TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

石化勇者にキスを

一覧ページ

「石化勇者にキスを」のメインビジュアル

石化勇者にキスを

4 - ルードと過ごす3日間、そして旅立ち

♥

23

2024年03月14日

シェアするシェアする
報告する

sideアル&ルード

ルード

……ずっと立たせておくわけにもいかないし

ルード

……触れるよ、アル。

ルードは軽々と俺を抱き上げると

ベッドの上に優しくおろし

ブランケットをかけてくれる

ルード

……なぁ、アル(アルの頭をなでながら)

ルード

……お前がこんなふうになっちまうくらい

ルード

……好きな奴って

ルード

……誰なんだよっ。

アル

(……ルード、お前だって言えたらいいのに)

ルード

……俺だったらいいのに。

アル

(えっ?)

ルード母

ルード、夕飯できたわよ。

ルード母

早く、食べちゃってちょうだい。

ルード

分かった。今行くよ、母さん。

バタンッ

夕食を食べ終えたルードが

部屋に戻って来て

特に何かが起きることもなく

時間だけが過ぎていく

ルード

……明日も仕事だし、もう寝るか。

アル

(えっ?)

アル

(……今夜はルードと同じベッドで)

アル

(……寝ることになるのか)

ギュッ

アル

(……えっ?)

アル

(……後ろから抱きしめられてる!?)

ルード

……アル、好きだ。

アル

(……痛いほど伝わってくる)

アル

(……背中から伝わる早すぎる鼓動から)

アル

(俺を抱きしめるその腕の強さから)

アル

(……俺の名前を呼ぶその声から)

アル

(……そのすべてから)

アル

(……俺のことが好きなんだと)

ルード

……アル、……アルっ

アル

(……お、おい!?)

アル

(……太ももに何か、固いものが当たって)

ルード

……はぁ、……んぁ

ルード

……愛してる、アルっ。

アル

(……そんなに俺のことが好きなら)

アル

(一度でいい、……一度だけでいいから)

アル

(……キスしてくれよ。)

アル

(……ルード。)

ルード

……おやすみ。

アル

(……眠れるわけねぇだろ。)

アル

(……ルードのばか)

ー翌朝ー

アル

(……結局、一睡もできなかった。)

アル

(あんな声聞かされて)

アル

(一晩中抱きしめられ)

アル

(首筋に寝息を感じながら)

アル

(ルードが起きるのを)

アル

(ただ待つことしかできないなんて)

アル

(……拷問かよ。)

ルード

……おはよう、アル。

ルード

……仕事が終わったら、戻ってくるから。

それから戻ってきたルードは

昨日のことなどなかったかのように

いつも通りで。

昨日と同じように

抱き枕にでもされるのかと思っていたら

アル

(……どうしてルード)

アル

(俺にまたがってんの。)

ルード

……お前のせいで

ルード

俺の体はこんなことになっているのに

ルード

……どうしてくれるんだよ。

たくし上げられたTシャツの下から

現れたのは

鍛え抜かれた腹筋と

たわわな雄っぱい

本来ならその中心部にあるであろう

可愛らしい果実は

灰色の小さな三角形で

覆い隠されていて。

アル

(……石化ビキニだとっ!)

アル

(俺の体の自由を奪う忌々しい石化に)

アル

(……エロスを感じる日が来ようとは。)

アル

(……できることなら今すぐにでも)

アル

(その雄っぱいを揉みしだきたい)

アル

(きっと、いや絶対可愛らしいであろうその果実を)

アル

(指と舌で弄り倒したい。)

ルード

……お前に好きな奴がいるってことは分かってるけど

ルード

……我慢できないっ。

ルード

……あっ、……あぁ゙

アル

(片手で胸を揉みながら)

アル

(……指をナカに入れてオナニーとか)

アル

(……エロすぎだろ、……ルード)

ルード

……アルが……ほしいっ

アル

(……ッ!)

ルード

……俺の……アルっ!

ルード

……ンッ!

ルード

……はぁ、はぁ。

ルード

……こんなことしてごめん。

ルード

……おやすみ。

アル

(”俺の”なんて独占したがるくせに)

アル

(……どうしてキスだけはしてくれないんだっ!)

