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政府公認暗殺派遣事務所

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政府公認暗殺派遣事務所

1 - 政府公認暗殺派遣事務所

♥

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2020年04月06日

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青年

さっきまで部屋には家族がいた。
豪華客船でパーティーだと、父に言われて渋々着いてきた。
はずだった。普通に終わって。
家族と普通に帰る。そんな普通のはずだったのに。

青年

なのに

青年

少し、外に出てただけだ

青年

飲み物を貰いに行っただけなのに

青年

部屋に転がる家族の死体

青年

流れ続けるクラシック

青年

そして、窓辺に立つ女

青年

最高のロケーションだと母も姉も妹も言っていた。大きい満月。

青年

満月が女を照らす

青年

その、ジャケットに見覚えしか無かった。

青年

金を積まれればどちらにも傾く
政府専属、暗殺者。
父も言っていた。人間に勝ち目はないと。

青年

アイツらは吸血鬼なのだから

青年

俺は落ちていた果物ナイフを握りしめた。

首を斬る音

青年

ぐっぁ

少女

青年

傷はすぐに戻り始めた

少女

君は…吸血鬼だね

青年

はぁ?俺は人間だ!

青年

残酷だ。父は人、姉も妹も母も

青年

女は俺の前に資料を突き出した

青年

女は資料を読み上げる

少女

種類:下級吸血鬼一族
詳細:下級吸血鬼一族の生き残り
一族の詳細不明。

少女

君は2つの選択肢がある

少女

1つは私に食べられる

青年

もう1つは?

少女

私について行く

青年

青年

ついて行く

少女

できるならお腹すいたし食べさせて

少女

ちぇ

青年

んだよ、それ

少女

もうすぐこの船は港に着く

少女

それと同時に警官が船を取り囲む
君は船をすぐに降りてとにかく左に走ってそしたら

青年

そしたら?

少女

大きい男に「morusu」って言って
その男に抗ったらダメ

青年

抗ったら?

少女

首が落ちる

少女

わかった?

青年

わかった

少女

じゃあね

青年

おい!お前馬鹿かそこから落ちたら!

青年

!?

青年

女の背中には黒く大きな翼が生えた

青年

morusu

青年

(まじでデカイな)

青年

あ、あざっす

青年

東京の町は眠らない。けどここは一際目立つ。

青年

新宿歌舞伎町

青年

あ、え、はぁ

青年

リリス?

青年

男は俺の背中を叩いた

青年

いってぇ·····

青年

俺は歩き始めた

青年

茶色のドアこれか

青年

ん、えっと、あっと

トントントン

リリスと呼ばれる女

はい

青年

あ、え、はぁ?

リリスと呼ばれる女

あぁ、ほんとに来たの

青年

は、い。え、おまえ?さっきの?

リリスと呼ばれる女

先生〜

青年

先生?え、ちょっと待てよ

先生と呼ばれる男

はいはーいちょっと待ってね

青年

以外にも優しい声が店の中に響いた

リリスと呼ばれる女

オレンジかリンゴ

青年

え?

リリスと呼ばれる女

選んで

青年

オレンジ

リリスと呼ばれる女

はい

青年

あざっす

青年

お前さっきの、やつだよな

リリスと呼ばれる女

うん

青年

(なんか雰囲気が違うぞ)

リリスと呼ばれる女

雰囲気くらい変えれる

青年

(こいつエスパーかよ)

リリスと呼ばれる女

エスパーじゃないけど

青年

なんで分かるんだよ!

リリスと呼ばれる女

顔と心音

青年

はぁ?

先生と呼ばれる男

やぁやぁ待たせてすまなかったね

リリスと呼ばれる女

テキーラ?

先生と呼ばれる男

頼むよ

青年

あんたは?

先生と呼ばれる男

僕はここの「morusu」のオーナー

先生と呼ばれる男

であり

リリスと呼ばれる女

私の先生

青年

なんの?

リリスと呼ばれる女

殺しの

青年

なんで、俺を連れてきた?

リリスと呼ばれる女

着いてきたんでしょ

先生と呼ばれる男

ところで、裏にネコが来ていたよ

リリスと呼ばれる女

裏にいまーす

立ち去る音

青年

ネコ?

先生と呼ばれる男

あぁ、彼女がね。残飯をあげたりしていてね

青年

はぁ

先生と呼ばれる男

単刀直入に言うね

先生と呼ばれる男

君に彼女の相棒になって欲しい

青年

え?

青年

俺は殺し出来ませんよ

先生と呼ばれる男

僕が教えよう

青年

けど

先生と呼ばれる男

君は吸血鬼だろう

青年

まぁ

青年

けど、何も知らない奴の相棒になんか…

先生と呼ばれる男

あぁだから、今から教よう

先生と呼ばれる男

あれは10年前

オークショナー

続いてはこの美しい少女!

オークショナー

なんと彼女は真祖バンパイア!

ザワザワ

少女

くっ

オークショナー

1000万円から始めさせていただきます!

客たち

2000万!

客たち

3000万!

一際目立つ男

1億!いや10億出す

ザワザワ

オークショナー

いませんか?

オークショナー

でわ!10億!そちらの方落札です!

ザワザワ

オークショナー

おい!待て!

少女

くっ、はぁっはぁっ

殺し屋

おっとっ

少女

くっ、なせ…はなせ!

殺し屋

落ち着いてレディどうしたんだい?

少女

売られるくらいなら、飛び降りてやる

オークショナー

おい!待て!

少女

嫌だ!やめろ!

オークショナー

お前は10億なんだよ!!

殺し屋

10億…レディ君が依頼してくれれば君を自由にしてあげよう

オークショナー

お前、どこの誰だ!?

少女

ほんとに…

少女

ほんとに、自由に

先生と呼ばれる男

あぁ!

オークショナー

おい!お前!早く!

少女

依頼する!

首が落ちる音

少女

!?

殺し屋

さぁ、君は自由だ

少女

なら、連れて行って

殺し屋

え、僕と?レディ、君は自由に

少女

だから!だから連れて行って!

一際目立つ男

おい!早く…あぁ!

殺し屋

すまないね、君は関係ないけど

首が落ちる音

殺し屋

レディ?お名前は?

少女

10億円

殺し屋

ははは!

殺し屋

君はとても面白い

殺し屋

なら行こうか!蠢く夜の咎に

青年

そんなことが…

先生と呼ばれる男

彼女はそう言って、僕ときたんだ

青年

そうですか…

先生と呼ばれる男

彼女は1人だ。1人だからダメなんだ

青年

青年

アイツはすごい強いですよ

先生と呼ばれる男

あぁ、その通りだからだ

先生と呼ばれる男

強いから1人だから無茶をしてしまう

先生と呼ばれる男

だからとても怪我が多い

青年

先生と呼ばれる男

彼女は女の子だ。

青年

俺に相棒になれと…

先生と呼ばれる男

あぁ

ガチャ

リリスと呼ばれる女

先生〜

先生と呼ばれる男

どうしたんだい?

リリスと呼ばれる女

依頼だって

先生と呼ばれる男

ありがとう、じゃあとりあえず彼を裏に入れて上げて

リリスと呼ばれる女

あーい

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