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娘が死んだ。 まだ齢12歳の幼い少女だった。

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妻が…しんだ。 娘が死んだことに絶望し、フラフラとしていた時に起きた交通事故だったそうだ。 私たちは幸せな家庭だったはずだ。なのに… なぜ、なぜこんな仕打ちを神はするのだ…

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20××年 *月#日

妻と娘を…生き返らせてくれる、 という人物に出会った。 あまり、信用出来ないが、 頼む価値はあるかもしれない。

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20××年 〇月△日

騙された…のだろうか。妻と娘は戻ってきたが、息子たちから奇異の目で見られる。いや、息子たちだけでは無い。周囲の視線が気になる。

日記のページはここで不自然に破られている…

すまない、息子たちよ。 私は、お前たちを裏切ってしまうかもしれない。

また、ここでページが乱雑に破られている

おかしいおかしいおかしいおかしい おかしいおかしいおかしいおかしい おかしいおかしいおかしいおかシい オかしイおカしいオかシいオかしイ

アぁ…やっと…"ココ"に来レた

日記には赤黒いシミがついたページを 境に白紙になっている…

紛うことなき、"ニセモノ"だ