アル

(……俺はルード、お前に触れたくてたまらないのに)

そして

迎えた3日目の夜

アル

(今夜がルードのそばにいられる最後の夜だ)

アル

(……ルードはキスしてくれるかな)

ルード

……アルと一緒にいられるのは

ルード

……今日で最後なんだね。

ルード

……俺なんかがキスしても

ルード

……元に戻んないと思うけど。

ルード

……好きだよ、アル。

チュッ

ぴきっ、……ぱきぱき

ルード

えっ?ちょっ

ルード

……ッ!

ルード

……ンッ!……ぁっ

俺はルードに無理やり引き離されて

ルード

……な、な、な何でっ

アル

そんなこと分かりきってるでしょう?

ルード

……。(目をさまよわせる)

アル

全身石化するほど好きな相手が

アル

……ルード、お前だからだよ。(ルードの顔を覗き込む)

ルード

……う、うそだっ

アル

……こんなこと

アル

……嘘つかないよ。

ルード

……だって、お前

ルード

……おっぱい揉みたいって(目をそらす)

アル

はぁ?俺がいつそんなことっ!

ルード

……アルが勇者に選ばれる少し前

ルード

……俺ん家に泊まりに来た時

ルード

……寝言で言ってた。

アル

寝言なんて、真に受けてんじゃねぇよ!

ルード

……思ってもないことは寝言でも言わねぇだろ。

アル

……それは

ルード

……普通、男の、……同性の胸を揉みたいなんて思わない。

ルード

……だから、

ルード

全身石化するほど好きな女の子(ひと)がいるんだと思って。

アル

……悪かったな、普通じゃなくて。

アル

……俺は子供の頃からずっと

アル

……お前のことが好きなんだよ!

アル

……だからっ

アル

俺が揉みたのはお前のに決まってんだろ!

アル

////。

ルード

……アルの、……変態////

アル

……お前、人のこと言えねぇだろ。

アル

昨日、俺のことオカズにして一人でしてたくせに。

ルード

な、な、何で知って(口元を押さえる)

アル

あんなに人に見せつけておいて、何でって

ルード

へぁっ?///昨日はアル石化してて

アル

……そうだな。

アル

石化してた時は体が自由に動かなかっただけで

アル

いつも通り見えるし、聞こえるから

アル

はじめは何で体が動かないのか

アル

分からなかったくらいだったからな。

ルード

……あいつ、そんなこと一言も

アル

……まぁ、あいつは気づいてたのかもな。

アル

……お前が俺のことどう思ってるのか。

ルード

えっ?

アル

ネルは、相手が自分のことをどう思ってるかとか

アル

人の気持ちを察するのが得意な奴なんだよ。

ルード

……あいつと仲いいんだな。

アル

そりゃまぁ、一緒に旅をしている仲間だからな。

アル

多少は仲もよくなるだろ。

ルード

……。

アル

……なに?

アル

……妬いてるの?

アル

自分から言い出したくせに。

ルード

……別に。……妬いてない。(そっぽを向く)

アル

クスッ

ギュッ

俺はルードを後ろから抱きしめる

アル

……そんなことより

アル

……俺、シたいんだけど。(耳元で囁く)

ルード

……何を?

アル

……こういう事(ルードの胸を揉み揉み)

チュッ

ルード

……ぁっ!……あッ、あっ、ぁ゙(ビク、ビク、ビクン)

アル

……昨日より感じてるね(耳元で囁く)

ルード

……ッ!

アル

……俺に触れられて興奮してるの?

ルード

……ァ゙ッ、……ひゃ、ぁあ、

ルード

~~~~ッ!(背中をしならせる)

アル

……イッちゃった?

ルード

ち、ちがっ

アル

じゃあ、メスイキ?

ルード

////。

アル

……ふ~ん。

アル

……今夜はここでいっぱいイこうね(おっぱい揉み揉み)

ルード

あ゙ぁっ、む、むりっ、だ、だめっ

アル

何がダメなの?

ルード

……ッ!……お、おかしくっなるッかぁらっ

アル

……じゃあ、何も問題ないね。

ルード

ア゙ぁッ、……ァっ!、ま、またッ

ルード

~~~~ッ!

ルード

……俺のはなしッ、ちゃんときぃてたのかっ。

アル

……ちゃんと聞いてるよ。

アル

気持ちよすぎておかしくなっちゃうんでしょう?

ルード

////

アル

そんなん、やめるわけないじゃん。

アル

……俺が自由に動けるのは今夜だけなのに。

ルード

えっ?

アル

……石化が解けたからには

アル

……俺は魔王討伐の旅に戻らないといけない。

アル

……そうなれば、少なく見積もっても

アル

……数年は会えなくなる。

ルード

……。

アル

……だから、

アル

……できるだけ未練をなくしておきたい。

アル

もし途中で死んでも、未練が残らないように。

ルード

……死んでも蘇生できる神官がいる

ルード

……だから、心配するな。

ルード

……お前がそう言ってたんじゃねぇか。

アル

蘇生は欠損などの治療と違って

アル

……代償がいるんだ。

ルード

……代償?

アル

……もっとも大切な者との記憶

ルード

!?

アル

……おそらく俺が死ねば

アル

お前と過ごしたすべての記憶が消える。

ルード

……ッ!

アル

……歴代勇者の中でも最強を誇り、

アル

英雄と称される初代勇者でも

アル

魔王討伐の際、一度死を経験している

アル

英雄に遠く及ばない俺じゃ……

ルード

……だ……いやだッ!

ドサッ

俺はルードに押し倒されて

アル

ルード!?

ルード

……お前に忘れられたくない、……忘れないでっ!
(涙が零れ落ちる)

ルード

……約束しろ、……アル。(胸ぐらをつかむ)

ルード

……一度も死なずにこの村に

ルード

……俺のもとに帰って来いッ!

アル

……ッ!!

ルード

……もし誓うなら

ルード

今夜は好きなだけ

ルード

……俺のこと抱かせてやるよっ!

ギュッ

アル

……誓う。……誓うから。

アル

……抱かせて、……ルード。

ルード

……お前の好きにしろ///

チュッ

アル

……ナカまだ柔らかい。

アル

……これなら、すぐに俺のも入っちゃうかもね。

……ㇴプッ……ㇴプッ

ルード

……胸はもうッ、揉むなぁっ。

アル

一緒に触るほうが、気持ちいいでしょう?

ルード

ア、アル、……もうッ……やっ

アル

……ルードの嘘つき

アル

さっきからずっとナカ痙攣してるよ。

アル

気持ちよすぎてイキっぱなしのくせに。

ルード

あっ、……ァッ!……アぁ゙(ビクンビクン)

アル

……もう大丈夫かな。

アル

……入れるね。

ズプッ

ルード

~~~~ッ!

アル

……ッ!入れただけでッイッちゃうとか

アル

……かわいい、ルード。

チュッ

ルード

……ッ!……ま、まって、ァッ

ルード

……俺ッ、……イって

アル

……むり

アル

……我慢できない。

……バチュッ……バチュッ……バチュン

ルード

~~ッ、……アルッ、アル

アル

……きもちいいッ

……バチュッ……バチュッ……ゴリュッ

ルード

……俺もッ、……もっと奥ッ……突いてッ(だいしゅきホールド)

アル

いくらでもッ突いてやるよ。

ルード

……きもちいい、……きもちいィ、アルッ

ルード

……もう、……イク……ィグ

アル

……俺もッ

アル

……ンッ!

ルード

~~~~ッ!

ルード

……ア、アルッ!?(アルのものがナカで元気を取り戻す)

アル

1回で終わるわけねぇだろ。

アル

今日は好きだけ抱いていいんでしょう?

ルード

////

アル

……朝まで離す気ないから。

チュッ

そして

ー翌朝ー

ルード

(……あいつ本当に朝まで抱きやがって)

ルード

(……俺は今日も仕事があんだぞ)

ルード

(……それにお前の仲間が迎えに)

ルード

……。(zzz)

アル

……ろ、……起きろ、ルード(ルードを揺する)

ルード

……!?(……近っ)

ルード

(ブランケットを被って、寝返りを打つ)

アル

ちょっと!そんなことやってる場合じゃないんだってば

アル

あと、12秒後にネルたちがこの部屋に来る

ルード

えっ?

アル

体は魔法で綺麗にしてあるから

アル

早く服を着て。

ルード

ちょっと、ま

ドタバタ

ネル

アル、迎えに来たよ。

ガチャッ

ネル

ごめーん、アル。取り込み中だった?

アル

ち、違うわ!(ルードの上から退く)

ジャン

あっ!アルちゃんと元に戻ってる!

ジャン

よかった!

アル

……心配かけてごめんな。

アル

……ジャン、みんな。

アル

……ほんとうにありがとう。

ネル

ほんっと迷惑かけやがって

ネル

俺が何度も恋煩いだけはかかるなって

ネル

言っておいたにも関わらず、だ。

アル

……悪かったよ。

アル

まさか、全身石化するなんて思ってなかったんだ。

ネル

……お前は魔法で治せない病を

ネル

甘く見過ぎなんだよ、バカ勇者!

アル

バカっていうなっ

アル

俺はちゃんと謝っただろうが。

ネル

あんな薄っぺらな謝罪程度で許せるか!

ネル

悪いと思ってんなら誠意を見せろ、あほ勇者!

アル

お前、今度はあほって

エドワード

申し訳ありません、アル。

エドワード

ですが、許してはいただけないでしょうか。

エドワード

アルが石化したことを1番心配していたのは

エドワード

ネル様なのです。

ネル

お、おい。適当なこと言うな、エド!

エドワード

事実ではありませんか。偽りは申しておりませんが。

ネル

……。

アル

……心配してくれてありがとうな、ネル。

アル

確かにお前は何度も恋煩いには

アル

気をつけろって言ってくれてたのに。

アル

……面倒かけて悪かった。

ネル

……わ、分かれば、分かればいいんだよ。

エドワード

クスッ

ネル

笑うな、エド。

アル

クスッ

アル

ほんとお前ら仲良いよな。

ネル

……お前までっ!

アル

バカにしてるわけじゃねぇよ。

アル

……ただ、嬉しいだけだ。

ネル

……。

アル

石化してた半年間、そばにいるのに

アル

何もできなくて、……ずっと1人だった。

アル

お前らとまた旅ができるんだなっと思ったら

アル

……嬉しくてっ。(涙ぐむ)

ジャン

……何だ、アル?

ジャン

泣いてんのか?

アル

な、泣いてなんかねぇよっ!

ジャン

お前、何だかんだ俺らのこと大好きだもんな!

アル

う、うるせぇ

アル

俺はもう出発する準備はできてるぞ。

アル

早く行こうぜ。

クリス

……本当にいいのですか。

クリス

……理由はともあれ

クリス

故郷に帰ってきたんです。

クリス

どなたかお会いしたい方は

クリス

いらっしゃらないのですか?

アル

気にかけてくれてありがとう、クリスさん。

アル

……会いたいと思う相手がいないわけじゃない。

ジャン

それじゃあ

アル

でも、本来ここに立ち寄る予定なんかなかった。

アル

……だから、

アル

遅れてしまった分をできるだけ取り戻したい。

ジャン

……アル

アル

……それに、

アル

1番会いたかったやつには

アル

もう会えたから。

チュッ

ルード

……な、何すんだお前ッ///

ネル

……そこ、イチャつかないでくれる。

ルード

イ、イチャついてなんかねぇよっ!

ー村の門前にてー

アル

……それじゃあ、俺たちはもう行くから。

ルード

……あぁ。

ギュッ

ルード

お、おい。離せっ!

アル

……少しだけ、このままで。

ルード

……。

アル

……ルードとの約束、必ず守るから。

アル

……待ってて。

ルード

……あぁ、10年でも20年でも待っててやるから。

ルード

世界救ってこい。

アル

……あぁ、行ってくる。

いつまでも手を振り続けるルードに見送られながら

俺たちはルティス村をあとにするのだった。

この作品はいかがでしたか?

23

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